スコットランド 「古城街道」と「ウイスキー街道」

2013年8月16日 (金)

「ウイスキー蒸留所」 ウイスキーとネッシー伝説を生んだ ”醤油色の水”

スコットランド北部の 「 ウイスキー街道 Malt Whisky Trail 」

アバディーンとインヴァネスの 丁度中間点あたりに  一辺が40~50kmの三角形の地域があり

そこに 「 ウイスキー蒸留所 Whisky Distillery 」 が 密集しています



有力な蒸留所全てを 合理的に回る モデルルートもありますが、   今回は その中の 有名な一軒、

9つも 蒸留所を抱える 「 ダフタウン Dufftown 」の 町はずれにある

「 グレンフィディック蒸留所 Glenfidich Distillery 」 を訪ねてみました





                                                        

01.    密造酒だった ” 地酒 ”から、  世界に冠たる ” スコッチ・ウイスキー ”に育つまでの

技術的・歴史的背景を含めた 「 ウイスキー物語 」は 別途 専門家にお任せするとして

ガイドツァーで見た 簡単な工程を 追ってみることにします ~  



                                                           

 
ウイスキーは  寒冷地での栽培にも適した大麦の「 麦芽 」を 原料としますが その麦芽を 燻して乾燥させる燃料として  

スコットランド独特の 立役者が登場する・・   それが 沼地から切り出される 「 ピート(泥炭)」です !


 

ピートを用いると 「スモーキーフレーバー」と呼ばれる 独特の煙臭が 麦芽に染み込むのだとか ・・

01

(  キルンの頭頂部の パゴダ型の煙突から その煙が出てきます  )






02.     次の工程は  燻蒸された麦芽を砕いて、蒸留所が独自に確保した水(仕込み水)を加えた 麦汁に 

酵母を加え、 
濃度7%前後の エタノールを含む 発酵もろみ(ウォッシュ)を作る「 醸造 」と、


 

その ウオッシュを 乳酸菌が活動しやすいよう 木製樽で保存する「 発酵 」が 続きます

02







03.      その次は「 蒸留 」   並んだ「 蒸留器 」をよく見ると 頭の部分の ”兜 ”の形が様々です

胴体のくびれも1つだったり 2つだったり・・     これが 楽器だとしても 出る音がそれぞれ違いそうですが、 

ウイスキーの味にも それぞれ 微妙な味の変化が出ると言う

03









04.     最後が「 熟成 」  ガイドツアーのお姉さんによると 「 グレンフィディック蒸留所 」では 

熟成用に スペイン産の ” シェリー酒 ”の オーク古樽を使っている。    微妙な臭いの移り込みが ミソなんだとか・・


新品はお金を出せば買えるけれど 中古品にしか その役割を果せないなんて 味わい深い話でした !

04

( 創業125年の歴史を物語る 一族の写真や映画なども展示・上映されていました ~ )






05.    ウイスキーを一流の製品にするために必要な数々のもの、 原料や触媒 道具や装置 水と空気 人間の知恵と努力

とにかく ざっと見た限りでは ウイスキーは ワインより ずっと 作り方が難しそうだ、と 感じたものでした


そういう訳で、 ツアーの最後の 「 テイスティング 試飲 」では とりわけ 有難く頂戴した次第です~

05










06.    12年もの、 15年もの、 18年もの と 3種が グラスに注ぎ分けられました   

12年ものだって 結構古かろうに、18年ものの まろやかさ味の深さったら、その違いは 素人にもはっきりわかりました~

 

それにしても 車で来ている人たちが殆どなのに、 酒気帯び運転など 誰も気にしていない様子

ウイスキーの里は 交通取締りが甘いのか ・・  それとも 日本のように アルコールに厳しい社会風土がないのかも・・

06








07.      他には、  日本人には 一番馴染があると思われる

「 マッカラン蒸留所 The Macallan D.」なども 巡りました~ 

07









08.    ダフタウンでの 一コマ  ” 娘の為なら パパは 地面にだって寝ます~  ”

08









09.    同じく、レ ストランでの 一コマ    自由奔放な日本の子育てに比べて、

こんな風な   子供の ”ごね姿 ”は、 滅多にお目にかかれません     思わずパチリ!

