「ツールーズ」 バラ色の街 サン・テグジュペリと水辺の風景
「 ツールーズ 」 は フランスの南西部にある フランス第4の大都市だ。
パリから離れている分 パリとは異なる大都市の個性がある。
観光遺産に埋もれると言うよりは いろいろな方面で
新しい時代をリードする活気とエネルギーに満ち溢れた街だ。
01. さて 私は、 ツールーズの中心地 「 キャピトル広場 」 に
夕刻到着した。 さすが先進都市、 ちょうど ’ ゲイの人達のデモ行進 ’
がお開きとなったばかりで 広場は混雑していた。
02. 広場の東側に、 煉瓦と石の組み合わせが美しい調和を見せる
「 市庁舎 Le Capitole 18C 」 があって、 その南側に
宿泊する予定の グランドホテル・ド・オペラ があった。
歴史地区に車で乗り入れた私達は あっと言う間にポリスの尋問に遭った。
” あァ ホテルに泊まるのですか~ オッケー 了解 ! ”
03. ポリスの次は電話だ。 専用のゲートから電話をかけると
地面からニョキっと突き出した杭が沈み (写真右)、 道路に侵入出来るのだ。
電話の相手がホテルの場合もあるし、 運用事務所の場合もある。
上手く通じるとは限らないし、 この作業は 何度やってもハラハラする ・・
04. 外の喧騒をよそに 市庁舎の内部は 静かな美しい佇まいを見せている。
05. ホテルの内部も 外とは別世界、ノイズレスでエレガントだった。
世の中が簡略化してるのか、 私が実用本位でホテルを選ぶせいか分からぬが、
ボーイさんに荷物を運ばせてチップを渡すなんて習慣がぐっと減った気がする。
たまには 高級ホテルもいいものだ ・・
06. ツールーズは ’ バラ色の街 ’ と呼ばれている。
中世以降 街は飛躍的な発展を遂げ 拡大したため 建材不足に見舞われた。
一番近い採石場でも80kmも離れていたと言う。 そこでガロンヌ川の粘土から
頑丈で安価な煉瓦が作られ、 それが今日のバラ色の街の礎となったのだ。
07. 「 サン・セルナン・バシリカ聖堂 Basilique St-Sernin 11C 」
バラ色の煉瓦に石のアクセントが美しい ロマネスク様式の見事な聖堂だ。
08. 古いものがある一方、 ツールーズは航空産業と航空宇宙領域で
世界をリードしている。 エアバス社の旅客機、 宇宙ステーションミュール、
種々のロケットなど 最先端の技術がツールーズに結集している。
因みに あのサン・テグジュペリ (1900~1944年) も ここの航空学校で
技術を習得した後、 ツールーズ=カサブランカ航空郵便路線の飛行士となった。
さらに いくつかの航空路線を開拓したが、 第二次大戦末期
コルシカ島を飛び立ったまま 彼は行方不明となった。
09. ガロンヌ川の岸辺、 等間隔にアベックが並んでる ・・
日本でも 似た光景が見られます ~
10. 「 サン・ピエール橋 」 で花婿と花嫁に遭遇。
生まれも育ちもツールーズっ子の両人、 この橋で記念写真を撮りたかったそう。
嬉しそうな両親の安堵感 、、 きっとどの国の親も同じでしょう ・・
11. お幸せに !
12. ガロンヌ川に夕日が沈む頃
バラ色のツールーズが 一層美しく輝く時間だ。
大都会の河川敷に こんな憩いの場があるのは 本当に素敵なことだ。
13. ツールーズには 地中海と大西洋を結ぶ ヨーロッパで一番古い
「 ミディ運河 」 もあって 旧市内を半円形に囲むように流れている。
382の水門 水道橋 トンネル 庭園や植物園 自転車道 等々があり
遊覧船やボートでのんびり楽しむことが出来る。
今回のツールーズは 飛行機の都合上 南仏旅行の発着地点だっただけで
それほどゆっくり見て歩けなかった。
次回はこの運河で 心ゆくまで 川岸の風景を楽しみ 絵を描いて
美味しいものを食べる旅をしてみたい。
ドナウ川を大型旅客船で何か国も遡るとか、 地中海クルーズもあるが
ヨーロッパ各所の 小さな運河の旅が 私には一番向いてそうな気がする ・・
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