「積丹半島」 神威岬のシャコタンブルー 奇岩が居並ぶ北の浜辺
積丹半島は 北海道西部の 日本海に突き出した半島で、
シャコタンと言う名前はアイヌ語に由来している。
01. 半島の各所に見どころがあるが、 何と言っても
半島の突端にある 「 神威岬 かむいみさき 」 は秘境だ。
この 「 神威岩 」 という一列に並ぶ岩礁が
アイヌにとって 神聖な信仰の対象だった。
02. 岬の入り口の門には、 逆光で見えずらいが
” 女人禁制の地 ” と書いてある。 禁制の理由は
アイヌの首長の娘・チャレンカの悲恋だとか
和人からニシン漁を守ろうとしたアイヌの策とか 言われるが
いずれにせよ1855年に 女人禁制は解かれている。
03. ” チャレンカの道 ” と名付けられた遊歩道は
770mあり、 突端まで 歩いて2~30分の道のりだ。
04. 突端の海は ’シャコタンブルー’ に染まっていた。
彼方の水平線が 地球が丸いことを教えてくれる ・・
05. 突端から引き返す時 再び灯台を通った。
明治21年に初めて灯りがともされたこの灯台
今は無人化されている。
漁村集落につながる堤防や漁港があり、
岩礁が一本 突き立っている。
07. 半島はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。
突端から半島の西側の海岸線を下ると こんな奇岩が
いくつも迎えてくれる。 荒波に崩れ易そうな組成の岩だ。
近海では ヒラメ イカ ウニ スケトウタラなど 豊富な
魚介類が獲れるが、 特に昭和初期まではニシン漁で栄え、
かの有名な 「ソーラン節」 が生まれたのもこのあたりだ。
08. 神威岬から神恵内村・泊村にかけての海岸一帯、
凍てつく真冬の日々 極北から襲いかかる風雪は
どれ程激しいのだろうか ・・
09. とある港に イカ釣り漁船が停泊していた。
意外と華やかで ある種モダンアートのようでもあった !
10. 夜の海で イカ釣り漁船の灯りは煌々と輝く。
その昔 小樽ガラスは無くてはならない実用品だっただろう。
11. キタキツネにも出会った。
菌を持っているから 触れてはいけないと言われるが、
成る程 キツネのしっぽは立派な襟巻になるのだなあ ・・
道路際の雪よけパネルも 北西の風の激しさを偲ばせる。
12. 積丹半島の付け根 共和町付近で 大勢の人が名水を
汲んでいた。 大型のペットボトルにどんどん水を汲む。
北海道の大自然の恵み、ご飯もコーヒーもさぞ旨かろう ・・
13. さて今回 実は積丹半島を一周したのだが
半島の東沿岸にある 有名な 「 ロウソク岩 」 は見逃した。
この岩を見るには メインの道路から港まで降りて、
余市町の豊浜町沖550m先に 肉眼では 結構小さな
その奇岩を見つけねばならない。
ロウソクのように輝く時を待つなんて無理なことだ ・・
今回は余市町のホームページから写真をお借りした。
本当に素晴らしい !
そして ローソク岩ばかりでなく 多くの奇岩が
積丹半島に突き立っていることも 今回分かったのだ。
以上 10月のある日、 北海道の秘境・積丹半島を
巡った 素敵な思い出の1ページでした ・・・
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