活気のバルセロナ

2015年4月24日 (金)

スペインの芸術は多彩! ロマネスクのマリア像から奇行のダリまで 

スペイン、バルセロナは パリにも負けない芸術の都  

私のスペイン北部の旅の総まとめとして  幾つかの芸術作品に触れておきたいと思います~







01.    13から15世紀のゴシック様式の建物が並ぶ 「 ゴシック地区 Barri Gotic 」、

モンカダ通りに 「 ピカソ美術館 Museu Picasso 」 がある。

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02.    「 建築士会館 Collegi d’arquitectes 」 (写真上 downwardleft) の 

モダンなファサードには ピカソのデッサンが 拡大して彫られている。



中世の貴族の館を改装した 「 ピカソ美術館 」 (写真下) は 人気のスポット。  


16歳時の 「 科学と慈愛 」 や ’ 青の時代 ’ のものなど  初期の写実的な作品も展示され 

一般的なピカソの概念を良い意味で裏切る 価値ある美術館でした ~  

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(   ピカソ美術館   ここは中庭部分、 内部は No Photo でした ~  ) 







03.      「 カタルーニャ美術館 Museu Nacional d’Art de Catalunya 」

ここには  ロマネスク、ゴシックなど カタルーニャ美術の粋が集められている。



「 全能のキリスト (12C) 」 タウイの聖堂の祭壇壁画を移築したもの。  

真っ直ぐな眼差しで正面を見据える 堂々たるキリスト、 素朴な力強さが感じられる。

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04.     バルセロナの守護聖人 13歳のサンタ・エウラリアに加えられた 13の拷問の図

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05.       「  聖女ユリッタと その息子キリクスの殉教の場面 (12C) 」  


のこぎりで引かれ 大釜で煮られ 釘を打たれ 剣で突かれる。    拷問が残酷である分だけ 

殉教の重さが人々に伝わり、   一層篤い信仰心を誘ったのではないでしょうか ・・

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06.       上のような 人々を威圧したり 恐れさせる壁画の一方に 

人々を慈愛で包む 「 ヘルの聖母子像 (12C)」 ( 左側 ) のような木像もある。

  

実際 カタルーニャの山奥の 古びたロマネスク教会などで、 木彫の聖母子像に出会うと 

ホッと救われるような しみじみしたものを直に感じたものでした。   


美術館で見るのも良いが、  ” やはり 野に置け聖母子像 ” かも知れない ・・  

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07.     ピレネー山麓に点在する中世からの村々には ロマネスク様式の小さな聖堂がある。  

あるものは 崩れ去り、 あるものは こうして祭壇そっくり バルセロナに移築され展示されている。



こちらも  ” やはり野に置け ロマネスク ”  と言いたいところですが、

人類の遺産は こうでもしないと 簡単に失われてしまうものですしネ ・・・

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08.      カタルーニャ美術館には 中世以降の絵画や彫刻も 多々収蔵されている。

魅力的なフォルムです !

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09.         こちらも 素晴らしき表現力 !

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10.    さて、次は 「 ダリ美術館 Dali Real Circulo Artistico Barcelona 」

ピカソ美術館が 押すな押すなの盛況だったのに比べ、 ダリの方は閑散としていました。


変人のダリは 人々に 初めから 毛嫌いされているのかも知れない ・・

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11.      水彩画 版画 ペン画 写真 彫刻 オブジェ 絵皿など 700点を越える作品が

所狭しと飾られている。  ジャンルにとらわれない自由な作品群は まるでダリの分身そのものなのかも 。。

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12.       奇行で有名なダリですが  こんな ’ 現代的奇行 ’ もやっている

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13.      平素 私も へんてこりんな作品ばかり目にしてきましたが、 


生で見ると デッサンは意外と繊細な線で描かれ 上手だし、 

1970年代の彫刻コレクションからも ダリならではの 溢れんばかりの天才的想像力が伝わって来た。 

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14.         ” スペインの光と影 ”  とは言うけれど 

その いろんな意味での ’ 寒暖の差 ’ が ものを芳醇にするのかも知れない。 

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そして、 スペインが 何度でも来てみたくなる 魅力たっぷりな国である理由も

その ’ 寒暖の差 ’  にあるのかも知れない  ・・


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2015年4月10日 (金)

バルセロナの守護聖人は13歳の乙女エウラリア、街の乙女も可愛い!

