南フランス これぞ憧れのプロヴァンス

2021年7月 2日 (金)

南仏 サクランボジャム パスツールの低温殺菌法

サクランボジャムには 長期保存できるタイプと 

数週間のうちに食べきるタイプとがある。


今回は さらに 少しタイプの異なる作り方を 

友人に教えてもらった。

 

 

 


01. サクランボは種を付けたまま 少々の水・

砂糖と共に 密閉ガラス瓶に入れる。

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02. 圧力鍋に、 それぞれぶつかり合って

壊れないよう 瓶を綿の布巾でくるんで並べ、 

鍋の底に水を少々入れたあと 20分弱煮る。

M2

 

 

 

03.  出来上がった状態。 

このまま 平温で 一年弱保存できる。

 

冷蔵庫も冷凍庫も無かった時代 こうして

人々は 殺菌を施した

M3

 

 

 

04. これが世に言う ’低温殺菌法’ だ。


瓶の中のサクランボは 百度に達しない状態で

殺菌され、美味しく保存される。  仏語では

 


Pasteurisation パスタリザシヨンと言い、

1866年に これを発明したルイ・パスツール 

Pasteur の名に由来している。

M4

 

 

 

05. 当時 ワインが腐敗することが度々起こり

パスツールは、 アルコールを飛ばさず、風味も

損なわず、 微生物も完全には死滅させずに

ワインを殺菌する方法はないものかと 

研究を重ね 発明に至ったのだ。

 


今日日本でも 低温殺菌牛乳でお馴染みだが、


日本酒の酒蔵では パスツールより300年も前に

この方法を考案していたそうだから

日本人の知恵は 本当にすごい !

M5

 

 


06. サクランボジャムの この作り方を

教えてくれたミレイユは  サクランボが

たくさん採れる南フランスに住んでいる。

 

彼女の年季が入ったデノワイヨター、

サクランボの種抜き器。

 


ミレイユは このあと サクランボ焼き菓子・

クラフティを作ったそうだが、 美味しすぎて

写真を撮るよりケーキが胃袋に入る方が速かった、

まことにごめんなさい、と言って来た。

M6

 

 


パスツールは コレラ菌の発見者コッホと共に

「近代細菌学の開祖」 とされるが、 彼は

 

ニワトリコレラワクチン、狂犬病ワクチン等

ワクチンの予防接種を考案開発した学者でもある。

 


今日の 新型コロナワクチンも 様々な系譜の

元を辿れば パスツールたちの研究に行き着く。

 

 

パスツールの名言  ” 科学に国境はないが 

科学に祖国はある ” に従えば、 今や国境を

越えて必要とされるワクチンにも フランス

という研究の祖国がある、 と言えそうだ。

 

 

 


*   *   *   *   *

2021年6月18日 (金)

南仏 名産サクランボは ジャムとケーキになる 

今回の南仏旅行は 機中泊も入れて 13泊15日

くらいだったと思う。  旅には いわゆる観光の他 

私だけの ちっちゃな楽しみがあった。 

 

それはサクランボジャム!

 


フランスのサクランボは プロヴァンスからバスク

あたりの フランス南西部で 多く収穫される。

 

 

 

 


01. 日本で 梅や桜が 庭に一本はあるように、

サクランボ農家でなくても  その地域の家には 

だいたいサクランボの木 Cerisier が生えている。

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02. こちらは 日本の公園にある普通の桜の木、

種類によっては ちゃんとサクランボが実る。


小さいけど甘くて美味しい。 ただし手が汚れるし

野鳥と競合するので ばい菌に気を付けねば ・・

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03. さて フランス人はいろんな形で サクランボ

を食べるが、  その一つが サクランボジャム。

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04.  サクランボの種を取る器具 デノワイヨター

の変遷は 日本での調理器具の工夫と同じことだ。


なるべく手を汚さずに済ませたい 狙いだが、

どうしたって 少しは ’血に染まる!’ って

フランスの友人は言っていた。

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05. 保存するためのジャムは サクランボと

砂糖が同量、 水分が飛ぶまでよく煮詰め

瓶詰する。     一方  最近 家庭では

 

ダイエットの観点から 砂糖を控え 煮詰める

時間も10~15分、 それを瓶詰して 蓋を良く

締めてから 上下逆さにして保存する いわゆる

’コンフィチュール’ タイプのジャムが流行りだ。

 

日持ちはしないが 砂糖が少ない分

罪悪感も少なくて済むと言うわけ。

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06. さて、こちらは フランスのホテルの朝食。


サクランボジャムが 大好物の私、 美味しい

フランスパンとバターと  ’サクランボジャム

Confiture de Cerises’  があれば 満足だ。

 

 

日本で 輸入品を買えばいい訳だけど、 毎朝

南仏のホテルで 色んな種類のジャムから

サクランボを見つけ出すのは とても楽しかった!

