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2021年3月 5日 (金)

南仏・ルシヨン オークル色の町 オークルにも複雑な色調あり

プロヴァンス地方の町 ルシヨンは ’オークル Ocre’

で彩られた町。  しかし 一口にオークルと言っても

かなり複雑な色調があるのです。 

 

 

 

01.  ヴォ―クリューズ山脈の一角に 丘と家々が

オークル色のひと塊になった 丘陵地がある。

 

それが 「 ルシヨン Roussillon 」。

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02.  町に入るこの日 たまたま通常のルートが

工事中で 幸運にも!? 田舎道を迂回させられた。  


なんと 山道は一面 オークルに彩られていた !

 


オークルは日本語で 黄土色と訳されるが

赤茶からピンク  黄土色からオレンジ 

焦げ茶からベージュまで  幅広い色相だ。

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03.  17~18世紀以来 ルシヨンの建物の壁は

地元で採れる岩石顔料を漆喰に混ぜて塗ったので、

教会も民家も ずっとこんな色だった。

 

 

19世紀になると 様々な用途に使われる顔料の需要

が高まり、 ルシヨン・オークルは産業製品として

ヨーロッパ中から注文が来るようになった。

03_20210304113301

 

 

 

04.  しかし、20世紀になると 大量生産の

化学製品が出回るようになり、 ルシヨンの黄土発掘

は衰退、 僅か80年間のオークル産業で終わった。

 


現在 ルシヨンの主産業は観光だが、 発掘跡地

’巨人達の土手 Chaussee des Giants’ などは

その目玉の一つとなっている。

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05. さて 迂回したお蔭で 農村も垣間見られた。


ブドウや小麦畑の土壌もオークル色だし、 新築中

の民家もオークル壁、 伝統から外れる事が無い。

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06. 家々のオークルを数えると16~17色あると

いうが、 オークル色の町角はそのまま絵になる。

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07.  私は お土産に 小さなケースに入った

12色のオークル顔料紛を買った。

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08.  ピニョット広場から見る ’ 妖精谷針峰群

Aiguilles du Val des Fees ’ も 目玉の一つだ。

 

朝日が当たる頃 夕日が沈む頃、 岩ひだに陰陽が

生じる時間帯、 オークルは様々な色に変化する。

08_20210304113301

 

 

 


09.  6月 猛烈に暑かったこの日、 喉が渇いた。

土産物屋ばかりで 食料品店が見つからない。


水のペットボトル どこで売ってますかと おじちゃんに

聞いたら、  親切にも 自分のホテルから 水を

1本持ってきてくれた。   でも冷えてない !

 


ドゥ ロ フロア (冷えた水) お願いしますと言ったら

ドゥ ロ トロワ (3本の水) を持って来てくれた !

 

黙って感謝して受け取りお金を払うか、 親切心を

無にして、 やはり冷たい水が欲しいと言うか迷った。

 


結局、 ここはフランス はっきりモノを申しましたよ。

感謝を込めて ・・   

家族と思しき人もニコニコ笑っていたし ・・

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( ワンちゃん あなたの色もオークルの一種です )

 

 

 

 


10. 最近はペットボトルを持ち歩く人も多いが、

結局のところ フランスはカフェ文化なのだ。


喉が渇いたら カフェに寄る、、  そういう事。

 

 

自販機文化 サービスエリア文化慣れした 我れ

日本人に、  家々の壁の色が 来た時よりもっと  

じりじりと照り返る 焦げ茶オークルに見えました~

10_20210304113301

 

 

 


11. 私のお土産のオークルは 今では他の絵の具と

混ざってしまっているが、 本当に良き思い出だ。

 

 

因みにオークルは 酸化やらの化学処理をされると

赤や緑にもなる。      そして 

この粉末を練る溶剤によって 油彩にも水彩にも 

日本画にも 陶器画にもなる ・・

11_20210304113301

 

 

 

 


12.  さて ところ変わるが、  ルシヨンのすぐ南に 

ローマンブリッジ 「 ポン ジュリアン Le Pont Julien 」

がある。

 

この橋は 紀元前3世紀に スペインとイタリアを結ぶ

街道筋に造られたという 壮大な歴史を持っている。

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13.  2005年には 側に 新しい橋が完成した。 


それまで ローマ人の造った橋を 車がビュンビュン

走っていたかと思うと それはそれで凄いことだ。

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 ( 下左が新橋  下右がローマンブリッジ )

 

 

 


因みにオークルは 岩から切り出してそのまま製品に

なる訳ではない。  粘土質砂と鉄の酸化物などを

分けるため 長く水に浸す。  

 


その処理を行う為の沈殿池が 採取場の近くに

20か所ほど 掘られている。

 


その沈殿物を 四角に固めて乾燥させ、 

それを砕いて 粉末にして ふるいにかける。

 


そのあとも それぞれの目途に応じた処理をして

やっと製品になるのだそうだ。  ふうっ ~ !

 

 

 


*      *      *    *     *

 

 

 

 

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コメント

bellaさん、こんばんは(^o^)/!
そちらは、緊急事態宣言が延長され相変わらず窮屈な日常でしょうか?
こちらは解除されたとはいえ、やはり油断ならない日々が続くことは変わりありません。

「オークル色・・・?どんな色?」が私の最初の感想でした (^_^;;アセッ!
読み進めるうちになんとなく分かったような分からないような・・(。_。)ショボーン!
黄土色だけでなく色んな色がありますよね?!
鉄筋コンクリートが普通に当たり前の時代にあって、今でもかつての伝統を守っていく姿は我が国ももっと見習わなければ、と思います。とは言っても、材料はもとよりかつての民家などの建築技師がほとんどいないのでは?と思われる日本ですから、無理かなぁ・・・(-_-)ウーン...?

「ここはフランス。はっきり物を言う」には”なるほど”と思いました。フランスに限らず、ヨーロッパでははっきり言ったほうがいいですよね?

今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
続きも楽しみにしています (^_^)ニコッ!

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