中国 四川省

2023年6月 9日 (金)

四川省 「黄龍」 谷を昇る黄金の龍 酸素を吸いながら石灰華段見物

01. 中国四川省の景勝地 「黄龍 こうりゅう」 は

玉翠山5100m の渓谷に沿って形成され、

大小3400もの湖沼から成っている。


石灰岩で出来たその渓谷には 黄金色の滝や

写真の様な エメラルドグリーンの石灰華段が連なっている。

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02. 標高3180mから 3553mまでが

木道を敷いて整備された 世界遺産・黄龍溝となる。


富士山くらいの標高だから 高山病に対する用心が必要だ。 


所どころに 無料の酸素バー小屋があるが、 ボンベを

買って携帯すると 道中で適宜 自己手当が出来る。

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03. まず出会うのが  「迎賓彩池」 3199m

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04. 「飛瀑流輝滝」 と 「洗身洞3280m 」 
 

写真下の洗身洞 は 石灰岩によってできた鍾乳洞で 

’黄金の滝’ と呼ばれ、 仙人が修行したとも伝えられる。 

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05. 「金沙舗池 きんさほち」 長さ1500m


ここは 世界最長の石灰華段で、 太陽の下で 

ゴツゴツした岩肌が まるで金のうろこの様に輝く時

巨大な龍が 谷を駆け上がる姿となる !

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06. ” 黄龍 ” という名前は 正に

この 谷を昇る黄金の龍の雄姿から 生まれたものだ。

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07.「盆景池 100余の彩池」 「明鏡倒映池 180余」

「争艶池 650余」 といった 彩池群を通り抜け、

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08. 黄龍最大の見どころ 「五彩池」 3553m に到着。

693もの池が 蓮の葉の様に 段々になって折り重なる。


スタート地点から 谷の両側に敷かれた木道が 五彩池の

手前で合流し、 さらに五彩池をぐるりと巡る。


高低差の激しい 酸素の薄い 全行程4時間(上り2.5

下り1.5時間)のトレッキングの 最奥地とになる。

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09. 五彩池の石灰華壁に囲まれた 棚田一枚いちまいが

水彩絵の具を流したような 微妙な色の変化を見せている。

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10. 実は 麓から中腹までは 遊歩道から少し離れた

ところに ロープウエイがある。    楽した観光客も

その後は歩きとなり、  駕籠かき屋さんに頼る人もいる。 

 

竹棒がゆっさゆっさとしなり 重労働が忍ばれる。

前の駕籠には お客さんが二人乗っているではないか・・!

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11. 玉翠山の山麓には 仏教寺である黄龍後寺と

道教の黄龍中寺があり、 2つ合わせて 「黄龍寺」 と呼ぶ。

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12. ところで 棚田のような 石灰華壁が造られる

何億年と言う変化の過程が 想像される場所があった。


落ち葉などが溜まった水たまりに 石灰分の豊富な水が流れ続けると

そこに ’石灰華’ が沈殿し それが囲いの枠となり 

やがて 美しい石灰華段へと育って行くのだ。

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13. 石灰華は案外柔らかく 樹木が根を張りやすく、

たまたまそこに根を張った樹木は 段丘の枠と混合一体

となって育っていく。      


どんな激しい滝の流れにも 樹々がびくともしない不思議

の理由が分かるような ・・・

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以上で 魅力満載だった 中国・四川省の旅、 終了です。

 

 


*   *   *   *   *   *

 

2023年6月 2日 (金)

四川省 「九塞溝」 五色に変化する五彩池 チベット族日常風景

四川省の ユネスコ世界自然遺産 「九塞溝」 の

珍珠滝から バスに乗って標高3100mまで移動した。

 

 


01. 4000m級の山々に 囲まれた

水深100mの 独立湖 「長海」 3090m、

 