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07. とは言え フランスの朝食は本当にシンプル! 

ハム類 野菜 スープなど 何もない。

ドイツや スペイン イタリア等と比べたら 

質素この上ない。  

 

昼食・夕食が 大きく正式な食事で 朝食はプチ

なんだ、 というフランスの食文化、 

頑固な誇りが垣間見える。 でも 情報化の時代、

いつまで その主義が通用して行くか見ものだ。

 

 

隣りのテーブルのドイツ人が 文句を言っていた

こともありました・・・

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08. 本来 大きな食事のはずの 昼食だが、旅人は

貴重な昼の2時間を 浪費する訳にはいかない! 

 

ランチ用に フランスパンにバターとサクランボジャム

をべったり塗って バッグに忍ばせて出かけた日々

 

でした ・・    スーパーで ハムやフルーツを

買えば 最高のアウトドア・ランチとなるのです。

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09.  さて もう一つのサクランボの食べ方は

サクランボの焼き菓子だ。 様々な お洒落な

レシピがあるけれど、

 

’ クラフティ Clafoutis ’ という素朴なケーキ

こそ おふくろの味だ。

小麦粉 砂糖 バター 玉子 ミルクなど 

よくある材料で 30分程で焼き上げる。

 


サクランボは 種抜きも 種ありもある。

ブランデーやキルシュで漬け込んだものもある。

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昔のこと、  料理がそれ程得意でないマダムが

( フランス人 全てが料理が上手い訳ではない ・・ )

 

 

クラフティだけは さっさと焼いて 出してくれたもの

でした。   彼女のは 種ありタイプだったが

 

種をしゃぶるのも 悪くなかった ・・

 

 

 

 

そうだ、 クラフティを焼こう !!

 

 

 


*   *   *   *   *

 

2021年4月 9日 (金)

南仏・レ・ボー・ド・プロヴァンス 軍艦型の岩山に凄い遺跡群

軍艦のような形の岩山 「レ・ボー・ド・プロヴァンス

 Les Baux de Provance」 には 幾層にも城塞が 

築かれ、 支配者達の栄枯盛衰の舞台となって来た。

 

 

 

 

01. 北側の小高い城塞を調査したら、 紀元元年前後

5~6世紀 そして本格的なドンジョン・塔 が築かれた

中世、  と3つの建築層があると 分かったそうだ。

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02. レ・ボーは 南北の長さ900m 幅200mの

岩山で、  見る方角によって 形がかなり違う。

 


城を築くには いかにも打ってつけの地形だが、

同時に 敵の兵糧攻めにも遭いそうではある。

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( 01.の写真は 緑の矢印方向から撮ったもの )

 

 

 

 

 


03. 北側にある城塞の一番高いパラヴェル塔から 

南端方向と、 西側の村落を望む。

 


東側の城壁は 谷からそそり立つ岩壁がそのまま

利用されている。 

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04. その城壁を下から見ると 屏風のように連なり

実に堅固な防護壁だったことが分かる。


谷側には オリーブや名産ワインのブドウ畑が広がる。

 

 

南端には詩人の像と 丸い水車跡。 数千の人間が

暮らしたこの城塞、 水車に沿って敷石があり 雨水が

一千立方mの貯水池に 流れ込むようになっていた。

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05. レ・ボー家は 15Cにルイ11世に反乱を起こし、

17Cには ルイ13世に反旗をひるがえした。


その時は 業を煮やした枢機卿リシリューによって

城と城壁を取り壊させられたのだが、 

罰金と その解体費まで 取り立てられたと言う。

踏んだり蹴ったりだ !

 


本丸の城塞は元より 教会や病院 修道院などの

廃墟が こうしてそこらじゅうに 散らばっていた。

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06.  広場では  様々な兵器を用いた 

中世の戦い方のデモンストレーションがあった。 

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07.  大きな石や鉄球を 出来るだけ遠くに

投げる方法。

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08.  ’ トロイの木馬 ’ みたい ! 

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09.  実はこの村落から 丘に登ったのだが、


道は想像以上の急勾配で、 

まるで ロッククライミングのように苦しかった !

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10.   歴史博物館、 お土産屋さん、

プロヴァンスの石鹸屋さんなど 観光客のお楽しみ。

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11.  アトリエがある小道 ・・


因みに ’ボーキサイト Bauxite’ という アルミニウム

を作る鉱石があるが、  その名は発見の地である

このレ・ボーから付けられた。  ボーキサイト原石は

 

写真の 壁に掛る植木鉢の様な赤褐色なので、

レ・ボーの遺跡群を形作る白い石灰岩とは 別物だ。

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12.  軍艦型の岩山全体には ほぼ日影が無い。

加えてハードで危険な遺跡巡りのあとは 脱水症状を

来し、   ふもとのカフェに飛び込んだ !

