南フランス ツールーズ・アルビ・カルカソンヌ

2017年12月 8日 (金)

「ツールーズ」 バラ色の街 サン・テグジュペリと水辺の風景


「 ツールーズ 」 は フランスの南西部にある フランス第4の大都市だ。

パリから離れている分 パリとは異なる大都市の個性がある。 



観光遺産に埋もれると言うよりは   いろいろな方面で 

新しい時代をリードする活気とエネルギーに満ち溢れた街だ。







01.    さて 私は、 ツールーズの中心地 「 キャピトル広場 」 に

夕刻到着した。   さすが先進都市、  ちょうど ’ ゲイの人達のデモ行進 ’ 

がお開きとなったばかりで 広場は混雑していた。

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02.    広場の東側に、 煉瓦と石の組み合わせが美しい調和を見せる 

「 市庁舎 Le Capitole 18C 」 があって、    その南側に 

宿泊する予定の グランドホテル・ド・オペラ があった。



歴史地区に車で乗り入れた私達は あっと言う間にポリスの尋問に遭った。


” あァ ホテルに泊まるのですか~  オッケー 了解 ! ”

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03.      ポリスの次は電話だ。     専用のゲートから電話をかけると 

地面からニョキっと突き出した杭が沈み (写真右)、 道路に侵入出来るのだ。 



電話の相手がホテルの場合もあるし、  運用事務所の場合もある。

上手く通じるとは限らないし、 この作業は 何度やってもハラハラする ・・

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04.   外の喧騒をよそに 市庁舎の内部は 静かな美しい佇まいを見せている。

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05.       ホテルの内部も 外とは別世界、ノイズレスでエレガントだった。


   世の中が簡略化してるのか、 私が実用本位でホテルを選ぶせいか分からぬが、

  ボーイさんに荷物を運ばせてチップを渡すなんて習慣がぐっと減った気がする。


たまには 高級ホテルもいいものだ ・・

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                               ( 珍しい腰高のベビーカー  リッチな宿泊客 ? )






06.     ツールーズは ’ バラ色の街 ’ と呼ばれている。


中世以降 街は飛躍的な発展を遂げ 拡大したため 建材不足に見舞われた。


一番近い採石場でも80kmも離れていたと言う。  そこでガロンヌ川の粘土から

頑丈で安価な煉瓦が作られ、 それが今日のバラ色の街の礎となったのだ。

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07.      「 サン・セルナン・バシリカ聖堂 Basilique St-Sernin 11C 」


バラ色の煉瓦に石のアクセントが美しい ロマネスク様式の見事な聖堂だ。

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08.     古いものがある一方、 ツールーズは航空産業と航空宇宙領域で

世界をリードしている。   エアバス社の旅客機、 宇宙ステーションミュール、

種々のロケットなど 最先端の技術がツールーズに結集している。



因みに あのサン・テグジュペリ (1900~1944年) も ここの航空学校で

技術を習得した後、 ツールーズ=カサブランカ航空郵便路線の飛行士となった。


さらに いくつかの航空路線を開拓したが、   第二次大戦末期 

コルシカ島を飛び立ったまま 彼は行方不明となった。

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               ( ホテル・ル・グラン・バルコンは 路線を往復する彼の常宿だった )







09.    ガロンヌ川の岸辺、  等間隔にアベックが並んでる ・・


日本でも 似た光景が見られます ~  

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                 (  奥は 「 ポン・ヌフ橋 Pont Neuf 」  )







10.       「 サン・ピエール橋 」 で花婿と花嫁に遭遇。   

生まれも育ちもツールーズっ子の両人、 この橋で記念写真を撮りたかったそう。



嬉しそうな両親の安堵感 、、  きっとどの国の親も同じでしょう ・・

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11.          お幸せに !

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12.        ガロンヌ川に夕日が沈む頃 

バラ色のツールーズが 一層美しく輝く時間だ。  


大都会の河川敷に こんな憩いの場があるのは 本当に素敵なことだ。

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13.      ツールーズには 地中海と大西洋を結ぶ ヨーロッパで一番古い

「 ミディ運河 」 もあって  旧市内を半円形に囲むように流れている。


382の水門 水道橋 トンネル 庭園や植物園 自転車道 等々があり

遊覧船やボートでのんびり楽しむことが出来る。   

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今回のツールーズは 飛行機の都合上 南仏旅行の発着地点だっただけで

それほどゆっくり見て歩けなかった。



 次回はこの運河で 心ゆくまで 川岸の風景を楽しみ 絵を描いて 

美味しいものを食べる旅をしてみたい。




ドナウ川を大型旅客船で何か国も遡るとか、  地中海クルーズもあるが 


ヨーロッパ各所の 小さな運河の旅が 私には一番向いてそうな気がする ・・ 








・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
   

2017年12月 1日 (金)

南仏「カルカソンヌ」 鉄壁の二重城壁、塔からブタが投げ落とされた!


