アルザスワイン街道 珠玉の観光地コルマール 花と運河と中世の街
仏国東部アルザス地方の 「コルマール Colmar」
は 13世紀来 神聖ローマ帝国の自由都市で、
ドイツ色が強いものの、 戦争の度に 独仏間で
取ったり取られたりした 現在フランスの街だ。
01.大通り Grand Rue に面したホテルの
洒落た看板が 目の前にある部屋に宿泊。
夜の帳が下りる頃、それなりの趣きがある。
02. 翌朝 朝日が昇ると
我が部屋の窓が 暖色に染められた。
03.部屋からは 540年も前からそこにある
旧税関の美しい色瓦の屋根と時計台が見えた。
04. 観光の手始めに訪れたのが
ロシュ川から水を引いて 街中に張り巡らせた運河。
05. ここは ’小ヴェニス La Petite Venise’
と呼ばれる魅力満載の運河で、 ボートに揺られて
見物も出来る。 丁度 TVカメラも来ていた。
06. 白鳥がいると ムードに華が添えられる。
フランスには ヴェニスの運河を連想させる
これと似た地区が アヌシー ストラスブルクなど
計7か所あるのだが、 かつてはどこも
汚物が流れ込んだり 工場の匂いがしたり
一般市民が住むのには適さない地域だった。
07. コルマールの運河は 基本 船で農作物や
魚河岸の魚を運搬するのに使われたが、
運河沿いには 皮なめし工場からの ペストの死臭
を思わせるような悪臭が満ちた箇所も あった。
08.今日の 絵のように美しい情景からは
そうした悪夢のような過去は想像出来ない。
さて、橋を挟んで反対側の風景も 滅法美しい!
コルマール観光の代表的シーンとして
ポスターになるのは たいていこのアングルだ。
09. ボートによる遊覧は 1150mを60分、
もっと短い距離を25分で巡るなど 様々だ。
私は 残念ながら運河巡りは逃したが、
プチトランで市内を見物した。
中世からのコロンバージュ・木骨組の家々と
鉄細工の看板に 何度も目を奪われた。
10. 「頭の家 Maison des Tetes」 1609年
建物のファサード一面に 106のグロテスクな
頭の彫刻が施されている。
かつてはワイン取引所だったが 今は 百年の歴史を
持つレストランと ホテルになっている。
11. 仏語版ウイキペディアから写真を借りたが、
確かに面白い。 因みに現在の頭の家は
すっかり綺麗に整備され オレンジ色の外観だ。
私が見た頃の 渋さは失われている・・
建物の頂上に立つ像は、ニューヨークの
自由の女神の作者である コルマールの建築家
バルトルディが製作した樽職人の像 1902年。
12. 「 旧税関 Ancienne douane 」 1480年
現在は コルマールワイン博物館となっている。
13. コルマールの街中風景
バルトルディが自由の女神と共に 建物の壁に
次回 コルマール散策 その2に続きます。
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