「ぺルージュ」フランスの最も美しい村 現代から中世にワープするにじり口
今日でも 中世の姿をそのまま留めている小村だ。
’ 人口2000人以下という フランスの最も美しい村に登録される条件 ’
の通り、 現在は 1200人程が住んでいる。
織物産業のメッカ ・ リヨンに近いこともあり
昔は 織工 tisserands が多く住み 繁栄の基盤を成していた。
01. ぺルージュ村を囲む城壁は 家と一体化していて 如何にも
頑丈そうだ。 この狭い通路は 敵の侵入を防ぐのに役立ったに違いない。
それに 中世と現代を行き来する ’ 躙り口 ’ そのものだ!
02. 石畳、などという穏やかなものでなく、 でこぼこに突き立つ丸石が
まるで罰ゲームのように 足裏に当たって来る。
外敵のことや水はけのこともあったろう、 昔の人は わざと
不便さを 受け入れていたのかも知れない。
03. 実はぺルージュはこんな形をしている。 丸っこい 可愛い村、
誰でも 一度は訪れてみたくなるでしょう ・・
04. 他のフランスの最も美しい村同様、 ここも映画のロケ地となった。
特に 1921、1932、1961年の 「 三銃士 Les Trois Mousquetaires 」 は
半世紀以上も前だけに 村の様子がより忠実に映し出されているかも知れない。
( 最近の映画は CGを織り交ぜて場面設定することも多いので 、、 )
05. 村の中心の ラ・アル広場にある ホテルレストラン。
ハーフティンバー、持ち送り式の造りは いかにも中世の趣きだ。
06. 物寂しい村の佇まいではあったが、 見物人がたくさん来ていた。
一般の観光客相手とは別に、 子供向けのガイドツアーもあって
ガイドは 毎年開かれる中世祭を彷彿とさせる衣装を着ていた。
07. 最近は 城壁の外側に住居を移した村民も多いらしいが、
現地の子供たちの姿も確認し 何だかホッとした ・・
08. ところで ぺルージュ Perouges という村の名、
例のサッカーの中田選手が住んでいた イタリアウンブリア地方のペルージャ Perugia
から来た人々が興した集落だったから その名が付いたという説と、
’ ピエール ルージュ pierre rouge 赤い石 ’ が 元になっていると言う説がある。
( 詳しくはわからないが、 赤い石は 生贄の代わりに捧げられた
血の色をした赤い石を意味するらしい ・・ )
09. 写真左下に写る太い幹の菩提樹は フランス革命後の1792年に
自由 Liberte のシンボルとして植えられたものだ。
10. ぺルージュのガレットは お土産として有名だが
蝋燭や銅製の鍋や水差し、陶器、古道具なども なかなか魅力的だった。
11. 村には二つの門がある。 上の門は La Porte d'En-Haut、
下の門 La Porte d'En-Bas は、 それ自体が城塞そのものと言える
サント・マリー・マドレ―ヌ教会の脇に建っている。
夕方、村の中は早い時間から日影となるが 外側はまだキラキラとまぶしい!
ところで、 広場に面した家の日時計には 午前10時から午後2時までの
文字盤しかない そして 日時計君は
こう言っている。 ” 私は お天気が良い時しか 時を刻めない ・・ ”
城壁の外側なら もっと多くの時刻をキャッチ出来たのにね !?
12. 城壁の外は緑一色、 光も溢れている。
13. 城壁と一体となって 中世以来ぺルージュ村を守って来た教会、
そのドアも 現代から中世にワープする 躙り口のようであったし、
ドラえもんの ’ どこでもドア ’ のようでもあった ・・・・・