 

テーブルから 城塞の塔が見えた。 コーラを頼むと

当たり前のように パンとオリーブが付いて来る。 

 

店主の初孫だと言う男の子は いかにもフランス的

洒落た顔つきで、グランマの愛を一身に受けていた。

 


そうこうするうち 死にそうな面持ちで もう一人

マダムと一匹の犬が カフェに辿り着いた・・

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13. レ・ボーを出ると 再びプラタナスの並木道が

続いた。    ポプラや銀杏 桜や杉 色々あるが

プラタナスの並木道は また格別お洒落だ。

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北のアヴィニョンから ゴッホの病院の町サン・レミ

レ・ボー そして 南のアルルまで 弓なりに降りて来る

という位置関係にある。

 

 

 

大都市観光のついでに レ・ボーを訪ねる価値は

充分あるでしょう ・・ 

 

 

 


*     *    *   *    *

2021年4月 2日 (金)

南仏・川と水車の町リルシュルラソルグ 買い物の小さな後悔


リル・シュル・ラ・ソルグ L'isle sur la Sorgue は

ソルグ川の中州に作られた町なのだが、


運河も含め 枝分かれしたソルグ川が 

二重に町をとり囲こんでおり、  

美しい水の風景が そこかしこに溢れている。

 

 

 

 


01. ソルグ川の源泉は 前回の記事で取り上げた

ヴォ―クリューズの泉。  リル・シュル・ラ・ソルグは

その約8km程下流にある町だ。

 

どの橋からも インスタ映えする 

ロマンチックな景色を撮ることが出来る。

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02. とりわけ 郵便貯金局前の、 分流した

ソルグ川の合流地点が 絶好のヴューポイント !
  


写真右手に古い水車  手前にガンベッタ広場、 

左手の川べりにカフェがあり 舞台装置は完璧だ。

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03.   地図で分かるように、 ソルグ川に

幾重にも囲まれた 丸い形の町になっている。

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04.  川辺のカフェ席に座ったなら

心満たされて 裕に半日は過ごせるだろう。 

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05. この町は 豊かな水利を活かして 長い間

穀物と搾油機、 織物 染色 皮革なめし、 製紙等の

産業が盛んだった。

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06.   街角 ・・

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07.  「ロクシタン」 は 南仏・プロヴァンスの

自然由来の植物素材から作られる化粧品で、

日本でも こだわりのある女性の間で大人気だ。

 


私は使い慣れてないので いささか 店員に

教えを乞うた。 何品か買い サンプルももらった。

 

サンプルは 日本の友人に分けるわねと言ったら

気のせいか ’鼻で笑われた ’ 様に感じた。  

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08. 日本では 都会の人・田舎の人 の傾向が

何となく違うが、 フランスではその差が少ない。

 

津々浦々 自尊心旺盛なフランス人が行き渡る。

地方のお姉さんもパリのお姉さんも 芯は変らない。

 

 

おまけのサンプル 有難がったりしなければ

よかった。 日本流にちょっとへりくだってみたが。

 

南仏の旅、 小さな後悔だ・・

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09. 多目的に使われてきた13世紀来の搭

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10. 地図を見ても想像がつくが、 かつては 

町のそこかしこに 水車が何十と回っていた。


今は苔をまとった7基が 流れのまま 回り続け、 

町の観光上の魅力も 引き立てている。

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11.  エミール・シャール広場の水車 

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12. プラタナスの並木道も  プロヴァンスの

爽やかで 晴れ晴れしい舞台装置のひとつだ。

 

リル・シュル・ラ・ソルグの大通りに 

”村まつり” ”絵画と彫刻まつり” の幕が出ていた。

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13.  リル・シュル・ラ・ソルグからは アルルも

アヴィニョンも近いのだが、  特にアルル手前の

サン・レミ、 例のゴッホが入院していた病院の町、

 

あのあたりまで 断続的に プラタナスの並木道が

現れた。    南仏の陽光と木陰が きらきら 

車のフロントガラスを 楽しげに駆け抜ける 、、

 

私にとって これ以上の素晴らしきドライブは無い

と思うに付け、 かえって 無言となった ・・   

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一口にプロヴァンスと言っても 山あり 谷あり

川があって 並木があって 食べ物があって 文化がある。

 

 

それぞれが 個性的で 美しい 、、、 

 

プロヴァンスの旅 あと少し続きます。

 

 

 


*     *    *   *    *

 

2021年3月19日 (金)

南仏・ヴォ―クリューズの泉 大きく開いた噴出口・詩人の恋

プロヴァンス地方 ヴォ―クリューズ山岳の西端、

アヴィニョンの東 25km付近に位置する 

「 フォンテーヌ・ド・ヴォ―クリューズ」 にやって来た。

 