この湖に 流れ込む川は無く 流れ出る川も無い。

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02. 長海の地下に沁み込んだ水が 地下水脈を

通じて 九塞溝の池子に送られる。


チベット族は 長海を 溢れもせず枯れもしない

” 宝のひょうたん ” と呼んでいる。

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03. 「五彩池」  池子としては最小だが

最も美しいと言われる 大人気スポット。

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04. 澄み切ったエメラルドグリーンの色彩が 光の強弱・

角度などで 一日に5回変わることから この名が付いた。

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05. アクセサリーの売り子

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06. 福島県にも 文字通り 赤・青・緑 様々な色味を

呈する 「五色沼湖沼群 標高800m」 がある。

 


鉄やマンガンなど火山性物質 植物や藻などで変化する 

様々な色味は ある種 人里に近い馴染みを感じるが、


標高の高い九塞溝は 近づき難い 天の冷たさを感じる。 

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07. スイカ売り

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08. さて この日は 九塞溝国立公園の域外に出て

ショーが観られるような 観光施設に泊まった。

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09. ショーに出演した女性たち。 

ホテルは立派で シアターや売店 マッサージなどもあった。

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10. 翌朝 出発。  バスの窓から 民家と

僅かな耕作地を求めて開墾された段々畑が 見えた。

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11. ホテル近くの街。  通りは 右側通行。  

観光バスが続々やって来る。

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12. 民族服を着た女性、 ビジューの付いたベルト

金のネックレス 金のイヤリング 手首に金のバングル。

 


信頼できる蓄財システムが 行き届いている訳ではないし、

こうして 金と言う形で 財産を身に着けるのは 

アジアの 他の国と同様のようだ ・・ 

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13. 一方、 黒いダイヤ・石炭ならぬ 練炭を

運ぶ人がいた!     やがて


近代化の波は 奥地にも容赦なく押し寄せ、

これが 懐かしい光景になる日が来るだろう。

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次回は もう一つのハイライト 「黄龍」 に向かいます。

 

 

 

*   *   *   *   *   *

 

 

2023年5月26日 (金)

四川省 「九塞溝」 珍珠灘・輝く真珠の粒 樹正群海・林間を急流が走る

四川省北部 標高3400~2000mにある

ユネスコ世界自然遺産 「九塞溝 きゅうさいこう」

 

 

01. これが 「珍珠灘 ちんじゅたん」。


五花海の地下からの湧き水が やがて 長さ189m

幅112m 平均斜度20度の 幅広い ' 灘 '

となり、 先端で 珍珠灘瀑布となって流れ落ちる。

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02. 名前通り 灘は一面 真珠の粒で覆われている!


岩肌に生えている 多種多様の苔や藻のお陰で

こんな見事な粒が 生まれるらしい。


また 水量が少なくても多過ぎても こうはならない。

太陽の光も味方した 絶好のタイミングだった。

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03. 「珍珠灘瀑布」

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04. 「九寨溝民俗文化村」  九塞溝は

国立公園ではあるが  有料エリア域内にも 

チベット族など 少数民族の 幾つかの集落がある。 


その一角に お土産マーケットやレストランが作られている。

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05. そもそも この地域が 「九寨溝」 と呼ばれたのは、

 

渓谷(溝)に チベット族の暮す村(寨)が 9つあったからだ。

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06. 品物も観光客も ローカル色満載で魅力的 !

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07. お昼ご飯

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08. 「老虎海」  この湖では 時折 

静寂を破る 虎の大きなうなり声が湖面に響くと言う。


” 湖水に沈みし流木の叫びであろうか・・ ” と

パネルに書いてあった。

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09. 老虎海から出た流れのほとりに チベット族の

宗教施設があった。 この地域は チベット仏教に似た


ボン教が盛んで、 マ二車は ここではマシモ車と呼ばれ

回す方向も チベット仏教とは逆の 反時計回りだ。

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10. 施設の足元に見える マシモ車又は粉ひき車の

 羽は 水流通りに回るとしたら 確かに半時計回りだ。 


(歯車の咬み具合で 上部の回転方向は変り得るが・・)

