アメリカ セコイア・キングスキャニオン国立公園

2018年9月 7日 (金)

「階段300段の岩山モロ・ロック」「開拓時代風キャビンに泊まる」


セコイア・キングスキャニオン国立公園には セコイア以外にも

興味深いものが 幾つかありました。






01.     「 ジュニア・レンジャー 」    12歳までの子供たち 


国立公園の成り立ちや動植物の保護など、 ビジターセンターで渡された

テキストをよく勉強し、  本物のパークレンジャーの解説を受け、


そのあと宣誓式を行って 晴れがましいレンジャーバッジを受け取る。

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02.     セコイア・キングスキャニオン国立公園の新聞によると、


熊を呼び寄せないよう 山歩きで不用意に 食料や香水の匂いすらも

発てないこと、  車内に食べ物を残すと 熊は容易に侵入出来るし、 

こうした熊は 結局射殺の憂き目に遭うこと、 などが伝えられている。

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03.      「 モロ・ロック Moro Rock 」  トレイル


国立公園内では 種々のアウトドア・アクティビティが楽しめるが

奇妙な形の岩山に登るのも その一つ。

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04.      標高2057mのこの岩山は 花崗岩で出来ている。

約300段のステップは1931年に整備されたものだ。

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05.   ここが頂上。   約20分で登れるので 犬もやって来る !

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06.      360度の見晴らしは値千金 !  


彼方に 雪化粧した美しいシエラネバダ山脈が見える。

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07.      モロ・ロックは 本当に丸く 面白い形状だ。

足を踏み外したらひとたまりもない丸さだが、 頑丈な手摺が頼みの綱。

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08.     さて 当夜は国立公園内のロッジに予約を取っておいた。


キングスキャニオン国立公園の 「 John Muir Lodge (写真上) 
 」 

このロッジ自体にも36部屋あるのだが、   別途  森の中に

50棟のキャビン (写真下) が点在している。

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09.    夕方キャビンの鍵を受け取って 林の奥 一棟のドアを開けた。 

床がギイギイときしむ。 開き窓の建付けが悪い。 シャワー室も狭い。


床はほんのり傾いて ライトも暗め、   何となく心細かった ・・・  

それでも これが開拓時代のアーリーアメリカンの匂い? って思った。 

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10.     前日スーパーで仕入れた朝食を食べながら ふと窓の外を見ると 

セコイア越しに アメリカ人が寛ぐ姿が見えた。    一流のホテルもいいが

こんなキャビン生活も たまにはいいな、  って思った ・・

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11.     さて 国立公園に別れを告げ  一旦フレズノに戻り、 

そこから 飛行機でサンフランシスコに向かった。


カルフォルニアのこの乾いた大地は 何と表現したら良いのだろう ・・

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12.      それに比べ このサンフランシスコ。   


50以上の丘を持ち サンフランシスコ湾に突き出した水の都、    

当たり前ながら サンフランシスコは 国立公園とは別世界だった。

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13.      こちらは 後日サンフランシスコを離れる時に見た風景。

夏の風物詩  ・  ” 霧のサンフランシスコ ”   


ゴールデン・ゲートブリッジを通って流れ込む 北太平洋の風が

霧を発生させ、 街を覆い尽くそうとしている。

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成田に向かう機中で   私は  文字通り 


” I Left My Heart in San Francisco ”  てな 心境でした ~










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2018年8月31日 (金)

セコイアの倒木 アートみたいな造形美 お腹の中も探検!

 
アメリカ セコイア・キングスキャニオン国立公園の セコイアの巨木は

現役の英雄ではあるが  朽ちてもなお魅力的な存在だ。






01.       セコイアの倒木  アートみたい、見事な造形美 ! 

しかも中に入れるなんて ちょっとした冒険心が湧いてくる ・・

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02.     所どころ こうして朽ち果てた巨木が横たわっている。

こんな大木がどんな方向に倒れるかは運任せ。

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03.      1937年に倒れたセコイアは 道を塞いだ。 

今や  「 トンネルログ Tunnel Log 」 として 名所となっている。

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04.      くぐったからと言って どうということもないのだけれど、

何故かワクワクした !

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05.      「 Life after Death 」  セコイアは倒れた後も

何十年、 いや 何百年・何千年も 森のベッドで休み続ける。 


パネルの説明によると、  パネル前の ’ 1900年に倒れた君主 

Fallen Monarch ’ は 百年前そのままの姿で横たわっている。

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06.    こちらの倒木も  失礼してお腹の中探検させていただきます!