南仏ラングドック・ルシヨン地方にある 「 カルカソンヌ Carcassonne 」 は 

地中海とツールーズを結ぶ交易路上の中心都市として栄えて来た。



それぞれの時代の支配者たちが造った堅牢な城壁が 

旧市街 ( ラ・シテ La Cite )を ガッチリと二重に囲んでいる。







01.       見るからに頑丈そうな城塞だが、   解説書によれば 

その独特な姿から 知恵の限りを尽くした中世の攻防戦の様子が窺える。


城壁の内・外に  跳ね橋 落とし格子付き固定橋 跳ね出し櫓 

銃眼付き防衛壁 巡回路付き幕壁 望楼 石落とし 等々の仕掛けがある。

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02.     内壁 Enceinte interieuer と外壁 Enceinte exterieure は

5~13世紀にかけて 継ぎはぎしながら造られていったものだが 


これ程見事な 鉄壁の城壁は 私はかつて見たことがない。

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    ( 右下は カルカソンヌ初期の伝説の王妃ダーム・カルカス Dame Carcass )   







03.      入口の 「 ナルボンネーズ門 Porte Narbonnaise 」 をくぐると 

急勾配の小道の両側に 中世の街角が待っていた。

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04.     さて 8世紀  カール大帝がこの城を兵糧攻めした際のこと、 


王は既に亡く 王妃ダーム ・ カルカスは 何とか籠城5年目を迎えていた。

兵隊の多くを失い 食料も底をつきつつあった。  彼女は兵隊の代わりに

カモフラージュの藁人形を並べるなど 様々な策を尽くしたが 、、、  



遂に食用の豚が一匹になった時、 彼女は なけなしの貴重な小麦を

敢えて豚に食べさせ、 なんと それを塔から投げ落とした!


地面に叩きつけられた豚の胃袋が裂け 大量の小麦があふれ出した。 



それを見たカール大帝側は カルカソンヌ城には 豚に食べさせるほど

充分な食料がまだある、   これ以上粘っても無駄だと 撤退を決めた。

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05.      撤退しかかった大帝軍に 王妃カルカスはラッパを吹き鳴らさせ

和平を結ぼうと呼びかける。 すると王は承諾し 見事に条約が結ばれた !


カルカソンヌという街の名前は ” Carcas sonne カルカスが吹き鳴らす ”

という由来がある。    ( 鳴らしたのは鐘という説もあるが 

仏語では ラッパ les trompettes と表現されている。 )



伝説とは言え、 窮地に陥っても 知恵を絞り 捨て身で対処することで

逆転勝利の道が開けることがある という教訓になりそうだ。

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06.      ここは  「 伯爵城館 Chateau Comutal 」 広場


なんで みんな携帯電話でお話し中なの 、、、   


っと思ったら 音声ガイドを聞いてました ~

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07.      素敵な家並、    木骨造りで二階の方がせり出している。

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08.      6月のこの日、 まだ本格的ヴァカンスの時期ではなかったが 

どこも観光客でいっぱいだ。  カルカソンヌは パリやモンサンミッシェルと並び

フランスの世界文化遺産の人気上位に位置しているので 当然かも知れない。 

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09.     この 「 大井戸 14C 」 は ラ・シテ内にある22の井戸のうち

最も古いもので  財宝が隠されているという言い伝えもあるが、


丘の上に造られた城塞都市にとっては 井戸から湧き出る水そのものが

金銀財宝だったに違いない。

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10.       「  サン・ナゼール寺院 St-Nazaire  」

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11.       カルカソンヌが位置する ラングドック ・ ルション地方は 

地中海の風が恵みを与えるワインの産地として有名だが  


レストランテラスにも 地中海の明るさが満ちていた。

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12.      さて、 こちらのレストラン   名前が格別素晴らしかった。


「  時の鏡   Le Miroir du Temps  」 
    
歴史ある街角にぴったりの 趣き深いネーミングだ ・・・

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13.      東側から入城したが 西側からラ・シテを退出。 



振り返えると 城塞の丘が見え、   


橋の下では オード川 l’Aude の水面がキラキラ光っていた。

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こんな美しい風景の中では ビキニになって日光浴でもしてみたい ・・




オッと  先客がいらした !!  
 







:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+    

2017年11月24日 (金)

南仏アルビ 「ロートレック美術館」  だってフランス人だもの!