今や 世界で一二を争う人気の観光地 バルセロナ。   物珍しい建物ばかりでなく、 

いろいろな人々を見て歩くのも とても楽しいことです !







01、     はち切れんばかりの若いエネルギー!    イギリス人やフランス人とは全然違う、

同じ地中海を挟むイタリア人とも ちと違う、  彼らは そうスペイン人 ~

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02.        「 ランブラス大通り La Rambla 」 いつも 人で溢れてます。

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03.     その大通りの 行き着くところ、 地中海に面して 「 ポルタル デラ パウ広場 

Pl.Portal de la Pau 」 がある。

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04.            スナップ写真、 いい思い出になりそうですね ・・・

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05.     「 王の広場 Placa del Rei 」   

この広場で、 スペインを統一した女王イザベルが 新大陸を発見したコロンブスを謁見した。


周りを取り囲む建物は 「 レイアール・マジョール宮殿 Palau Reial Major 」 14C

 


女の子の赤いドレスの 
東洋風の模様は 牡丹と 笹のような竹のような 、、、   

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06.     スペインリーグのサッカーのユニフォームは ’普通の土産物店’ か ’オフィシャルショップ’ 

で買えますが、 オフィシャルなら認定証が付いてます。    どちらがいいかは お値段との相談 ! 


両者は  店構えと 販売員が移民系かスペイン人かで すぐに見分けが付きます。  




’ 人気者メッシのユニフォーム ’ は 子供用から大人用まで 簡単に見つかるけど 、 

玄人好みの選手のは簡単には見つからない。 でも お姉さんに頼むと その場でプリントしてくれますよ~

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07.     1992年の バルセロナオリンピック以前、 バルセロナは 雑然とした工業地帯で

空気も風紀も汚れた 言わば ’ 危ない ’ 街でした。  オリンピックを契機に 大掛かりな再開発がなされ、


大通りを中心に市内の様相は美しく一変、  海岸も 工場群の代わりに 数キロに及ぶリゾート海岸が作られ 

すっかりお洒落なバカンス基地となりました。 

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08.     ただし、今でも 観光客にとって ’ 危ない ’ ことには変わりなく、 入り組んだ小路など

近づかない方がよいエリアもある。     巧い話に騙されるとか置き引きなどには 注意の余地があるけれど、

いきなり体当たりされたという日本人夫婦の話も 実際聞きました ~ 

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09.      ところで、 バルセロナの守護聖人は13歳ということですが、 彼女達って13歳くらい?

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10.     バルセロナは ガウディ、ピカソ、ダリなど ビッグネームを輩出した街で、


昔も今日も 偉大な芸術家の苗床であり続けている。 美術学校の学生さんが 通りでスケッチしてました。

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11.       「 レイアール広場 Placa Reial 」 昔の修道院を改造して出来た広場で、

今は レストランやカフェが 四方をぐるりと取り囲んでいる。   



どのカフェにするか迷いましたが、  私達が選んだ店では メニューに ” ハンドカット ” と

書いてあったのに、  ビニールパックからそのままパカッと皿に盛ったイベリコハムが出て来て  

大失敗の巻でした ~ sweat01

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12.     バルセロナには サグラダファミリアの他に もっと古い 由緒正しき大聖堂がある。

