モンサンミッシェル名物 「オムレツ」のお味
モンサンミッシェルと言えば、 「メールプラールのオムレツ」が 有名ですね
そもそもは、「プラール母さんが考案したオムレツ」が その始まりでした
( L'Omulette de la Mere Poulard )
01. さて、当地での 宿ですが、
モンサンミッシェルの島内に 重い荷物を運び入れるのも大変だから、と
モンサンミッシェルの ”対岸にあるホテル”に 予約しておきました
しかし、、 ホテルのパーキングに着くと、 時を同じくして
日本人ツアーの大型観光バスが、 後からあとから どんどん到着してきたのです
なんとなく 胸騒ぎがしましたが、、 案の定、
団体客のために部屋を譲り、 代替えのテルに行って欲しいと、
レセプションのマドモアゼルに 言われてしまった !!
こういう時は ちゃんと主張しておかないといけない
bellaめの人格が ’フランスバージョン’に切り替わる
「3ヶ月も前からの予約客に対して失礼ではありませんか~! 云々・・・」
しつこく食い下がったが
マドモアゼル、 「 あの メールプラール なんですけど~~!」と 困惑顔 ・・・
( つまり、本当は 喜んでもらえる話じゃあないか、、、
同じ価格で、倍近い値段のホテルに 泊まれるのよ、 という意味 )
( 画面中央の灯りが漏れている メールプラールの部屋に宿泊 )
02. そういう訳で、 図らずも
かの 有名な 「メール プラール ホテル」に 泊まることになった
しかし、島内のホテルは どこも とんでもない急坂に建っている
エレベーターもない 4階の部屋まで 螺旋状の階段を 昇り降りすることになった
ただし、交渉の甲斐あってか、 ホテルでも最高ランクの、
かつて 多くの有名人が泊まった ’スイートルーム’が あてがわれた
03. 早速レストランに降りて行くと、
メール プラールで食べたり、泊まったりした 有名人の写真が ずらり、壁いっぱいに 飾られている
04. こうなったら 「オムレツ」を食べない訳にいかない
でも コースで 結構なお値段! ( ワイン込みで 2人 150ユーロ )
( 壁の一部は モンサンミッシェルの岩肌が むき出しとなっている )
05. オムレツは 底の深い 丸いフライパンで焼かれるので、かなり分厚く 大きい
肝心のお味は・・・ え~と、味がない! まあ、ほのかな バター味・・・
”基本に忠実に” プレーンオムレツを 注文したけれど、
これから お召し上がりの方々には、
ハム入りとか、海老入りとか の ” 変化球 ”を お勧めします~!
06. さて、牢獄の時代が終わり、 巡礼などが 再び始まった頃、
モンサンミッシェルに 渡って来る人々の スケジュールは
とにかく、潮の干満に左右された
潮が引けば、 深夜でも明け方でも 旅人はやって来る
そんな時、とりあえず 人々の胃袋を満たそうと
常備の暖炉の火で オムレツを作ったのが プラール母さん
( 母さんといっても、 アンヌ プラールは 当時、
結婚したて(1873年)の うら若い奥さんdしたが ・・・ )
07. ボーイさん、あんまり若いので、聞いてみたら 16歳
フランスには 医者などと全く同じように、「 インターン制度 」がある
要するに 現場で実地の経験を踏む制度だ
コックさんになるのは 当然大変だが、
フランスでは 給仕を含むホテルマンにも 学校制度がしっかり確立されている
有給だったり無給だったり、食事・宿舎付きだったり、
インターンには いろいろなケースがあるらしい
いずれにせよ、 有名レストランでのインターンほど 競争倍率が高い
そのまま 就職に結びつくこともあるからだ
08 . さて 通りに面した 調理台では 「 チャッチャッチャッチャ!」
リズミカルな音を立てながらの オムレツの泡立て作業が
観光客の目の前で 四六時中行われる
私 「腕が疲れませんか~? 一人前 だいたい玉子は何個ぐらい使うの?」
泡立てマン君 「 全然疲れませんよ~ 何個分かなんて わかりませんね ・・」
そうだと思います~、 泡立てマンはひたすら 泡立てて、 焼く人はひたすら焼く
毎日、毎日、 勘と目分量でこなしていく、、、
伝統とは そういうものでしょう !
09 朝食は 行ってみて驚いた! 殆どが日本人
「モンサンミッシェルに泊まるツアー」 だそうです
係りのお姉さんによると、 「お客の数は 1番はやはりイギリス人、 2番が日本人、3番がドイツ人」 だとか
「 日本人は本当に もの静か、 食べるのも早い、 さ~っと引き上げます
あなたたちのように おしゃべりして行く方は滅多にいませんよ 」
10. ここに来た有名人、 サインが読めた人だけでも
ニクソン米大統領、 ソ連のゴルバチョフ、イギリスの王様、アラブの王様
エレノア ルーズベルト、 サッチャー首相 ミッテラン仏大統領
画家の ブュッフェ、 藤田継冶、 イヴサンローラン、トロツキー、 日本の高松宮
その他、映画俳優、 歌手、 文学者 ・・ etc 枚挙に暇がない
しかしながら、 皮肉なことに、 近年は 私のような ”普通人”も 泊まる訳だし、
団体旅行が盛んになって以降は
有名な 「メールプラール」ではあるけれど、 有名人の足は 遠のいているかも ・・
本当のセレブは、
もしかして もっと奥まった さらなる秘密の花園に 宿泊するようになっているかもしれませんね・・・!
以上で 3回の モンサンミッシェル編 は終了です
次は 「ブルターニュ」へ まいります