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11. この辺りは 全長14km余からなる

「樹正群海」 という名の渓谷で、 
 

海子と呼ばれる大小19の湖沼と 石灰質が沈殿して

固まった石灰の枠組みが 段々畑のように連なっている。


そこに生えた樹木の足を掬う様に 急流が駆け落ちる

様子は 珍しくもあり 爽快でもある。

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12. ボン教の寺院 と 「樹正群海」 の遠景  

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13. 石灰の段々崖を 走り抜けた急流は  

やがて 「樹正瀑布」 となる。 
 

滝口の樹木も 砕け落ちる急流に屈することなく 

平然と林立している !

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九塞溝探訪 続きます。

 

 


*   *   *   *   *   *

 

 

2023年5月19日 (金)

四川省 「九塞溝」 透明な神秘の青い沼 魚空を飛び鳥水を泳ぐ

01. 九塞溝 (きゅうさいこう) は四川省北部の

チベット自治州にあり、 標高3400~2000mの

カルスト台地に 百以上の淡水湖沼が連なっている。

 


特に どの湖沼も 炭酸カルシウムが沼底に沈殿したことで

透明度の高い青緑色の 神秘的な水の色を発している。

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( 五彩池 標高3000m 九寨溝で最も美しい色 )

 

 

 

 

02. 九塞溝の水は 極度に透明度が高いので 

水深が20mあっても 湖底がすぐ近くに感じられる。

 

倒木も腐ることなくそのまま存在し続ける。


胡内の藻や 太陽光 空の反射などで 

複雑に変化する青い池は

 

” 魚空を飛び 鳥水を泳ぐ ” と詠われる !

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03. 自然保護のため 入場数の制限があるが

九塞溝は 中国でも大人気の観光地で、 

このように 多くの人々が押し寄せて来る。  

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( 公園入り口 標高1800m)

 

 

 


04. 公園と言っても 八丈島と同じ 72k㎡もの

面積があり、 そこに チベット族の村や 仏教寺院 

多数の湖や滝 段丘が点在している。 従って観光は


徒歩の他 専用の低公害型バスによる移動が伴う。  

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05. 「諾日朗瀑布 だくじつろうばくふ」 標高2300m

幅320m 高さ25mの 九寨溝最大の滝。

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06. 「鏡海 きょうかい」  湖面が静かで鏡のよう

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07. 「五花海 ごかかい」  標高2470m

 最も透明度の高い池(海子)

 

仏教の修行僧もカメラに収めて ・・

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08. 九寨溝には 3634種もの動植物が生息している

が、 魚類はたったの2種だけ。  それがこの

嘉陵裸裂尻魚 (高山裸鯉) うろこの無いコイだ。

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09. 「 熊猫海 ぱんだかい 」 パンダが水飲みに

来たとか、、  民族衣装の地元民のお土産売り。

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10. 「箭竹海 せんちくかい 」


このあたりは 2017年8月の九塞溝地震で、

山崩れ 段丘堤の決壊 海子の干ばつなどが生じ、 

現在は 中国籍の観光客の受け入れのみとなっている。 

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11. 「珍珠灘瀑布 ちんじゅたんばくふ」 標高2433m


段差のあるゴツゴツした岩肌をこすることで たっぷり空気を

含んだ白い水流が しぶきを上げて流れ落ちる。

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12. 幅310m高さ21mの 実に個性的な大瀑布だ。

幸い この年の7月は 十分な水量に恵まれていた。

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13. 珍珠とは真珠を意味し、 滝の表面が真珠の

粒のように光ることから 珍珠瀑布と名付けられた。


実際 レースの状の流れの糸一本一本が 真珠の粒で

覆われ ピチピチ、ピカピカ、 輝き踊っていた!

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滝が流れ落ちる寸前は ’灘’ となっており、

その灘も 一面の美しい真珠で覆われていた。

 


次回 は その 「珍珠灘」 から。

 

 

 

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2023年5月12日 (金)

四川省 「楽山大仏」 巨大摩崖仏 船からでないと全体像が見えない!