バルセロナの守護聖人 サンタ・エウラリア Santa Eulalia を祀る 

「 カテドラル Catedral 」( 1298~1448年完成 ) がそれだ。






バルセロナ到着後 私が早速ホテルの部屋の窓を開けると、 広場の真向いに 聖堂の 堂々たる尖塔が

目に飛び込んで来た。    同時に 広場から音楽が聞こえ、「 サルダーナ 」 を踊る人々の輪が 

木陰越しに見え隠れした。          そして 早速カテドラルを訪れると 

普通の聖堂と差ほど変わった点はなかった。   しかし、地下にある守護聖人 サンタ・エウラリアの墓の

石棺に刻まれた 彼女の生涯の図には 度肝を抜かれた ・・

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( 手に天球と幼子イエスを抱く カタルーニャ独特のスタイルの「 黒マリア 」 も有名だ  )



エウラリアが13歳の時、 キリスト教徒狩りにやって来たローマ人に対して 彼女は 断固として

キリスト教の棄教を拒んだため、 ローマ人たちは彼女に 13の拷問を加えたと言う ( 3C末 )




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13.     彼女はナイフが突立てられた樽の中に入れられ 通りをゴロゴロと押し進められ、

乳房をナイフで切り落とされ、 X型の十字架に張り付けられ  最後は首をはねられた。



13歳といううら若き乙女が 裸で衆目の前で辱められ、 過酷な刑を科せられたことは 

想像を絶する試練だったろう。




キリスト教では カギを持っていればペテロ、 弓矢で射抜かれていればセバスチャン といった

決まりがあり、 X型の十字架磔刑像と言えば 「 エウラリア 」 を意味するのです。

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ところで、 シュロやオレンジの緑が映える カテドラルの回廊中庭には噴水があり、 

その池に 13羽の真白なガチョウが飼われていた。

13歳という若さで殉教したエウラリアを忍んで 昔から ガチョウが飼われていると言う事でした。






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2015年4月 3日 (金)

バルセロナ ”ガウディの建造物はまるで地面から生え出た生き物!”

ヨーロッパには 古くて豪華な建物が軒を連ねる街が 数多くありますが、  バルセロナのように

芸術的で個性的な建物が まるで生き物のように 地面から ’ 生え出る ’ 街は 他にないかも知れません。





01.     ワイヤーでぐるぐる巻きにされた 建物の屋上、 一瞬 工事中かとも思いましたが、 

これは立派なモダンアートのオブジェ。      想像を越える 衝撃的な自由さでした !



「 モンタネリ・シモン 出版社 Montaneri Simon 」 19C、 現在はミュージアム

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02.      「 サン・パウ病院 Hospital de Sant Pau 」  写真上 は

「 カタルーニャ音楽堂 Palau dela Musica Catalana 」  写真左下 と共に 

1997年に世界遺産に登録された。   病院は老朽化で閉鎖されているが 内部は見学出来る。



「 トレ・アグバル Torre Agbar 」  写真右下 はバルセロナの水道局のビル 別名 ’ 座薬 ’

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03.      「 カサ・バトリョ Casa Batllo 」1877年  アントニ・ガウディ作



奇妙な外観は 否応なく人々の想像力をかき立てる。     ファサードの石柱が骨に見えたり 

屋根のカーブが竜の背骨に、 窓のバルコニーが仮面に、 壁のモザイクが花吹雪に 見えたりするようだ。



いずれにせよ いろんなことを想像させる、、 それこそが ガウディの ’ 思う壺 ’ かも知れない ・・

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04.      たまたま通りがかった女性の ジーンズの脚が 建物の枠にそっくりだ !

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05.      上のカサ・バトリョに隣接している 「 カサ・アマトリェール Casa Amatller 」 

チョコレート職人のアントニ・アマトリェールの家だが、 隣と比べたら かなり正統的な装飾です。

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06.     「 グラシア大通りの街灯 」 足元の石のベンチ、歩道の敷石も含め ガウディ作