 

 


01. この 心に沁みるエメラルド色の ソルグ川は 

「 ヴォ―クリューズの泉 la Fontaine de Vaucluse 」 

を水源としている。
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02. その名高いヴォ―クリューズの泉は 奥の石灰岩

の岩壁の麓にあり、 大きな穴をぱっくり開けた地下河川

の出口から  膨大な量の地下水を噴出させている。

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03.  地下河川は 氷河から解け出たものではなく

ヴォ―クリューズ山に沁み込んだ雨水の 伏流水だ。

 

岩壁の地下には数多くの鍾乳洞があって、 それを

縫うように 地下河川が地中を流れている。

その正確な経路は 今日もヴェールに隠されている。

 


見物後 同じ道を戻ったのだが、 私は暑さに負けて 

シトロン・ピーチ味の かき氷を買ってしまった。 

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04. ソルグ川を挟んで右岸には カヴァイヨン司教

の古城廃墟があった。  何とも不思議なムードだ!

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05. 詩心をかき立てる 神秘的な美しさを湛えた

川面には やはりロマンチックな物語がありました~

 


14世紀 イタリアの大詩人ペトラルカは アヴィニョン

の教会で出会った美女ラウラに 激しい恋心を抱く。


しかしラウラは人妻だった。 恋慕に蓋をしたペトラルカ

は 1匹の犬と2人の召使を連れて 33歳という若さで

この美しきソルグの谷に身を退ける。  

 

 

16年間の隠遁生活の間も、 ラウラへの熱情は

一時も醒める事なく、  閉ざされた谷間で

詩作に励み  数々の傑作を生み出した・・

 

 

ペトラルカ生誕500年を讃えた イタリア語表記の

プレートが 川辺の木陰に架けられていた。 ⤵

 


” 清らかで柔らかな泉の水が永遠に枯れない様に

異郷の詩人の栄光も 時代から時代へ 長く語り

継がれますように。      ペトラルカとラウラ、

フランスとイタリア 両者の名を一つに繋ぎ合わせて ”

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06. 結局 詩人ペトラルカ (1304~1374年) は、 

アヴィニョンで ペストに罹り亡くなったラウラより 

さらに20年以上生き長らえ、  その後も

生涯ラウラに魂を捧げて 余生を過ごしたと言う。

 

 


因みに 1309~1377年は ’アヴィニョン捕囚’ で

ローマ教皇の座と共に イタリア的な 聖・政 文化 

経済が そっくりアヴィニョンに移動した時代で、

 


ペトラルカも隠遁とは言え、アヴィニョンとイタリア本国と

時折 ちゃんと繋がりがあったのではないだろうか・・

04.の城にも出入りしていたらしい。

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07.  さて、 ここが大きな地下河川の噴出口 

つまり ヴォ―クリューズの泉だ。


季節によって水位は異なるが、 

欧州一と称される流量は 毎秒150立方メートル、

一般に夏より 冬・春の方が水位が高い。  以前 

 

 

私が 春 訪れた時は 水位は写真の人間が水没する

レベルにあり、  しかも 力強く吹き上げられる水が、

ドックドックと ソルグ川へと 送り出されていた。

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08.  ところで 地下部分のソルグ川の水深は

どれくらいあるのだろうか。 

 

多くの探検家や学者が探査して来たが、 

1946年に潜水した挑戦者は 水深100mから

戻る際、ボンベの不備で 危うく死にかけたと言う。

 

1985年の 潜水艇を用いた探検で やっと

水深315mまでが 確認されている。

 

水位の高い時期の写真(下) は 情報サイトから

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09. 確かに 澄み渡るエメラルドグリーンの流れには

麗しきミューズが 潜んでいそうだ ・・ 

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10.  下流では 水位を図る糸が吊るされていた。


水の流れを見ると 人は不思議とトイレに行きたくなる。


20サンチームを受け取る 公共トイレの番人は

ミューズでなく、 ’魔法使いのお婆さん’ の様でした!

