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2021年3月19日 (金)

南仏・ヴォ―クリューズの泉 大きく開いた噴出口・詩人の恋

プロヴァンス地方 ヴォ―クリューズ山岳の西端、

アヴィニョンの東 25km付近に位置する 

「 フォンテーヌ・ド・ヴォ―クリューズ」 にやって来た。

 

 

 


01. この 心に沁みるエメラルド色の ソルグ川は 

「 ヴォ―クリューズの泉 la Fontaine de Vaucluse 」 

を水源としている。
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02. その名高いヴォ―クリューズの泉は 奥の石灰岩

の岩壁の麓にあり、 大きな穴をぱっくり開けた地下河川

の出口から  膨大な量の地下水を噴出させている。

02_20210318115301

 

 

 


03.  地下河川は 氷河から解け出たものではなく

ヴォ―クリューズ山に沁み込んだ雨水の 伏流水だ。

 

岩壁の地下には数多くの鍾乳洞があって、 それを

縫うように 地下河川が地中を流れている。

その正確な経路は 今日もヴェールに隠されている。

 


見物後 同じ道を戻ったのだが、 私は暑さに負けて 

シトロン・ピーチ味の かき氷を買ってしまった。 

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04. ソルグ川を挟んで右岸には カヴァイヨン司教

の古城廃墟があった。  何とも不思議なムードだ!

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05. 詩心をかき立てる 神秘的な美しさを湛えた

川面には やはりロマンチックな物語がありました~

 


14世紀 イタリアの大詩人ペトラルカは アヴィニョン

の教会で出会った美女ラウラに 激しい恋心を抱く。


しかしラウラは人妻だった。 恋慕に蓋をしたペトラルカ

は 1匹の犬と2人の召使を連れて 33歳という若さで

この美しきソルグの谷に身を退ける。  

 

 

16年間の隠遁生活の間も、 ラウラへの熱情は

一時も醒める事なく、  閉ざされた谷間で

詩作に励み  数々の傑作を生み出した・・

 

 

ペトラルカ生誕500年を讃えた イタリア語表記の

プレートが 川辺の木陰に架けられていた。 ⤵

 


” 清らかで柔らかな泉の水が永遠に枯れない様に

異郷の詩人の栄光も 時代から時代へ 長く語り

継がれますように。      ペトラルカとラウラ、

フランスとイタリア 両者の名を一つに繋ぎ合わせて ”

05_20210318115301

 

 

 

 

06. 結局 詩人ペトラルカ (1304~1374年) は、 

アヴィニョンで ペストに罹り亡くなったラウラより 

さらに20年以上生き長らえ、  その後も

生涯ラウラに魂を捧げて 余生を過ごしたと言う。

 

 


因みに 1309~1377年は ’アヴィニョン捕囚’ で

ローマ教皇の座と共に イタリア的な 聖・政 文化 

経済が そっくりアヴィニョンに移動した時代で、

 


ペトラルカも隠遁とは言え、アヴィニョンとイタリア本国と

時折 ちゃんと繋がりがあったのではないだろうか・・

04.の城にも出入りしていたらしい。

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07.  さて、 ここが大きな地下河川の噴出口 

つまり ヴォ―クリューズの泉だ。


季節によって水位は異なるが、 

欧州一と称される流量は 毎秒150立方メートル、

一般に夏より 冬・春の方が水位が高い。  以前 

 

 

私が 春 訪れた時は 水位は写真の人間が水没する

レベルにあり、  しかも 力強く吹き上げられる水が、

ドックドックと ソルグ川へと 送り出されていた。

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08.  ところで 地下部分のソルグ川の水深は

どれくらいあるのだろうか。 

 

多くの探検家や学者が探査して来たが、 

1946年に潜水した挑戦者は 水深100mから

戻る際、ボンベの不備で 危うく死にかけたと言う。

 

1985年の 潜水艇を用いた探検で やっと

水深315mまでが 確認されている。

 

水位の高い時期の写真(下) は 情報サイトから

08_20210318115301

 

 

 


09. 確かに 澄み渡るエメラルドグリーンの流れには

麗しきミューズが 潜んでいそうだ ・・ 

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10.  下流では 水位を図る糸が吊るされていた。


水の流れを見ると 人は不思議とトイレに行きたくなる。


20サンチームを受け取る 公共トイレの番人は

ミューズでなく、 ’魔法使いのお婆さん’ の様でした!

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11. ソルグ川は 町に入るとゆったり幅を広げる。

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12. ソルグ川に架かる橋、色んな遊びが楽しめそう。


流れは 昔から水車を回すのに 役立って来たが、

今日でも 紙漉き用に水車が働いているらしい。

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13. 橋のたもとにある 「コロンヌ広場」 には

詩人ペトラルカの生誕を記念した 円柱・コロンヌが

聳えていた。

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この町にとって 「ヴォ―クリューズの泉」 に負けず

劣らず  「詩人ペトラルカ」 も宝であり誇りだという

事が 図らずもよく分かった。

 

 

 

観光で訪れたなら 泉とソルグ川だけを見て 

帰ったらもったいない。

 


純愛に身を焦がしたペトラルカの気分も

是非味わってみたいもの ~ 

 

 

 

 


*    *    *    *    *  

 

 

 

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コメント

bellaさん、こんばんは(^o^)/!
プロヴァンスの旅の続き、楽しみにやって来ました w(^o^)w!
ヴォークリューズの泉、初めて聞きました。
全編を拝見し、地下河川の噴出口・泉の色の青さに驚きました!!
そしてエメラルドグリーンの清流となって流れていく・・・のですね。
こんな光景を目の当たりにしたら、身も心も綺麗に洗い流されそうです。
詩人、ペトラルカの話もイイですね。悲しき恋心・・・純粋な心の持ち主だったがゆえのことなのでしょうね。私がずっと独身のままでいる理由と似ている・・・かも (^_^;;ヘヘッ!

今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
続きも楽しみにしています (^_^)ニコッ!

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