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07.      小屋前に貼られたパネルの説明によると、


”  1872年 まだ国立公園となる前 倒木そのものを住居として 羊を

飼育する人々がいた。  1890年 国立公園になると 騎兵隊がやって来て 

馬の飼料などを小屋に蓄えた。 1902年から7年間  民間レンジャーが

小屋に住み 森を守るばかりでなく セコイアの種まき・植樹も行った。

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08.      パネルを読み損なったが、 年輪で樹齢がわかるのだろう。

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09.      セコイアの巨木・シャーマン将軍の近くは 観光客が最も多い。

木肌むき出しのこの倒木は 落書き専用として 身を捧げているかのようだ。

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10.     落雷や山火事は セコイア国立公園にとっては重大事。


最近では2015年の火事が大きかったらしいが、 

雷を原因とする火事は 5~15年毎に起こるという。


黒焦げの幹の下で ピンクの高山植物が絨毯となって咲いていた。

ある種の生命の循環が起こる場合もあるようだ。

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11.       こちらの倒木にも 失礼します ~

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12.      切通しとなっていた。   落書きも一面に ・・

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13.       こちらは ’ 生け花のオブジェ ’ としていかがでしょ。


日本では フラワーアレンジメントで 流木や木の根っこがモテモテだけど

こんな大きなオブジェ 使った華道家は恐らくいないでしょうね ・・・・・

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倒木となったセコイアは 死ぬのでなく 森のベッドで眠り続ける、


たとえ朽ち果てても 森の糧となり、  人の眼も楽しませる、




偉大な循環を目の当たりにさせてもらいました ・・・









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2018年8月24日 (金)

シャーマン将軍・グラント将軍 セコイアの巨木を訪ねる

 
アメリカカルフォルニア州 セコイア&キングスキャニオン国立公園は 

ヨセミテ国立公園に近いものの 

交通の便が悪く、マイカーやレンタカー頼みとなる。



しかしジャイアントセコイアの巨木 特に ’2人の将軍’ に会うために

はるばる出かける価値は充分ある。






01.      北南に縦に並んでいる キングスキャニオン国立公園と

セコイア国立公園は ほぼ手つかずの巨大ナショナルパークで、 


人が出入りできるのは 3つのビレッジ・センターがある西側の一画のみだ。

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                                      ( グラント将軍の足元 )






02.     キングスキャニオン国立公園内のグラントグローブ・ビレッジには

  巨大セコイア群を30分ほどで手軽に見てまわれる

遊歩道公園が整備されている。

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03.     これが 1人目の将軍 「 グラント将軍の木 General Grant Tree 」

高さは81.7m 根元周りが32.8m 直径12.3m 樹齢は1800~3000年


     ( 因みに 屋久島縄文杉の高さは25.3m  根回りは 16.4m )

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04.     この木には アメリカ軍の将軍であり 後に第18代アメリカ大統領と

なった 高名のグラント将軍 Ulysses S. Grant の名が付けられた。

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05.     1926年4月 クーリッジ大統領によって Nation's Christms Tree 

として ここでクリスマス祭が行われることが承認され、   その後 


1956年3月には アイゼンハワーによって National Shrine として 

戦争で亡くなったアメリカ人を慰霊する場所と指定された。

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                                             (  写真は 現地の写真集より )






06.      今日の研究では ほぼ1650歳と推定されているようだが、


いずれにせよ 死にかけた老将軍でなく 写真のように青々と葉が茂り、

まだまだ天を目指す意欲に溢れている様子が 何とも感動的だった !

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07.      カルフォルニア州の山々は 如何にも水不足、

茶色く干上がっていた。          そんな風景と比べ 


4400mの霊峰を抱くシエラネバダ山脈の西側に広がる 

セコイア&キングスキャニオン国立公園の深い緑と巨木群の存在は 

一層謎めいて見えたものだった ・・

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08.     これが2人目の将軍 セコイア国立公園内にある 

「 シャーマン将軍の木 General Sherman Tree 」。


高さは83.8m 根元周りが31.1m 直径11m 樹齢は2300~2700年

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09.    南北戦争における北軍の指導者ウィリアム・シャーマンに因んで

この名が付けられた。  長く グラント将軍の木と世界一の座を巡り論争が

続いたが 1931年にシャーマン将軍の木が世界一と認められると

アメリカ人の間で 一層人気者となった。

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10.     木の周り どこからでも写真は撮れるが、 プレートと共に記念撮影

したいのが アメリカ人の自然な願いに違いない。  この通り 長蛇の列 !

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11.     大樹の場合、一体どのようにナンバーワンが決まるのだろうか。


  樹齢(3200歳) や樹高(95m) で言ったら グラント将軍・シャーマン将軍

を遥かにしのぐつわものが他にもいる。 

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12.     直径で言えば  シャーマン将軍よりグラント将軍が優勢だが 

シャーマンが 最も偉大な木となった決め手は ’ 容積 Volume ’ だ。



実際切り倒すことはないが、 樹木はどれだけ
材として利用できるかが命、

シャーマン将軍の容積は1487m3   ( グラント将軍は1320m3 ) 


この現地のプレートによれば  アメリカのバスタブ9844杯分だと言う。 

                        ( ピンと来ないが ・・   ^&^ )

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13.     セコイア国立公園のあちこちで 他にも 柵で囲われるでもなく

樹齢1000年以上のジャイアントセコイアの巨木が鎮座している。 


何番目に偉いか、は別として 彼らが存在し続ける限り

地球も無事でいられるのかも知れない。

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空港やアヴェニューに偉人の名を付けるのは よくあることだが

セコイアの巨木に将軍の名を付けるとは 如何にもアメリカンだ 。



日本では 御神木か 今風にはパワースポットと呼ばれるかもしれない ・・・








...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。

2018年8月17日 (金)

屹立するセコイアの巨木

 

残暑お見舞い申し上げます



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猛暑に負けそうな今日この頃ですが セコイアの巨木に習い、 


背筋を伸ばして 凛と 居ずまいを正したいところですが、


なかなか ・・・・・








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