01, 中国四川省楽山市に 「楽山大仏」 という

弥勒菩薩をかたどった 巨大な摩崖仏がある。


岩壁に掘り出されたその姿は 圧倒的だ!

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02. 楽山大仏は長江の支流 岷江 大渡河 

青衣江の 3つが合流する地点にあり、 そもそも
 

その大河が しばしば引き起こす氾濫・水害を 

鎮めようと 建立されたのが この楽山大仏だ。

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03. 現在大仏は 酸性雨などに打たれ 

程良く 経年劣化しているが、 

当初は金箔・彩色が施され 華やかな姿だった。

 


それを守るように 崖の両側から 十三重の

木造楼閣で覆われていたと言う。 (写真右)

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04. いきなり大仏の顔の高さから見物が始まる。


この大仏は 713年の着工から 約90年かけて

建てられ、 つまり 現在1200歳余という訳だ。

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05. 大仏は 奈良の大仏の5倍 高さ71m、

高さもすごいが 掘られた崖盤の奥行も かなりの

厚みだ ということが分かる。

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06. 頭部の長さは14.7m、 耳だけでも7m

さすが 有難い ’福耳 ’ だ!

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07. 下へ降りるには 崖伝いに削り作られた

階段があるが かなりの急こう配。  

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08. 全体像は やはり遊覧船から見ると良い。

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09. こんな感じの遊覧船で摩崖仏に近づく・・


崖に削られた 登り用ジグザグ階段が見える。

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10. 離れて初めて見える 楽山大仏の全体像。


左側に 下り用のジグザグ階段が見える。

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11. 岷江の 土色の濁流は恐ろしいほどだが、

果敢に漕ぎ渡る小舟が見える。

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12. 菩薩を守る仁王の様な像が 

大仏の両側に彫られている。

 

これも 船に乗って初めて気付く光景だ。

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13. 楽山市は 成都の南120kmにある

地方都市だが 人口350万 結構大きな街だ。

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市は 世界遺産に登録された楽山大仏を中心に

観光都市として 長く栄えるだろう。

 

 

四川省旅行 つづきます。

 


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2023年4月21日 (金)

四川省 「成都」 諸葛孔明の「武侯祠」 杜甫の「杜甫草堂」 成都風景

01. 「成都」 は人口1450万 四川省の首都。

 

大きなビルが建ち並ぶ大都会だが  

雑然とした 中国らしいカオスも感じられる。 

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02. 成都の名の由来は 蜀国王朝が遷都して以来

” 1年で村落が成り 3年で都が成った ” からだとか。

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03. 公園でそれぞれ思いのまま過ごす人々。

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☆     ☆

 


04. まず訪れたのは 「成都武侯祠(ぶこうし)」。


三国時代の蜀の武侯・諸葛亮や その主君劉備などが

祀られている。  正面入り口に 「漢昭烈廟」 と

あるが、 これは 劉備玄徳の霊廟という意味だ。

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05. その 「劉備像」 が鎮座している。 しかし、 
 

中国のどこであれ 家来である諸葛亮の人気が 

主君の劉備より はるかに上回っているが故に、 この廟も

武侯・諸葛亮孔明の祠 と呼ばれているのだと言う。

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06. 廟には50体近くの英雄の像が祭られている。

諸葛亮像(上左) 張飛像(上右) 関羽像(下)

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07. 敷地内には 劉備の墓や 

竹道・蓮池など 趣きある風景が広がっている。

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☆     ☆

 


08. さて 次に訪れたのは 「杜甫草堂」


杜甫(712~770)は 李白と並ぶ 中国の

有名な詩人だが、 759年に 桃の木や竹など

植えた 簡素な草堂をこの地に建て、

以来 多くの詩作をこの地で行った。

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09. 日本でも有名な漢詩が 「春望」 だ。

 

国破れて山河在り

城春にして草木深し

時に感じては花にも涙を濺そそぎ

別れを恨んでは鳥にも心を驚かす

烽火ほうか三月さんげつに連なり

家書かしょ万金ばんきんに抵あたる

白頭掻はくとうかけば更に短く

渾すべて簪しんに勝たへざらんと欲す

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10. 中国らしい庭構えには しばしば

丸い 「洞門」 がある。 本来は洞穴の入口だが


” 洞門をくぐる手前と その先にある空間は 全く

別のものだ、ということを示唆する仕掛け ” なのだ!