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11. ソルグ川は 町に入るとゆったり幅を広げる。

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12. ソルグ川に架かる橋、色んな遊びが楽しめそう。


流れは 昔から水車を回すのに 役立って来たが、

今日でも 紙漉き用に水車が働いているらしい。

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13. 橋のたもとにある 「コロンヌ広場」 には

詩人ペトラルカの生誕を記念した 円柱・コロンヌが

聳えていた。

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この町にとって 「ヴォ―クリューズの泉」 に負けず

劣らず  「詩人ペトラルカ」 も宝であり誇りだという

事が 図らずもよく分かった。

 

 

 

観光で訪れたなら 泉とソルグ川だけを見て 

帰ったらもったいない。

 


純愛に身を焦がしたペトラルカの気分も

是非味わってみたいもの ~ 

 

 

 

 


*    *    *    *    *  

 

 

 

2021年3月12日 (金)

南仏・絶景のゴルド ロマンチックで静謐なセナンク修道院

01.  これから訪れるのは プロヴァンス地方

ヴォ―クリューズ高原で 最も有名な城塞村、

 

「 ゴルド Gordes 」。

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02.  イメルク渓谷を見下ろす丘にその村がある。


東側から見た村の風景は やや平凡だが、 逆に

この角度から撮られた写真は 意外と珍しい。

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03. こちらが 典型的なゴルドの風景だからだ。


ゴルドは 村を出て外から見た時  如何に

個性的な地形に作られた城塞村かよく分かる。

 

D15を1km程走った地点から  このような、 

家々が 階段状に岩にへばりつく絶景が見られる。

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04.  教会や城塞が密集するゴルドの頂上付近では

周囲の道が まるでスキー場のように ダーッと 

急角度に落ちて行くので ハラハラだ !
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05. 中世の趣きそのままの路地、アーケードを散策。

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06. ルネッサンス様式の城塞は13世紀のもの。

時代の汚れをまとった教会は きっと もっと古い。

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07. さて ゴルドには 新石器時代から人が

住んでいたが、 道路や仕切り 塀などに見られる

石の壁には 独特の様式がある。

 


ヴォ―クリューズ高原の斜面に建つ石造りの小屋は

特に ’ボリー Les bories’ と呼ばれ、

鉄器時代から18世紀まで 実際に使われて来た。

 

 

ボリーは 近くの山で採られた ローズ lausesと

呼ばれる板石を 水やモルタルを使わず 空積み

するのが特徴で、 非常に素朴な趣きがある。

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08.  最後に ゴルドをやや西寄りから眺めてみる。


女優は 自分が一番美しく見える角度からしか

写真を撮らせないと言うが、

 

ゴルドは自分の横顔をどう思っているだろうか ・・  

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09.次の訪問先は 「 セナンク大修道院 Abbaye de Senanque 」

1148年創建 シトー会の修道院だ。


シトー会の理念は 禁欲 孤独 清貧 質素を旨とし

修道士たちは 極めて厳格な修行生活を送った。

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10. 見るからに静謐な 山あいの修道院風景は

ラヴェンダーと共に ロマンチックそのものだが、

 

修道士達は 勤行 祈り 聖書の読書等の合間に

手仕事をこなし、 質素な食事を沈黙のうちにとり、

僧服のまま 寝心地の良くない共同の寝室で寝た

と言う。

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11. 13世紀初頭の最盛期までには 他にも系列の

修道院を幾つも持ち、 寄進された農園・別院などを

運営、 やがて 当然のように 清貧とは相容れない

富が付きまとうに至った。        その後、

 

 

異端の蜂起 混乱 凋落 閉院 売却 再建 など

歴史の変遷を経て、   修道士の数も激減、

現在では 約10人の修道士がここで暮らしている。 

 


この日 ラヴェンダーの花期には少し早かったが、 

ラヴェンダーのハチミツ・精油が 観覧料などと

共に 彼らの生活の糧となっている。

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12.  修道院内はガイドツアーで 時間が合わず

見学を断念。     いずれにせよ、  内部は 


祈りの妨げとなるような装飾、  ステンドグラス 

絵画 彫刻 立像 鐘楼等一切排除されたので、 

相当地味で 厳かだったことだろう。 

 

 

サイクリング好きのフランス人、 休暇の時期には 

子供を乗せたリア・カーに 旗を立てて 山道を

立ち漕ぎする自転車を 見かけることがある。


黄色い小旗の家族が 出発した。

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13.  私も 彼らの少し後から セナンク修道院を

出たが、 道端の待避所で たまたま追い付いた。 

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パパさん すごい脚力ですね~ と声をかけた。

 

僕より ちゃんと付いて来る長女の体力が基準だよ、

との答え。

 

 

Bonjournee! ボンジュルネー 良い一日を ! 

 

百発百中 フランス人が笑顔になる挨拶を交わして

お先に失礼した ・・

 

 

 

 

*    *    *    *    *

2021年3月 5日 (金)

南仏・ルシヨン オークル色の町 オークルにも複雑な色調あり

プロヴァンス地方の町 ルシヨンは ’オークル Ocre’

で彩られた町。  しかし 一口にオークルと言っても

かなり複雑な色調があるのです。 

 

 

 

01.  ヴォ―クリューズ山脈の一角に 丘と家々が

オークル色のひと塊になった 丘陵地がある。

 

それが 「 ルシヨン Roussillon 」。

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02.  町に入るこの日 たまたま通常のルートが

工事中で 幸運にも!? 田舎道を迂回させられた。  


なんと 山道は一面 オークルに彩られていた !