南仏タルヌ県にある 「 アルビ Albi 」 は    ローマ・カトリックと

厳格な規律を持つカタリ派との激しい宗教抗争が続いた時代、

十字軍の派遣などによる戦乱期、  などを経て


ルネッサンス期に 商業・産業の繁栄を謳歌した街だ。







01.     「 サント・セシル大聖堂 Cathedrale Ste.Cecile 13C 」


天に伸びる塔を持たない 城塞のような独特の外見だ。   これは

現実的権威と威光を 民衆や内外の諸勢力に見せ付けんと意図したもの。



創建の300年後に ベッドの天蓋みたいな入口ポーチが付け加えられた。 

とにかく 全体が馬鹿でかい。

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02.      傑作大壁画 「 最後の審判 16C 」     


上段は 黄金の後光を持つ使徒、 すでに教会に迎えられた聖人

中段は 自分のこれまでの行いをまとめた報告書を持ち審判を待つ人々

下段は 地獄に落ち 罰を受ける人々


さて、 私なら どんな報告書を書くのだろう ・・・



聖堂内部は 全面美しい装飾模様が施されている。  個人的には

ストラスブールと並んで フランスの最も美しい聖堂の一つだ。 

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03.     アルビに 種々の繁栄をもたらした 「 タルヌ川 Le Tarn 」 


手前が 「 古代橋 Pont-Vieux 」、 向こうが 占領ドイツ軍が撤退した終戦の

記念として 名づけられた 「 1944年8月22日橋 Pont 22Aout 1944 」



ポン・ヴィユーや旧市街の町並みは アルビの司教都市として、 

ユネスコの世界遺産に登録されている。

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04.     アルビの家々は タルヌ川流域で取れる粘土を原料としてつくる

バラ色の煉瓦で覆われている。 南仏の強い日差しにお似合いの色だ !



アルビ帽は アルビジョワ Albigeois 独特のムードを醸し出している。

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05.      さて ” 煉瓦色の肌 ” を持つこちらの男性は如何でしょ。


話しかけるのも恐ろしかったけれど、     彼は親切に道を教えてくれ 

ちょっとした荷物を わざわざ階段下まで運んでくれました ~

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06.    「 サン・サルヴィ回廊 Cloitre Saint-Salvy 」  清楚な白い花が

咲き乱れる中庭で遭遇したのが  熱狂的三島由紀夫ファン。


ミシマ!ミシマ!  彼はいいよ、凄いよ、 日本人なら知ってるだろー



しかし その人は相当酔っていた、、  絡まれそうだ、、  危ない、、

日本びいきのフランス人は ある種インテリだ。


でも ここでは 申し訳ない、  私は一目散に逃げました ~~

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07.      とある街角、 少々奥まった広場で 幼稚園の発表会

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08.       お兄ちゃんの発表会について来た弟くん。


今は ぬいぐるみなんかを抱いてるけど、 もうすぐ 可愛い女の子を

その腕に抱き寄せるに違いない。      だってフランス人だもの !

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09.       とある街角、  ワン公の落し物、   坊や 無事通り抜けました ~

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10、      とある街角、  こちらでは 盆栽と盆栽本が売られていた。

少々 作りのあまい仕立てではあるけれど 日本人としては何だか嬉しい。



さらにロートレック美術館の入口にも 竹ささが植えられ灯篭が置かれていた。

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11.    13世紀に建てられた司教館 「 ベルビー宮 Palais de la Berbie 」 が 


今は その 「 ロートレック美術館 Musee Toulouse Lautrec 」 になっている。

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12.      さて、 美術館に入ったのが 11時25分。  昼休みがあるなんて

想像だにしなかったが、  11時55分には 追い出しをくらった!


あれよあれよという間に 行く手のドアが閉められ 通路に鎖が張られ

私達は出口へと誘導された。  



ランチタイムは働くスタッフにとっての権利だし、  甘い顔をしていたら

観光客は永遠に出て行かないことを彼らは知っているのだろう。


きっちり合理的だ。        だってフランス人だもの !

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13.     この美術館に収蔵された 1060点の作品は ロートレックの母親

アデール伯爵夫人がアルビ市に寄贈したものだ。



ツールーズ伯爵家の跡継ぎとして 父親がロートレックに寄せた期待が大きかった分

不具となった息子への落胆ぶりは甚だしく、  父子はほぼ絶縁状態。


唯一母親が 陰ながらロートレックを支えたと言う。

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有名な多くの絵画やポスターの中で 特に この母の像が私の心に残った。 



ロートレックは あんなに小柄で 確かに不遇の人生だった。



でも パリでは絵を描き 人と交わり 美食にこだわり、 

不幸の裏側で 濃密なバラ色の人生 La vie en rose を送ったかも知れない。  



だってフランス人だもの !








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