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11. 中国茶の入れ方 飲み方の説明を受けて

お茶をふるまわれた。

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12. 通りでは 物売りがいて 賑やかだった・・

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13. ここ数年 日本では 火鍋ブームだが

火鍋と言えば 四川料理。  


かなりの激辛だったが さすが激旨だった ! 

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このあと夜は ” 四川オペラ・川劇 ” を見に出かけた。

 

 


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2023年4月14日 (金)

四川省 都江堰とこうえん 父子二代で築いた2300年前の治水・水利施設 

01. 四川省の首都・成都の西50余km付近に

「都江堰 とこうえん」 がある。 世界遺産でもある

 

都江堰は 水害を防ぎ 成都平原一帯の灌漑用水

ともなる 2300年も前の 治水・水利施設だ。

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02. 「岷江 みんこう」 の中流に建設されたこの堰は

 

流れを 洪水調節の役割を果たす本流(外江)と 

成都平原の六つの扇状地に分流して農地を灌漑する(内江)

とに分けている。

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03. 「泰堰楼」 は 都江堰を眺める景観台で、

毛沢東 鄧小平 江沢民など 錚々たるメンバーが

訪れ、 中国の繁栄の礎に 敬意を表している。

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04. 川の真ん中に分水提があり、 その 

魚の口先に似た突端部 「魚嘴 ぎょし」 が 

今でも 立派に機能しているのが分かる。


奥の外江に設けられた閘門は 洪水に対処し 

手前の内江は 恵みの農業用水となる。


左手は 内江に掛る 「安瀾橋あんらんきょう」。

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05. 中州の 三日月型の小島・金剛堤は 

内江を造った折 掘り出された土石を積み上げた人工島。

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06. さて この都江堰を 2300年もの昔に

着工・完成させたのが 李冰と李二郎の親子二代で、

その二人を 王として祀ったのが 「二王廟」。


この二王廟も 03.の泰堰楼も 2008年の

大地震で壊滅したが その後再建された。

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↖(地震時はチャイナネットから)

 

 

 

07. 二王廟本殿

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08. 都江堰の創設者・李氷の治水要領

 

 < 川底を深く掘り、堤防は低く作る >

" 深掏灘 低作堰 " と記されている。

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09. 因みに 司馬遼太郎の 「街道をゆく」

<中国・蜀と雲南のみち> の一節 <古代のダム> 

に、 詳しい物語と解説が載っており 大変面白い。

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10. これが 都江堰建設を創案指揮した 李冰。


二千年以上前の人だから 誰も顔を知らない

はずだが、  賢人の理想形だろうか

なかなかハンサムに描かれている。

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11. 「安瀾橋」 は長さ240mの吊り橋だ。


渡るのは怖くなかったが、 四川省の超高山域に発し

やがて長江に合流するまで 700km、 

大河・岷江は 恐ろしいほどの水量をたたえていた。

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12. 写真は 「安瀾橋」 と 「魚嘴」 


下の写真  内江に付随する高さ2mの飛沙堰

(竹で編んだ、足元に石を入れた蛇篭が付いている木の柵) 

は 増水時に 余分な水を外江へ戻す機能がある。

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13. 橋を渡り切り振り返ると 先程 都江堰を

見下した景観台の 「泰堰楼」 が見えた。 

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中国の広大さ 歴史の長さに 感嘆することは多いが

 