09









10.        さて、 こちらは インヴァネスの東 16km、

手入れが行き届いた庭園が必見の 「 カウダー城 Cawdor Castle 」 

10

 









11.    広大な庭では 季節の花々が 咲き乱れ、 特に さまざまな地衣類の原種が見られることで有名です

しかし、 城の裏側を流れる ネアーン川まで 見に行く人は 少ないかもしれない

11








12.     この水の色を見てください  これこそピートを育む 茶色の水

北部スコットランドの 沼地の溜り水 川や湖 多くがこんな色をしています 

日本のスコットランド旅行案内書でも  この ” お醤油色 ”についての記事は 案外少ないかも知れません

スコットランドに来たならば、 空の色ばかりでなく 是非 足元の水の色に 気を付けてみてくださいね

12

森林限界を超え、 痩せた土地柄の 北部スコットランド、  寒冷地での栽培にも適した大麦が採れ

寒さゆえ 沼地などで 植物遺骸などの有機物が腐らずに堆積した ピート(泥炭)が採れるスコットランド、

そういったものが   ” スコッチ・ウイスキー ”を 育んだ一因となった訳ですが

                     



この ” お醤油色の水 ”  それが また ” ネッシー伝説 ”を生み出した一因なのかも知れないのです

この ネアーン川も 間もなくネス湖に 注ぎます ・・・




巨大な 真っ茶色のネス湖は 全てを 黒々と覆い隠し

神秘的な伝説を生み出したのも 当然の成り行きだったのではないでしょうか ~~ !!

2013年8月 1日 (木)

スコットランド「 古城と荒野と動物と 人に遭うとホッとします! 」

スコットランド北東部には 「 ディーサイド 」と「 古城街道 」という  古城が点在する2つの地域がある


お城は 廃墟だったり まだ現役だったり  様々ですが、 スコットランドらしい風景の一員として

ヴィクトリア朝以来の歴史を 今に 伝えている



                                            

01.        空と大地と  羊の群れ

01









02.    「 ディーサイド Deeside 」は ディー川 Dee River に沿った 緑深い地域のこと



「 バルモラル城  Balmoral Castle 」は 英王室が 夏の休暇を過ごすことで有名ですが

9月(12年)のこの日、 生憎!? 女王が滞在中で 中には入れませんでした~  中のお城は とても立派で

皇族不在の場合は 見物できるのです !

今年は エリザベス女王も キャサリンさんの赤ちゃんを見てから 安心して休暇に入ったことでしょう

02








03.       「 クレイギヴァー城 Craigievar Castle 」  17C



すらっと縦長の7階建て、 可愛らしいピンクの 均整のとれた美しい姿は 古城群の中でも かなりの ’ 美人 ’です

内部の調度品や装飾も 豪華絢爛ですが 現在は ナショナルトラストに 寄贈されている

03








 
04.         空と大地と 牛の群れ            毛むくじゃらの牛は 

スコットランド原産 「 スコティッシュ・ハイランド・キャトル 」、 寒さに強く 痩せた土地でも育つとか ・・

04








05.        「 ハントリィ城 Huntly Castle 」  12C



廃墟ではあるけれど 5階建ての塔が残っていて 地下を含め 見物することが出来る

05









06.    スコットランド、 大自然の真っただ中をドライブすると、 ほとんど人に遭わない時間が流れます ~




「 ハントリィ城 」の前に開ける草地で カラフルなユニフォームの少年ラガーたちに出会いました 

ホッとするやら 嬉しいやら ・・   な~んだ、人が住んでいるじゃない !

06









07.      背の高い木が生えない なだらかな山肌 、、、  典型的 スコットランドの風景

07








08.       「 バルヴェニー城 Balvenie Castle 」 13C

 




蕭々たる廃墟を前に  思いました  ・・・
 


人里離れた高原に ぽつんと存在する こんなお城に住むということは、 ある意味寂しいことだから 

多くの取り巻きが必要だし、 
当然ながら 生活の全てを維持管理する 大変な経済力が必要だなあと、、、

 

現在でも  ロイヤル・ファミリーが保養するお城には 相当な数の職員が駐在しているらしい

08








09.     空と 大地と 干し草と        羊かな、、牛かな、、、、  近づくまでわかりません

干し草です !     ” ヘイ ロール Hay-roll ”   最近は 機械で巻くので形が均一

09








10.       人影もまばらな  スコットランドの大地を旅すると、  正直 心細い ・・・



赤い実、 黄色い花、 そして 道路をふさぐ野鳥の群れにも   喜びと 小さな感動が巻き起こる!

10




11.     さて、 このような山間部を抜け、 海岸部に出ると あっと驚く大都会が待っていた

「 アバディーン Aberdeen 」は  エジンバラ、グラスゴーに 続く  スコットランド第3の都市 



どこの国でもそうですが   内陸の開発には 乗り物や道路など 相当な文明の利器が必要です 

従って   ” 富 ”は  まず " 海から 船で " やって来て、 そして 海辺に町を作る ! 


