南仏・ヴェルドン大渓谷 フランスにもグランドキャニオンがある!
ナポレオン街道上の カンヌ グラース サンヴァリエを
訪ねたあと、 地方道に入り 西方へと向かった。
やがて 目が眩むような
「 ヴェルドン大渓谷 Grand Canyon du Verdon 」 が現れた。
01. 勇敢な!? ワンちゃんの視線の先には ・・・
02. ヴェルドン川の深い渓谷に刻まれた
’ ホースシューベンド 馬蹄形の彎曲 ’ があった。
ターコイスブルーの流れは 米国グランドキャニオン
コロラド川の ’赤’ とは対照的な色合いだ。
03. 岩壁の道路際のバーレストランが賑わっている。
ドイツからの観光バスも来ていた。
見物人のいる 「 ラ・メスクラの展望台 」 ↘
その眼下では 支流のアルテュビー川が合流し、
そそり立つ崖壁が 一層 身近に迫り来る。
04. ラ・メスクラの展望台からは 先程のレストラン
は こんな風に見える。
犬が覗いていた崖は こんなに深い。
ワンちゃん 落ちなくて良かった !
05. 「 アルテュビー橋 」 はアルテュビー川を跨ぐ
長さ100mの ワンスパン構造のアーチ橋だ。
今回は ” 至高の縣崖 ” と呼ばれる約20kmの
ヴェルドン大渓谷の南岸を車で走ったが、
北岸には 健脚向きのハイキングコースがあって
南岸とは趣きを異にする見晴らしポイントが点在している。
06. ここは 「カヴァリエ・クリフ」 と呼ばれる
300mの懸崖、ヴェルドン大渓谷のハイライトの一つだ。
大渓谷全体で見れば
谷幅は狭い所で200m 広い所で1500mある。
谷の深さは250mから600mに及ぶ。
07. 06.のクリフは この 「 ル・ファイエのトンネル 」
から 身を乗り出して撮ったものだ。
180度 恐くて腰が引けるのに撮りたい絶景ばかり・・
08. 大渓谷の白い石灰岩の山肌は 3500万年も
続いたジュラ紀の 堆積・浸食作用で出来たものだ。
アリゾナの雄大な 赤いグランドキャニオンと比べたら
樹木の緑を纏った白い岩肌は 優雅そのものと感じた。
09. ヴェルドン大渓谷には 多くのオートバイ族が
来ていた。 唐突だが 若者文化の日本と違って
フランスでは オートバイは ’ 中年文化 ’ だ。
フランスでは 大学か就職かに拘らず 18歳で世の中に
放り出されるから、自活を強いられる若い人はみんな貧しい。
オートバイどころではない。
多くの趣味・娯楽・文化が 中年仕様となっている!
10. さて、 車で走った ” 至高の縣崖ルート ” を
振り返って見たら、 「 ル・ファイエトンネル 」 は
こんなに高いレベルにあった ・・
11. さて そのルートの終わりに近づく頃
「 ヴォ―メール・ポイント (1204m) 」 から
赤紫のアザミ越しに ただ一筋、 夢のように
ターコイズブルーのヴェルドン川が 輝くのが見えた。
12. 有名なデュランス川の支流であるヴェルドン川、
V字の渓谷をうがったその岩壁に 人が住んだ形跡はなく、
ヨーロッパに並ぶもののない このような大パノラマが
存在すること自体も あまり知られてないようだ。
13. ヴェルドン川は このサントクロワ湖に流れ込んで
その旅路を終える。
何事もなかったかのように平穏な人里に辿り着き
私も ホッと一息ついた旅路でした ・・
* * * * *
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コメント
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bellaさん、こんばんは(^o^)/!
南フランスの旅の続き、楽しみにやって来ました (^_^)ニコッ!
ヴェルドン大渓谷、初めて聞きました。南フランスと聞けばニースやカンヌなど温暖で華やかなリゾート地のイメージですが、ちょっと移動すればこんなスゴイ大自然があるのですね (゚o゚)オォーッ!
いやいや、驚きました w(^o^)w!
アメリカのグランドキャニオンも訪れたことがあるbellaさんですから、きっとここもそれに「引けを取らない」迫力ある大自然なのですね。
文化の違い、すごくよく解かります。フランスを旅行する日本人は、ここぞとばかりにブランド品のファッションアイテムを買うとよく聞きました。日本国内でも、若い人がブランド品を持ち歩いているのを見て驚くフランス人もいたと、ずいぶん前に聞いた記憶があります。
”分相応わきまえる”、そんな感じでしょうか・・・?
ふと思ったのですが、犬って高いところでも平気なのかなぁ・・・?
人間は、人によっては”高所恐怖症”がいるのですが、ワンちゃんたちはどうなんでしょうね・・・?
今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
まだまだこの旅の続きはありますか?楽しみにしています (^_^)ニコッ!
投稿: 慕辺未行 | 2021年2月 5日 (金) 23時48分