” 遺物 ” でなく 実生活に溶け込んで 

今日でも 立派に役立っている 「都江堰」 は 

また 一味違う存在感を放っていた。

 

 

 


*   *   *   *   *   * 

2023年4月 7日 (金)

四川省 名も無き一隅が 四川高地の真骨頂 花と緑と川と動物たち

四川省の奥地で 「四姑娘山・スークーニャンシャン」 

を見て 「成都」 に戻るその日、


3~4000mの高地に 幾筋も流れる谷川の

うちの一筋、 「双橋溝 3800m」 を足場に 

4時間ほどのハイキングをした。

 

 


01. 放し飼いの馬の群れ、 

’野生’ ではないが 裸馬、の自由人だ!

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02. 川辺の 美しい高山植物

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03. 湿地帯に嵌るヤギ

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04. 川辺の ヒツジの群れ

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05. あちこちに エーデルワイスの群生が 

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06. 民族衣装を着た現地の人が 観光客に

お土産を売る。  ヒツジの仔を抱かせるのも

作戦のうち。      つい 何か買ってしまう!

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07. 谷筋に町が作られ 少しはホテルもある。

山肌には 段々畑が開墾されている。

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08. チベット仏教の タルチョとチョルテン(仏塔)

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09. 観光客を運ぶ 馬タクシー


黒い子羊は生まれたばかり。 まだ立ち上がってない。

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10. 一面を覆いつくす白い高山植物と 羊飼い

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11. こんな華やかな高山植物もありました ・・

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ハイキングで感じたこと ・・

清冽な谷川の流れ 大自然に放たれた動物たち

無垢に輝く高山植物  素朴な現地の人々

 


地図にも載らず あからさまな賞賛も無く、 正に

” 名も無き一隅が 四川高地の真骨頂 ” だった!

 

 

 

 

12. さて、 バスが成都に近づいた頃

見えたのが  ’ やがてダムに沈む町 ’ 


もう準備が出来たのか、 建物の窓に穴が開き

ダム湖に埋没するその時を どんよりと待っていた・・

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13. 成都に入る前、 田舎の公衆トイレ。

裏手が川なので そのまま放流!


椅子・ベッドは 門番の待合所。

 

こんな恥ずかしいトイレ あなたならどうする?!

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今では 交通機関が もっと整備され

中国自体の観光客が 四川省の奥地へ

どんどん 導入されていることだろう。

 

名も無き一隅は 変わらず清らかであって欲しい ・・

 

 

 

*   *   *   *   *   * 

 

 

2023年3月31日 (金)

四川省 霊峰 「四姑娘山・スークーニャンシャン」 チベット族の食堂で夕食を

01. 4525mの 「巴朗山峠 ハロウサン」

を過ぎ、 6000m級の霊峰を望む町 

 

「日隆 リーロン」 へ向かう、 所どころに

チベット仏教の五色の旗・タルチョ があった。

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02. 仏法が風に乗って運ばれるよう願う タルチョ、

よく見ると びっしりと経文が書かれている。

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03. 高山域は 中国の国立公園になっている。


こんなところで インゲンの選別中!

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04. その日の昼食風景。  肉・魚よりは

寧ろ野菜中心の 中華料理風 健康メニューだ。


あの山積みインゲンも 美味しく料理され

こんな食卓に乗ってるかも知れない 

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05. さてやっと 「日隆 リーロン」 の宿に着いた。


頭痛がして調子悪かったが 再び宿から車と徒歩で

「長坪溝」 3200m に向かった。


渓流の奥地 「枯れ木灘」 から見えるはずの

「四姑娘山」 は 厚い雲に隠れていた。

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06. が 一瞬、 「四姑娘山・スークーニャンシャン」 

のうちの最高峰 「末娘山・ヤオメイシャン 6250m」

の頂上が その神秘的な姿を現した。

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07. さて、夕食は 現地の村長の家で食べた。

 