   

寂寥たる荒野の向こう側の 大都会を見て、驚き、 今更ながら そんな自明の理を 確認した次第でした ~

11

 









12.    アバディーンは 「 花崗岩の町 The Granite City 」 と呼ばれ 

マーシャル・カレッジ 1593年(左下)をはじめ、 光を反射して銀色に輝く 格調高い 街並みを呈している



私は アバディーンには 夕方到着して 一泊、 

翌朝 再び 山間部に入って行ったので、 文字通り 休養 ・ 物資補給基地となりました

12

ところで スコットランド北東部には 「 ディーサイド 」 と 「 古城街道 」のほか 「 ウイスキー街道 」 もあり

この地域を「 キャッスル & ウイスキー・カントリー Castle & Whisky Country 」と呼ぶことがある


                               



次回は  その街道沿いに  「 ウイスキー蒸留所 」 を訪ねます ~ !

その他のカテゴリー

bellaのアトリエ 「アメリカ国立公園」は雄大なり! 「ウズベキスタン」 シルクロードのオアシス  「ウズベキスタン」 サマルカンドとタシケント 「チロル地方」オーストリア やっぱり凄い モンサンミッシェル りんごの村 アメリカ サンフランシスコ アメリカ セコイア・キングスキャニオン国立公園 アメリカ ヨセミテ国立公園 アルザス・ロレーヌ アールヌーボー発祥の地 イギリス 植物王国 イタリア ウンブリア地方 アッシジなど イタリア エミリア.ロマーニャ地方 ボローニャなど イタリア トスカーナ地方 イタリア ヴェネト州 ヴェニス・ヴェローナなど イールドフランス オンフルールは画家の聖地 カナダ メープル紅葉便り カナダからの手紙 英国の香り カンボジア アンコール遺跡群の旅 グラスゴーは意外とお洒落な街! ゴッホ終焉の地 ゴーギャンのブルターニュ ゴージャス!「イタリア湖水地方」 シスレー と ミレー スコットランド 「古城街道」と「ウイスキー街道」 スコットランド エジンバラ スコットランド中東部 歴史ある古都巡り スペイン サラゴサとタラゴナ スペイン マドリッド・セゴビア・アビラ・サラマンカ スペイン 地中海・ピカソの町とジブラルタル スペインの「白い村」 スペイン中西部、遥かな地平と丘陵と セビリアとコルドバ アンダルシアの華 ドイツ 「ロマンチック街道」 ドイツ「 古城街道 」 ドイツ南端 「アルペン街道」 ネッシーとハイランド ノルマンディ(フランス) バカラ クリスタルの町 パンプローナとその周辺 ピレネー山脈・大自然とその文化 ピレネー山麓・フランス側も面白い! フランス・中世ロマネスクの旅 ブルゴーニュ 美食の地 ブルターニュ どの町も個性的! ポルトガル 「リスボン 郷愁の都」 ポルトガル コインブラ バターリャ アルコバサ ポルトガル リスボン周辺・魅力の歴史古都 ポルトガル中部・ナザレ ファティマ トマール ポルトガル北部 ポルト ギマランイス ブラガ ポルトガル鷹の巣城 マカオ ”エキゾチックタウン” ミュンヘン ” のん兵衛天国 ” モネの色彩を育んだ町 モントリオールとケベックシティ ”私は忘れない” リヨン、フランス第2の都市 ルノワールのセーヌ川 ローマ 永遠の都 信州の風 光のスイスアルプス 光のフランスアルプス 北アイルランド のん兵衛と宗教対立テロの国 北仏画家の町 北欧 スウェーデン・ストックホルム 北欧 ノールウェー ベルゲン 北欧 ノールウェー 滝とフィヨルド 北欧 フィンランド・ヘルシンキ 南フランス アルル・ニーム・アヴィニョン 南フランス ツールーズ・アルビ・カルカソンヌ 南フランス マルセイユ・エクサンプロヴァンス 南仏画家の町 国内旅行 国内旅行 中国編 国内旅行 九州編 国内旅行 北海道編 国内旅行 北陸編 国内旅行 東北編 国内旅行 東海編 国内旅行 関東編 奇岩のイタリアアルプス 活気のバルセロナ 花の都フィレンツェ 香港 びっくり見物記 魅惑のパリ

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

リンク先

フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック