コルマール ジブリ映画と自由の女神像と レストラン「シェ・アンシ」
01. 仏アルザス地方の 「コルマール Colmar」、
中世の木骨組の建物が 人々の目を惹きつける。
02.「プフィスタの家 Maison Pfister」1537年
裕福な帽子商人のために建てられた館だが 今日は
19世紀末の所有者 Pfisterの名前で呼ばれている。
03. 独特な雰囲気を持った 造りと絵だが、
16世紀 神聖ローマ帝国の皇帝や伝道者たち、
聖書の物語などが 描かれている。
スタジオジブリの映画 ”ハウルの動く城” の
街並みは アルザスにロケハンしたもので、
特に このプフィスタの家はこのままの姿で
映画に登場している。
04. アルザスワインなどのお土産、
ドイツ人観光客も沢山来ていた。
05. さて、ロシュ川から水を引いた 街中を
巡る運河が コルマールの美しさを際立たせている。
06. 運河と一体化したカフェやレストラン、
木立が垂れ込める緑のオアシス、 羨ましい風景だ。
07. 街じゅうの運河全てを こうして花で飾る
のは並大抵の努力ではない。 季節や場所により
殺風景な!?風景に 出会うこともある。
この時は 運が良かったと思う!
08. さて コルマールの各所にある銅像は
建築家であり彫刻家である 「バルトルディ」
によって作られたものが多い。
彼の作品である アメリカに贈られた
「自由の女神像 1886年」 も
独仏間の領土争いの狭間で 犠牲となって来た
アルザスにも 平和が訪れるよう 祈りつつの
制作だったと言われる。
上は ジュベンディの噴水
左下は パリ・リュクサンブール公園の自由の女神像
右下は コルマール市の入り口にある自由の女神像
09. もう一人コルマールが生んだ芸術家がいる。
「 Hansi アンシ 本名Jean-Jacques Waltz 」
彼は1873年コルマールに生まれ 画家となるが
第二次世界大戦中 反ドイツ的な活動で
ゲシュタポに睨まれ、スイスに亡命した人だ。
10, レストラン 「Chez Hansi シェ・アンシ」
11. メニューは ソーセージ シュクルート
キルシュなど ご当地的なもので美味しかったが
特にお皿の アンシの描いた図柄が印象的だった。
12. それに メットレス(フロア係) の衣装も
アルザス的で素敵だった。 私が彼女に
Tres belle robe! 綺麗な服ね、と褒めたら
Tres beau fransais! 綺麗なフランス語、と返された。
嬉しいのは嬉しかったが、 改めて
男性形・女性形に使い分けられるフランス語に
今さらながら へんに感動した。
13. アンシは イラストが今日有名だが
水彩画も多く描いている。
左下は 第一次大戦後 コルマールから
ドイツに帰還する人々。
ドイツに敵対心を持つアンシの絵だったが、
今や独仏の垣根を越えみんなに愛される芸術だ。
ところで 上のフロア担当さんが
” ハンシ ” と発音していたので
私もずっと ハンシと思っていた。
でも フランス語だから アンシが正解だ。
ドイツ語を話したり フランス語を話したり
アルザス語を話したりする地域ならではの
ことなのでしょう・・・
* * * * *
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コメント
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bellaさん、こんばんは(^o^)/!
ジブリ映画は全く見たことがないのですが、この街の光景がそして”プフィスタの館”が映画の題材として使われるのが分かる気がします。こんなに素敵な街、運河も街のカフェもホント目を惹きます (^_^)ニコッ!
”自由の女神像”、アメリカ独立の記念にフランスが送ったものですよね。その本家本元もフランスにあるですね。今まで知らなかったです (^_^;;ハズイ!
そしてアルザスの料理、どれも美味しそう・・・(・_・)イイナァ…!
今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
続きも楽しみにしています (^_^)ニコッ!
投稿: 慕辺未行 | 2022年7月 3日 (日) 00時22分