 


オークルは日本語で 黄土色と訳されるが

赤茶からピンク  黄土色からオレンジ 

焦げ茶からベージュまで  幅広い色相だ。

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03.  17~18世紀以来 ルシヨンの建物の壁は

地元で採れる岩石顔料を漆喰に混ぜて塗ったので、

教会も民家も ずっとこんな色だった。

 

 

19世紀になると 様々な用途に使われる顔料の需要

が高まり、 ルシヨン・オークルは産業製品として

ヨーロッパ中から注文が来るようになった。

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04.  しかし、20世紀になると 大量生産の

化学製品が出回るようになり、 ルシヨンの黄土発掘

は衰退、 僅か80年間のオークル産業で終わった。

 


現在 ルシヨンの主産業は観光だが、 発掘跡地

’巨人達の土手 Chaussee des Giants’ などは

その目玉の一つとなっている。

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05. さて 迂回したお蔭で 農村も垣間見られた。


ブドウや小麦畑の土壌もオークル色だし、 新築中

の民家もオークル壁、 伝統から外れる事が無い。

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06. 家々のオークルを数えると16~17色あると

いうが、 オークル色の町角はそのまま絵になる。

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07.  私は お土産に 小さなケースに入った

12色のオークル顔料紛を買った。

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08.  ピニョット広場から見る ’ 妖精谷針峰群

Aiguilles du Val des Fees ’ も 目玉の一つだ。

 

朝日が当たる頃 夕日が沈む頃、 岩ひだに陰陽が

生じる時間帯、 オークルは様々な色に変化する。

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09.  6月 猛烈に暑かったこの日、 喉が渇いた。

土産物屋ばかりで 食料品店が見つからない。


水のペットボトル どこで売ってますかと おじちゃんに

聞いたら、  親切にも 自分のホテルから 水を

1本持ってきてくれた。   でも冷えてない !

 


ドゥ ロ フロア (冷えた水) お願いしますと言ったら

ドゥ ロ トロワ (3本の水) を持って来てくれた !

 

黙って感謝して受け取りお金を払うか、 親切心を

無にして、 やはり冷たい水が欲しいと言うか迷った。

 


結局、 ここはフランス はっきりモノを申しましたよ。

感謝を込めて ・・   

家族と思しき人もニコニコ笑っていたし ・・

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( ワンちゃん あなたの色もオークルの一種です )

 

 

 

 


10. 最近はペットボトルを持ち歩く人も多いが、

結局のところ フランスはカフェ文化なのだ。


喉が渇いたら カフェに寄る、、  そういう事。

 

 

自販機文化 サービスエリア文化慣れした 我れ

日本人に、  家々の壁の色が 来た時よりもっと  

じりじりと照り返る 焦げ茶オークルに見えました~

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11. 私のお土産のオークルは 今では他の絵の具と

混ざってしまっているが、 本当に良き思い出だ。

 

 

因みにオークルは 酸化やらの化学処理をされると

赤や緑にもなる。      そして 

この粉末を練る溶剤によって 油彩にも水彩にも 

日本画にも 陶器画にもなる ・・

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12.  さて ところ変わるが、  ルシヨンのすぐ南に 

ローマンブリッジ 「 ポン ジュリアン Le Pont Julien 」

がある。

 

この橋は 紀元前3世紀に スペインとイタリアを結ぶ

街道筋に造られたという 壮大な歴史を持っている。

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13.  2005年には 側に 新しい橋が完成した。 


それまで ローマ人の造った橋を 車がビュンビュン

走っていたかと思うと それはそれで凄いことだ。

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 ( 下左が新橋  下右がローマンブリッジ )

 

 

 


因みにオークルは 岩から切り出してそのまま製品に

なる訳ではない。  粘土質砂と鉄の酸化物などを

分けるため 長く水に浸す。  

 


その処理を行う為の沈殿池が 採取場の近くに

20か所ほど 掘られている。

 


その沈殿物を 四角に固めて乾燥させ、 

それを砕いて 粉末にして ふるいにかける。

 


そのあとも それぞれの目途に応じた処理をして

やっと製品になるのだそうだ。  ふうっ ~ !