’招かれた’ 形ではあったが、 実質そこは 宿屋の

一種で、 少数なら客が泊まれる部屋もあった。


家族は丁寧なもてなしで エキゾチックな民族衣装が

目の保養になった。

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08. 古い建物の中庭には 

かつて 動物を繋留させた痕跡もあった。 

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09. チベット・拉薩 にある 「ポタラ宮」 の

賭け軸が壁にあり、 彼らがチベット族だと分かる。

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10. ご馳走のチベット料理が 順次運ばれた。  


何はともあれ、彼らの所作は とても美しく、  

’品’ すら感じたことが 懐かしく思い出される。

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11. さて翌日は、 四川省の高山域到着来

やっと天気が回復した。   この地域には

 

万年雪を頂く5000m級の山が62もあるのだが、

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12. 中でも 憧れの 「四姑娘山・スークーニャンシャン」 

には感動した! 4つの峰々は 「姑娘」 になぞらえ

 

左から 四女6250m ・ 三女5664m ・

次女5276m ・ 長女5025m 

と呼ばれている。


末娘が最高峰で 長女が一番低いのが 面白い。

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13. 「蜀山皇后」・「東方聖山」 などとも呼ばれる 

最高峰の ’四女’ は 見るからに近づき難く、

プロの登山家にとっても 難攻不落の山だそうだ。 


一方 ’長女’ の山麓には トレッキングコースがある。  

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青海・チベット高原の奥庭に聳え立つ 四姑娘山は

その雪解け水が やがて 中国の大河となる2つの

支流の 分水嶺となる。  

 

エヴェレストのような カタカナ表記でない

漢字の名称で呼ばれる 

 

神々しい霊峰 ・ 「四姑娘山」 には

格別の親しみを感じたものだった・・ 

 

 


*  *  *  *  *  *  *

 

 

 

 

2023年3月24日 (金)

四川省 高山地帯で幻のブルーポピーと遭遇 チベットの牛・白いヤクと村人達

中国 四川省の奥地の町 「松藩」 から

6250mの連山 「四姑娘山・スークーニャン」 が

見える町 「日隆」 までの 道中では、
 

これぞチベット、という 魅力的な風景が続いた。

 

 

 

01. ふさふさと 真っ白な毛を纏うヤク、 

大きな体に 赤い角飾りが愛らしい!

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02. 山奥だけあって きのこ、の種類が豊富!

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03. 高地に生息し 体重1000kgもある

ウシ科の動物 「ヤク」 は 貴重な労働力だ。


大抵のヤクは黒っぽい毛並みだが、 白毛のヤクは

美しく 目を引き 観光に重用されている。

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04. まぼろしの 「ブルーポピー」 を発見!


3~4000mの高地の限られた地域にしかない

貴重な高山植物・ブルーポピーは やはり神秘的!


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05. ケシ科の花を含め 色とりどりの可憐な

高山植物が  ある所では岩陰にひっそりと、 

またある所では 草原一面を覆いつつ、

短い夏に 色を添えていた。

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06.  三輪車屋台

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07. 多分 貴重なトラクター

そして ヒマワリの種も 貴重な産物だ。

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08. くだもの屋さん。  

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09. さて、 高山地帯の村 「映秀」 に

差しかかると 道路縁に 小さな出店が並んでいた。

民族衣装に 情緒がある。

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10. 3~4000m級の こんな山岳地帯を 

これまで 縫うように 我々のバスは走って来た。

 

この地域には 観光客がバンバン来る訳ではないが 

出店は 一服する道路縁のオアシスとして 貴重だ。

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11. 先程 大あくびしていた青年が

今は 馬と共にいる。

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12. 青年は 民族の踊りをひと節踊って 

馬の背に乗る客を誘おうと アピールする。  
   

いかにもチベット的なムードに

不思議と 心惹かれた。

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13. 4525mの 「巴朗山峠 ハロウサン」

森林限界をとうに過ぎているので 岩と草の世界だ。

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この日は 6000m級の高山を望む 

「日隆 リーロン」 という町で 一泊した。

 

 

 

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