19世紀末  エッフェルタワーや 多くの鉄橋・駅舎などの建設では ’ 鉄 ’ が花形となりました。 

同時期に 短期間ながら隆盛を極めた ’ アールヌーボー様式 ’ もありました。

その両方を融合させた 華やかな街灯と言えそうです。



向かい側に見えるのが ガウディ作のアパルトマン 「 ラ・ペドレラ La Pedrera 石切り場 」 

別名 「 カサ・ミラ Casa Mila 」 は 外構が幕に覆われ 改修工事中でした ~

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07.      「 グエル公園 Parc Guell 」 は 小高い丘にある。  結構急坂ですが

山腹に設置された エスカレーターを幾つか辿って 上に登ることも出来る。

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08.     ここは 「 グエル伯爵 」 を発注主として、 ガウディが 自らの理想の住宅公園を造る夢を

託した場所。  木々や岩肌といった自然に 奇抜な彼のアイディアを調和させた 総合芸術を目指したものの、



あまりに奇想天外な造形が 当時の人々には受け入れられず、 工事は道半ばで中断されてしまった。

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09.     色彩豊かなタイルアートそのものは ガウディの協力者 「 ジュジョール 」 の手によるもの。


カサ・バトリョや カサ・ミラのタイル装飾などにも 彼の才能が発揮されたと言うから、 

ガウディ芸術の魅力に 大きな華を添えた彼の名も 忘れられてはならないと 思ったものでした !

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10.           グエル公園入口

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11.     公園の入口にある 「 グエル・パビリオンズ Guell Pavilions 」 は

砂糖菓子にも似て美味しそうな建物ですが、  周囲の ’ 鉄 ’ のフェンスも 生き物の様で面白い。

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12.          ’ アイアンアート ’ と言えば こんな建物も 街で見つけました ~

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13.     型に嵌らない自由な造形と魅力的な色彩感覚、 バルセロナの芸術の潮流は 

今日でも 現代建築やモダンアートに 連綿と受け継がれている。




街角の落書きだって  解体工事現場だって、 

ピカソや ダリ・モンドリアンにも負けない 芸術作品かも !

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バルセロナに似た街を 他のどこにも見つけることが出来ないのは 
 

 ” 芸術が 地面から生え出ていて よそに移植出来ない ” からではないでしょうか ・・




つまりは   良い意味で  ”  普遍性がない   ”  
と言うこと  !?




 club                            club

2015年3月27日 (金)

超人気 「ガウディのサグラダファミリア 」 内部は超モダン

スペイン、カタルーニャ地方の大都会、「 バルセロナ Barcelona 」 は

今や 旅行先としての人気 世界ナンバーワンと言えそうです。     何はともあれ



まず 有名な 「 サグラダファミリア 聖家族教会 Sagrada Familia 」 を訪ねます。







01.      ここは バルセロナ市街を一望する 「 モンジュイックの丘 Montjuic 」



’ ユダヤ人の山 ’ と言う意味の この丘には カタルーニャ美術館やスペイン村などが点在しているが、

なんといっても 西側に広がる街の眺めと 東側に広がる地中海の風景が 最高に美しい。

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02.       北東方向に 「 サグラダファミリア 」 の尖塔が ニョキっと突き出ている。

遠くから見ても かなり個性的で すぐにそれとわかります ! 

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03.     市内を巡回する観光バスのバス停をネットで調べて出かけたが、 ホテル近くのバス停では

バスは止まらず びゅんびゅん素通りする。  数か月前に そのバス停が無くなったことを 


カフェのお姉さんも 八百屋のおばちゃんも お巡りさんも知らなかった。  お蔭でかなり時間をロスし

サグラダファミリアに着いたのは 11時近く。  もう入場打ち止めでした~!

