サンチャゴ・デ・コンポステーラ、 聖ヤコブ像背中から抱けます!
スペイン北西部・ガリシア州にある
サンチャゴ・デ・コンポステーラは 800年もの間
キリスト教の巡礼地として 栄えて来た。
01. これが 「サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂」
エルサレムで最初の殉教者となったヤコブの遺体が
弟子の手でこの地に運ばれ 埋葬されたのが紀元1世紀。
一人の羊飼いが 星に導かれその墓を発見し、
教徒により 小さな聖堂が建てられたのが 9世紀。
今日の立派な大聖堂が完成したのが 1211年。
実に長い歴史を有している !
02. 真ん中の塔におられるのが 聖ヤコブ。
彼はガリラヤの漁師の出だった。 彼の遺体が船で
運ばれた時 船底にたくさんの貝が付着したことから
ホタテ貝が彼のシンボルとなった。
因みに スペイン語でホタテ貝は サンティ・ヤーゴ
仏語ではサン・ジャック 英語ではセイント・ジェームス
03. 広場には 長い苦難の末 やっと辿り着いた
巡礼者が それぞれの思いをかみしめている。
もちろん 私のような観光客も いる 、、
04. 到着後人々は まず大聖堂で祈りを捧げる。
05. 内部には 幾つかのヤコブ像を始め 有名な
12使徒像など 素晴らしい聖像が待っているが、
風雨に晒された屋外の像にも 経年の趣きがある。
06. 入口のヤコブ像に、 到着した巡礼者が
感謝と共に頭をこする。 しかし、
待っているのは 聖人ばかりでなく 物乞いも ・・
07. 本来厳かな聖堂だが ここは別世界。
本懐を遂げた巡礼者の興奮と喜びが 満ち満ちる。
08. 重さ90kgの香炉が 空中ブランコの様に
聖堂を行き来する儀式は 日曜のミサに行われる。
因みに昔は 不衛生な長旅巡礼者の 匂いを消し、
疫病予防のため 香を炊いたと言う説もある。
09. そして最も重要なのが 聖ヤコブとの面会。
地下に埋葬されたヤコブの棺の上に坐する 金色の
ヤコブ像の肩を 背後からさすり 祈りを捧げることが
出来るのだ。 抱き付く人もいる !
この石段の窪みを見て欲しい。
何百年・何百万人の 信仰心が刻んだ波型だ。
10. 登り口には 写真を撮ってはいけないとか
禁止事項が色々出ている。
感極まる巡礼者の様子を見るにつけ 自分は何を祈る
べきか迷いつつ、 すぐ 次の人に譲ってしまった。
聖ヤコブに挨拶した後 コンフェッション・告白して
人生を新たに生き直す方法もある !
11. お参りの後は どの顔もホッとして晴れやかだ。
12. 女性たちの顔ぶれが違うでしょ ・・
次から次へと 楽団にどんどん飛び入り記念写真!
私も入りたかったけど おばちゃんは遠慮しました~
13. 夕日に染まる大聖堂、 日中とまた異なり
一層神秘的な歴史の重みを 放っていた。
明日は街の界隈を歩いてみよう。
1カ月も巡礼路を歩いて来た人とは比べものにならないが
日本から遠路 飛行機でこの地にやって来た志は
私にしてはなかなかのものだった。
サンチャゴ・デ・コンポステーラ 続きます。
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