南仏 名産サクランボは ジャムとケーキになる
今回の南仏旅行は 機中泊も入れて 13泊15日
くらいだったと思う。 旅には いわゆる観光の他
私だけの ちっちゃな楽しみがあった。
それはサクランボジャム!
フランスのサクランボは プロヴァンスからバスク
あたりの フランス南西部で 多く収穫される。
01. 日本で 梅や桜が 庭に一本はあるように、
サクランボ農家でなくても その地域の家には
だいたいサクランボの木 Cerisier が生えている。
02. こちらは 日本の公園にある普通の桜の木、
種類によっては ちゃんとサクランボが実る。
小さいけど甘くて美味しい。 ただし手が汚れるし
野鳥と競合するので ばい菌に気を付けねば ・・
03. さて フランス人はいろんな形で サクランボ
を食べるが、 その一つが サクランボジャム。
04. サクランボの種を取る器具 デノワイヨター
の変遷は 日本での調理器具の工夫と同じことだ。
なるべく手を汚さずに済ませたい 狙いだが、
どうしたって 少しは ’血に染まる!’ って
フランスの友人は言っていた。
05. 保存するためのジャムは サクランボと
砂糖が同量、 水分が飛ぶまでよく煮詰め
瓶詰する。 一方 最近 家庭では
ダイエットの観点から 砂糖を控え 煮詰める
時間も10~15分、 それを瓶詰して 蓋を良く
締めてから 上下逆さにして保存する いわゆる
’コンフィチュール’ タイプのジャムが流行りだ。
日持ちはしないが 砂糖が少ない分
罪悪感も少なくて済むと言うわけ。
06. さて、こちらは フランスのホテルの朝食。
サクランボジャムが 大好物の私、 美味しい
フランスパンとバターと ’サクランボジャム
Confiture de Cerises’ があれば 満足だ。
日本で 輸入品を買えばいい訳だけど、 毎朝
南仏のホテルで 色んな種類のジャムから
サクランボを見つけ出すのは とても楽しかった!
07. とは言え フランスの朝食は本当にシンプル!
ハム類 野菜 スープなど 何もない。
ドイツや スペイン イタリア等と比べたら
質素この上ない。
昼食・夕食が 大きく正式な食事で 朝食はプチ
なんだ、 というフランスの食文化、
頑固な誇りが垣間見える。 でも 情報化の時代、
いつまで その主義が通用して行くか見ものだ。
隣りのテーブルのドイツ人が 文句を言っていた
こともありました・・・
08. 本来 大きな食事のはずの 昼食だが、旅人は
貴重な昼の2時間を 浪費する訳にはいかない!
ランチ用に フランスパンにバターとサクランボジャム
をべったり塗って バッグに忍ばせて出かけた日々
でした ・・ スーパーで ハムやフルーツを
買えば 最高のアウトドア・ランチとなるのです。
09. さて もう一つのサクランボの食べ方は
サクランボの焼き菓子だ。 様々な お洒落な
レシピがあるけれど、
’ クラフティ Clafoutis ’ という素朴なケーキ
こそ おふくろの味だ。
小麦粉 砂糖 バター 玉子 ミルクなど
よくある材料で 30分程で焼き上げる。
サクランボは 種抜きも 種ありもある。
ブランデーやキルシュで漬け込んだものもある。
昔のこと、 料理がそれ程得意でないマダムが
( フランス人 全てが料理が上手い訳ではない ・・ )
クラフティだけは さっさと焼いて 出してくれたもの
でした。 彼女のは 種ありタイプだったが
種をしゃぶるのも 悪くなかった ・・
そうだ、 クラフティを焼こう !!
* * * * *
« 大渓谷 ミヨーの大橋 ゲーセンもコンビニも無いとしたら? | トップページ | 今日の写真 「ネジバナ」 人には誕生花がある! »
「南フランス アルル・ニーム・アヴィニョン」カテゴリの記事
- 南仏 サクランボジャム パスツールの低温殺菌法(2021.07.02)
- 南仏 名産サクランボは ジャムとケーキになる (2021.06.18)
- 大渓谷 ミヨーの大橋 ゲーセンもコンビニも無いとしたら?(2021.06.11)
- 南仏・ ゴルジュデュタルン大渓谷 美しすぎる風景(2021.06.04)
- 「南仏アヴィニョンの橋」「アヴィニョン捕囚」 疑問が解けました~(2018.01.12)
「南フランス これぞ憧れのプロヴァンス」カテゴリの記事
- 南仏 サクランボジャム パスツールの低温殺菌法(2021.07.02)
- 南仏 名産サクランボは ジャムとケーキになる (2021.06.18)
- 南仏・レ・ボー・ド・プロヴァンス 軍艦型の岩山に凄い遺跡群(2021.04.09)
- 南仏・川と水車の町リルシュルラソルグ 買い物の小さな後悔(2021.04.02)
- 南仏・ヴォ―クリューズの泉 大きく開いた噴出口・詩人の恋(2021.03.19)
コメント
« 大渓谷 ミヨーの大橋 ゲーセンもコンビニも無いとしたら? | トップページ | 今日の写真 「ネジバナ」 人には誕生花がある! »
bellaさん、こんばんは(^o^)/!
南フランスはサクランボの名産地でもあったのですか (゚o゚)ホエェ!?
日本でサクランボと言えば山形県のイメージなので、温暖な気候を連想させる南フランスは意外でした!サクランボジャム、美味しそうですね。サクランボの種を簡単に取る器具、何かで見たような気がします。たぶん・・ドイツだったかな?ドイツも”黒い森”辺りはサクランボの産地ですよね。サクランボを使ったケーキがあるんじゃなかったかな?
フランスの朝食のシンプルさ、これも意外でした。ドイツ同様にハムや卵・サラダなどがあると思っていました。パンとジャム・バター、コーヒーだけって・・・私の朝食と変わらない・・・(^_^;;ヘヘッ!
今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
投稿: 慕辺未行 | 2021年6月18日 (金) 23時20分