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04.       他所を回って 3時過ぎに再びやって来た。

何年振りかで 再会したサグラダファミリアだったが、 すっかり立派になって別人の様だった。



まだ 天井に空洞があって 何者になって行くか想像も出来なかった不完全な聖堂の魅力と、 

いよいよ 完成に近づいた聖堂の魅力は   全く別物でした ・・

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05.       入場口がある 「 生誕の門 」 のファサードには 15体の天使の像があった。

34年もサグラダファミリアの建設現場で働いている 日本人の石工彫刻家 外尾悦郎さんの作品だ。



うち2体が 東洋人の顔つきだそうだが、        私には どのお顔も  

西洋の教会ではなかなか見かけない 穏やかな東洋風に見えました。

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06.      教会のファサードを 真下から  しかも至近距離から見上げるのは一苦労だ。


カメラに全体像を収めるのに苦心している そんな間にも、 観光バスが どんどんやって来た。

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07.     さていよいよ中に入ることに。 うわ~~ 超モダンアートだ! 想像と違っていた。


もともと 外側はシンプルな石積みで、 内部の装飾・構成物などで凝りに凝る聖堂が多いものだが

サグラダファミリアの場合、聖堂の構造体そのものが キリスト教教義の様々な要素を表現しているため、

内部に多くを頼る必要がないのかも知れない。    スッキリしてシンプルだ。




ガウディのオリジナルな設計図は焼失してしまったそうだが、  ガウディの基本志向とは別に、

建築年代に応じて 時代ごとのマインドやアート傾向が加味されることになるのも 当然かも知れない。 

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08.     赤いテープの内側が 祈りを捧げる人たち専用のスペースだ。  ただし、

毎日毎日 押し寄せる観光客の波の中で、 本当に心静かに祈れかどうかは疑問だが ・・




ところで、 中央祭壇の天井から吊り下げられたキリスト磔刑像、これまでの どのキリスト像とも違っていた。

上体が垂れ下がり 膝がたわんでいる。  十字架上で絶命した人間の実像をリアルに追求し、

キリストの苦難をより身近に感じられる造形になっている、と感じた。

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09.     ところで、ガウディが 自然から発想の源を得たということはよく知られているが、 

同時に 科学的に 独自の構造力学的合理性をも追求した。  具体的には 重りの付いた紐を吊り下げ、

安定的な構造を探る 「 逆さ吊り模型 」 という実験装置を作っていた。  



模型の上部にある鏡をのぞき込むと サグラダファミリアの尖塔のような形が見えて来る。 

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10.        「 アントニ・ガウディ Antoni Gaudi 、1852年生れ 」 は

1926年 6月7日、ミサに向かう途中路面電車に轢かれたが、 晩年身なりに気をつかわなかったため

浮浪者と間違われて手当てが遅れ、事故の3日後に73歳で息を引き取った と言う。




葬儀の様子など多数 写真が展示されていたが、教会地下にある彼のお墓も ガラス越しに覗くことが出来た。

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11.     本来エレベーターで塔の上まで登れたが とにかく待ち人の列が長くて諦め、外に出た。



ブーゲンビリア越しに 美しく静かなサグラダファミリアを見た時、 初めてホッと一息ついたものでした。

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12.     ガウディ没後100年の 2026年完成予定を目指して 急ピッチで建設が続いている。 



” アンダー コンストラクション ”  それが サグラダファミリアに添えられる 宿命の形容詞ですが

それもまた 勲章というものでしょう。  





すっかり完成した後の世の人々には こんな姿は 逆に想像すら出来なくなることでしょうか
ら ・・
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2014年9月26日 (金)

奇岩「モンセラット山」は カタルーニャ魂の拠り所!

スペイン バルセロナの北西50kmに 

「 モンセラット Montserrat 」(1236m) という極めて印象的な山塊がある


ガウディの 「 サグラダファミリア 」 は相当奇抜な形の大聖堂ですが、 彼がインスピレーションを得たという

このモンセラットは それに輪をかけての異形、 人為を越えた面白さがある







01.    ’ Mont ’ は山   ’ Serrat ’ は鋸引きの 、 日本にも「鋸山」がありますが

ここは 一層雄大な スペインの 「 鋸山 」 と言えそうです




車で行く場合は 山塊の西側から 直接中腹に乗り入れ(写真上)、 山塊の東側からは 鉄道や 

黄色いロープウエイで 中腹の修道院下まで登って来ることが出来る(写真下)