 

 

 


*      *      *    *     *

 

 

 

 

2021年2月26日 (金)

南仏・ボニュ―とラコスト 丘陵城塞村 さくらんぼとペタンクと


南フランス プロヴァンス地方には 幾つもの

個性的で魅力的な村々が点在している。

 

リュベロンの山岳風景の中、 3~4kmの距離で

互いに向かい合う 2つの  '丘陵城塞村' 

” ボニュ― と ラコスト ” を訪ねてみる。

 

 

 

 

01. ここは プロヴァンス独特の赤い瓦屋根が重なる

「 ボニュー Bonnieux 」 という村。


その屋並みと教会の塔の向こう側に ちょうど

にらめっこするように対峙する村・ラコストがある。

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02.  リュベロン山地の尾根筋に沿って 段丘状に

作られたボニュ―の町は 高低差が激しく、 道路を

ジッグザッグ 登って行かねばならない。    丘の


頂上にあるのが旧教会12C,  中腹のが新教会19C。

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03.  上の写真で 山頂の旧教会をヒマラヤ杉

Cedre d'Himalaya が囲んでいるのが見えるが、


ナポレオン時代に北アフリカから運ばれ移植されたものだ。

 

ヒマラヤ杉は防風にも防寒建材にもなり その精油は

虫よけになる。  今日でもトルコや地中海地方で

大規模な植林が続いており、 興味深い歴史ではある。

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04.  さて フランス人は総じてペタンク好きだが、

そもそもプロヴァンスがその発祥の地だ。   ここ

ボニュ―でも定期的に ペタンク大会が催される。    

 

 

丘陵地でもあり 人々は 辛うじて平らな教会の広場で 

腕を競ったものだが、 近年は旧市街の外側に 

Le Boulodrome オドローム球戯場なる ペタンク専用

施設が出来て、 ますますの人気らしい。  

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05. そもそもペタンクのボールは リュベロン山地に

生息するツゲが材料となる。 材質の固いツゲの木は

日本でも よい櫛となっている。


球体のツゲ一面に釘を打ち込んで 鉄球とする技は 

大変な特殊技能だが、   当然ながら 最近は 

手軽な工業製品に取って代わられている。

 

💓          💓



そして たわわに赤い実を付けた サクランボの樹、 

これも間違いなく 心躍る プロヴァンスの風景だ !

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06.  さくらんぼジャムと共に プロヴァンスの

山羊チーズ・Fromage de Chevre は 絶品だ。


原則フレッシュチーズなので 現地で食べるのが一番。

ちょっと酸味があってコクがあって 癖になる。

 


山羊農家が多いボニュ―では、 毎夏 山羊レース

Grande Course de Chevre が開催される。


ポスターが貼られ 競馬の如くお金が賭けられ、

山羊の耳に色札を付けて出走させる 園児用の

レースもあり、  みんなで楽しむ。

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07.  さて次は ボニューと向い合せの村

「 ラコスト Lacoste 」 へ向かう。 

 

サクランボの木・Cerisier とラコスト城、

素朴ながら 見事な組み合わせだ !

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08. まさに この風景をスケッチする夫婦がいた。


こんなバカンスを過ごすなんて 憧れちゃう。

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09. 山頂の城は 18世紀、サド侯爵の居城だった。


Marquis de Sade は長年にわたり ありとあらゆる

検閲の対象となる文学作品を書き続け、


何度も有罪を宣せられては この城に身を隠したが、

結局は身内の申告で バスティーユ監獄に送られた。

 

 


城の塔は荒廃したままだが、  城は 現在は

かのピエールカルダンの持ち物と聞いた。


私は途中の教会までしか行かなかった。 

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10. 一方 町そのものは大変人気が高く 多くの

アーチストが住んで アトリエを構えている。


バカンスによる ’季節住民’ で 

夏は 人口は倍に膨れ上がる。

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11.  石造りの村は どこを歩いても 素朴な

古き佳き趣きがある。  一つ新しいものがあった。

 

巻貝をつなげて子供たちが作った丸い風車 Eolienne、

フラジャイルなので 触らないでね、と 書かれていた。

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12.  ラコストを出て 次に向かう道すがら、

 

2本の轍が 紫や赤の小花の絨毯を走り抜け、


樹木がそのまま 電柱に変身してる。

 

遠くにサド侯爵の城・・・

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13.  そして変わらず 可愛いコクリコとラベンダー

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そう、 これが プロヴァンス。

 

 

 


*     *    *    *    *

 

 

 

 

2021年2月19日 (金)

南仏・これぞプロヴァンス料理 禁じられた遊び ラヴェンダー畑

プロヴァンス地方はフランスの南東部に位置するが、


地中海の港町マルセイユを北上した高原地帯に

最もプロヴァンスらしい風景が広がっている。 


今回私は カンヌからヴェルドン渓谷を通って

東側から この地域に辿り着いた。

 

 

 


01. 愛らしいコクリコは雑草の一種だ。 小麦の種に

混じって 小麦の休耕地を真っ赤に染めることがある。

 

印象派の絵画にも しばしば描かれるコクリコは

ある種 フランスの風景のアイドルだが、 一方で

どんな道端にも根を下ろすしぶとい植物でもある。

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02. ラヴェンダーは6~8月に大地を紫に染める。


桜よりは花期が長いが  ドンピシャ時期と場所を

当てるのは フランスに住んでいても難しい。

 

