インレー湖 首長族のいる工房 首の長い老女と若い娘の組み合せ
ミャンマー中央部 シャン高原にあるインレー湖沿岸に
’首長族 ’ が 出稼ぎに来る 手漉き紙と織物の
工房 「 ニン ・ ティサー 」 がある。
01. ミャンマーには130余もの部族がいるが、
この 有名な首長族、パダウン族は
タイとの国境近くの山岳地帯に住んでいる。
今日 彼らはほぼ観光収入で生活しており、代り合って
山から湖岸の売店に降りて来て 生活費を稼いでいる。
02. 観光客は インレー湖岸に点在する観光地を
水上ボートで一日がかりで回るのだが、 それぞれの
船着場近くでは 物売りボートが待ち構えている。
03. さて 手漉き紙で有名な町 ・ ピンダヤの
「 ニン・ティサー工房 」 に立ち寄ると
和紙にも似た、 しかしさらに民族的な趣きを帯びた
紙の工芸品が並んでいた。
飾りの葉や花びらは 周辺から採取した本物の植物で
どれも少しづつ違っている。
04. 手漉きパルプを打つ人
05. 傘の骨組みも 木と竹で手作り。
少し小型だが 日本でも実用出来そうだ。
06. さて、 この工房に 「首長族」 がいる。
はっきり言ってしまえば 観光客相手の出稼ぎ部隊だ。
こうして写真を撮らせたり 機織りの様子を見せて、
お金を稼ぐ。 チップ用の小皿も置いてある。
真鍮の輪を嵌めるのは部族の女性だけで 年齢分づつ
輪の数が増える。 手首や足にも輪を嵌めているが、
ずっと付けたままで 風呂などでも外さない。
07. 好奇の目に晒し 見世物にするのを批判する
文明国の論調もある。 一方 出稼ぎではなく
直接 村に観光客を誘致して 入場料や土産物で
生計を立てている部族もある。
彼らを見て物珍しさを感じるのは 当然の心情だが
彼らの生き方を尊重しつつ 在るがままに受け入れたい。
08. そもそも首長族には美人が多く、金ぴかの
首輪に負けない カラフルなお洒落を纏う女性たち、
観光大使として これ以上ない魅力的な部族なのだ。
後で気付いたのだが、 写真を撮らせたり 機織りを
見せたり、 どんな場面でも 長い首輪の老人と
首輪は短いが美人の若い娘とが ペアになっている。
何というアピール上手! 間違いない組合せだ。
09. 次は 「 ガーペー僧院 」 を湖上から眺める。
途中 水上パゴダや トマトを栽培する浮き畑があった。
10. ところで 首長族、本当に 首が長くなるのでは
なく、7kgにもなる首輪の重みで 鎖骨・肩が下がり、
結果 首が長く見えるようになるのだとか。
首が長ければ長いほど美人、 つまりは歳を取っても
一方で 首輪の数が増え 尊敬と誇りが得られる。
我々と違い 加齢も一つの生き甲斐となるのだろか。
11. 当夜は インレー湖西岸の町 カウンダインの
水上ホテルに宿泊。 ホテル付近の丘では
日本の鳥居みたいなものが パゴダまで続いていた。
12. インレー湖の浮き畑群。 水面に 浮いては
いるものの ほぼ 陸地同様の農地となっている。
所々に 恒久的な作業小屋が建っている。
13. 前夜 湖で獲れた魚料理などを食べ
目覚めた朝、ヤンゴン航空国内線で首都ヤンゴンに。
まだ発展途上にある ミャンマーの地方の町や村を、
そして素朴な生活ぶりを あちこちで見て来たが、
可愛いらしいキャビンアテンダントを見て思った。
ミャンマーでは さぞ 華やかな職業なのだろうなと ・・
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