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02.    「 モンセラット修道院 Al Monestir 」 の背後に迫る モンセラットの奇岩に 

最前までの雨の雲がたなびいて  一層謎めいて見えました ・・・

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03.    1025年に この地に作られた修道院は その後も改修されつつ 発展し、  

格式の高い、熱心な巡礼者が押し寄せる人気の聖地として 不動の地位を築いて来ました。   しかし、



1812年に ナポレオン軍の略奪に遭い 荒廃、 今日の建物は 20世紀に完成したものだ

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04.     建物は新しいが 本尊の彩色木像 「 黒い聖母 ラ・モレネタ La Moreneta(95cm)」 は 

12世紀のもの。  聖母は 透明のガラスパネルで覆われているが、天球を意味する玉を持つ右手部分には

丸く穴が開けられていて、 聖母の手に直接触れることが出来る。  



私は信者ではないけれど 檀上のマリア像までの長い列に加わり マリアの手に挨拶して来ましたよ

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05.     さて、 修道院の向かい側の山塊には 羊飼いが 上の 「 黒い聖母 ラ・モレネタ 」 を

発見したと言う洞窟がある。      こちら側から仰ぎ見るモンセラットも なかなかの風景です !

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06.     ケーブルカーを降りたあと、 洞窟までは 崖を水平に切り通した山道を歩いて行く



その洞窟 「 サンタ・コヴァ Santa Cova 」 に 今はお堂が出来ているが 

修道院に運ばれた ラ・モレネタの代わりに 復元された同じマリア像が置かれている 

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07.    洞穴への道すがら キリストにまつわる様々な場面の 15のモニュメントが点在している

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(  左上は ’ キリスト復活 ′をテーマとした ガウディの作品  ) 







08.    次は再び ケーブルカーに乗って 修道院よりさらに上のレベルまで登ります ~

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09.    今回私は カタルーニャ地方のほぼ全域を回ったが、 話に聞く ’ スペインからの独立の気運 ’ 

というものを 確かに随所で感じることがありました。 




フランコ独裁時代、 特に民族意識の高い 北部のバスク地方や カタルーニャ地方は フランコから

ひどい弾圧を受けました。 しかし ここモンセラット修道院では カタルーニャ語が禁止されていた時期にも 

ずっと カタルーニャ語でミサをあげ続けたと言う。    




モンセラットは そのシンボリックな姿に相応しく  今も昔も ’ スペインの ’ ではなく、

’ カタルーニャ国の ’ 中心地であり 心の拠り所であり続けて来たのです

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10.    ケーブルカーのサン・ジョアン山上駅の展望台から。  ここにはハイキングコースがある



モンセラット山全体に 昔の僧院が13か所点在しているが その幾つかに行けるらしい

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11.    さて、この天然の舞台装置、モンセラットは 多くの芸術家魂を刺激して来ました



イタリア・スペインなどを旅し、小説や絵を表した文豪ゲーテは この山を「魔の山」と呼び

オペラ「パルジファル」を作曲したワーグナーは 舞台となる城を この山中に設定し、



カタルーニャ人を自称するピカソは バスク地方へのドイツ軍の爆撃を非難して「 ゲルニカ 」を描いたが、 

カタルーニャ地方のこのモンセラットからも 多くのヒントを得たと言う



他に ゴヤ ダリ ミロ グレコなど 多くの画家が イマジネーションを得たそうだ

私めも アマチュアはアマチュアなりの油彩を 一枚描かせてもらいました ・・ !

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(  画面左手に 僧院が見えます   )







12.     今も80人余の修道士が生活し 多くの巡礼者が訪れる 聖地モンセラットだが 


ホテルもあるから 泊まってハイキングするもよし、 バルセロナからのワンデイトリップもよし、

観光地としても よく整備されていると感じました

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振り返ると 武人みたいな岩々が  ” また来いよ~~ ! ”  っと 手を振ってくれた





”  ちょっと無理かも ・・    きっと もう来られないナァ ~~~   ”

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