近年は人気が高く ラヴェンダーツアーが出る程だ。

手軽なネット情報があるにはあるが、

ッアーに任せると最適のコースを案内してくれるかも。

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03.  ところで、プロヴァンス地方を潤す大河・

デュランス川の支流・ヴェルドン川の話に戻るが、
 

 


ヴェルドン川の西端は現在 サントクロア湖という

ダム湖になっている。 ダムは1983年に作られた。


従って 40年前 多くの村々は湖底に沈み、 

現在 湖畔にあるのは新しい町で 

多くのアウトドアスポーツの拠点にもなっている。

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04.  実は 湖底に沈んだエギュイン橋 (オレンジ色)⤵

その小さな古い橋は かの名作映画 「禁じられた遊び」

の重要な場面に その面影を残している。

 

 

第二次世界大戦中 ドイツ軍の爆撃を避けようと 家族で

橋に身を臥す中、 飛び出した仔犬を少女が追う。それを

追った両親と仔犬が 結局は爆弾にやられてしまう!

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                           ( 写真は 湖底に沈む前の橋 Pont d’Aiguines )

 

 

 

 


05.  さて、プロヴァンスと聞くと 陽光いっぱいの

温暖な地域を想像するが、  どうしてどうして、 

 

ロバの耳すら千切らんばかりの激しい北風 (ミストラル) 

が年間百日以上吹き付ける 寒暖差の大きい地方だ。

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06. こうして高台に寄り添って 南斜面に町が出来る

のも自然なこと。  ( この街は Valensole )

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07.  ラヴェンダー畑の一角に 直売所があった。


有名店より安く 可愛いかったので コロンや石鹸 

匂い袋など  何だかいっぱい買い込んでしまった ・・

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08.  さていよいよ プロヴァンスらしい町々が点在

する地域に入った。    国道100号沿いに数キロ  

美しいプラタナスの並木が続いたのは 感動的だった。 

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09. カスティヨン St. Martin de Castillon という

町の郊外で プロヴァンス風石造りのホテルを見付けた。

 

 

プロヴァンスにはパリなど都会から 多くの人々が

春や夏の休暇 そしてクリスマスにやって来る。


有名な5つ星ホテルにやって来るスノッブ (上品・

教養人・金持ち風に振る舞う俗人 ) は別として、


知的なしまり屋都会人は 穴場を知っていたり

人とかぶらない行きつけの貸別荘を決めたりしている。 

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10.  カスティヨンもそんな穴場のひとつだろう。 


このホテル Lou Caleu が当たりだったか分から

ないが、  マダムも主人も ひどく上品だった。

 


部屋は母屋から独立し 木立に囲まれた

テラス付きの別棟にあった。 

並びのテラスで 一心に ペデュキュアをする

女性の足の 赤い爪が脳裏に焼き付いた・・

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11.  母屋のレストランには  散策がてら

犬に挨拶しながら  ウキウキと出かけた。

 

プロヴァンスは  多彩な料理とワインに恵まれた

美食の地方だが、 リヨンなどの高級美食とは異なり

豊かな自然を利用し尽くす 地元愛美食と言える。

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12.  確かに 料理は想像以上のシェフの腕だった。


イギリスと比較しては申し訳ないが 英人作家が 

” イギリス人はラムを2度殺す。 実際殺す時と

料理をする時と ” と言ったのを思い出す。

 

 


干しすもものスライス添えマーブルフォアグラ、

ハーブとサフランソース和えホタテ、

悪魔ソースかけグラナダ風ザクロのシロップ漬け牛肉

羊乳とマリネ漬け胡椒添えミルフィーユ

フルーツコンフィ添えカモのささみ


デザートには 2週間ブランデーに浸したあと

栗の乾燥した葉でくるみ保存した山羊チーズ etc

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偶然泊ったホテルでも これだけの料理 ・・

確かにプロヴァンスは凄い !   ただし

 

プロヴァンスのシェフは 奇抜なものを狙うことなく

お金に見合った満足をお客に感じてもらえれば充分

なんだとか。 この料理も一人25ユーロでした ~

 

 

 

 

 

13.  さて夕食後 お風呂に入ろうと脱いでしまって

石鹸 タオルなど一式が無いのに気付いた。 母屋に 

電話しても誰も出ない。 主人は酔払って高いびき、


マダムに届けてもらうまで 相当苦労した ~

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そんなところが スノッブ達が泊る豪華ホテルとは

根本的に違う点なのかも知れない。


これも 一つの思い出かな ・・・

 

 

 

翌朝  再び ラヴェンダーの香りに包まれて


次の町へと向かった。

 

 

 

*    *    *    *    *

 

 

 

 

 

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