ドイツ・ロマンチック街道の起点ヴュルツブルク ’朝市風景’
マイン河畔に発達したヴュルツブルクには 13世紀から歴代の領主司教が住み
城塞や宮殿など華やかな文化遺産が多く残されている。
01. 成田からフランクフルトに着いたのが午後4時ごろ、 レンタカーで
東に100kmほど走って 夕方 ヴュルツブルクに入った。
10月の夜7時頃 「 アルテマイン橋 Alte Mainbrucke 1543年 」
欄干の両側に居並ぶ12体の巨大な聖人像が 暗闇の中 異彩を放っていた。
02. 一夜明け朝日が差すと 街の様相も一変、 マイン川の水面が光っていた。
03. マイン川流域のフランケン地方は 温暖で乾燥しており、
中世初頭に 修道士たちにより 葡萄の栽培が導入された。
今日4500haに及ぶぶどう畑から 優れたフランケンワインが 産出されている。
04. さて、 昨夜はうら寂しかった橋の上で 賑やかに朝市の準備が始まった !
05. 毎度のこととは言え、聖人も 足元で繰り広げられる店づくり
どんな気持ちで見ているだろうか ・・
06. ふと 丘の上に目をやると 「 マリーエンべルク城塞
Festung Marienberg 13世紀~ 」 が朝日に輝いていた。
07. 歴代の司教が住居として来た この丘の上の中世の城は
1650年以降は 神聖ローマ帝国の要塞として使われた。
08. マイン川、ヴュルツブルク市街、フランケンヴァルテ山などを一望出来る
ロケーションは、 敵を見張るには 願ってもない好条件だったでしょう。
09. アルテマイン橋の 朝市の賑わいが 遠目からもわかります!
10. 橋の歩道の片側は 通行人用に空けてある。
11. 野菜や日用品でなく アート志向の朝市だ。 旅の始まりで
荷物になるので 私は買う訳にはいかなかったが 綺麗な陶器類だった ・・
12. 通り奥の 「 キーリアン大聖堂 Dom、 1040年建造 」 の
天高くそびえる4本の尖塔は 1945年の大空襲で破壊されたものの
その後再建された。 豪華な歴史的内部はそのまま保たれている。
この尖塔は まさにヴュルツブルクのランドマークと言えそうです。
13. さて マリーエンべルク城塞の丘から 巨大な「 レジデンツ Residenz 」 が
見えた。 世の中の支配者は 治世が安定してくると 戦いに備える要塞山城から
平地に降りて 平和を享受する豪華絢爛な宮殿に住み始めるものだ。
1744年に完成を見た このレジデンツの皇帝の間や 他の部屋べやの設え、
天井や壁のフレスコ画 彫刻 タピスリー そして庭園などは
贅を極めた美しさだと言うが
今回は訪れることが出来なかった。
( レジデンツ内部 シーボルトの娘のおたくさん シーボルト )
その他 ヴュルツブルク生れで 日本に馴染み深いシーボルトの博物館も、
畳の部屋があったり 丁寧な日本語表示があったりするらしいが
日程の都合で 割愛せざるを得なかった。
という訳で 駆け足のヴュルツブルク見物ではありましたが
ロマンチック街道の起点として 街を見ておいた意味は十分あったと言えそうです。
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