アムステルダム 運河風景そして豆知識
アムステルダムからツールーズ方面の乗り換え時間を
利用して、アムステルダム市内を 駆け足で見物した。
01. アムステルダムでは やはり運河を見なければ・・
橋桁に自転車をカギでつなぐ あの風景!
02. 運河は 17世紀 オランダの黄金時代に
人工的に掘られたもので 今や世界遺産となっている。
北のヴェネツィアと称されるが
水運と自動車や馬車 両方が利用出来て実利的だ!
03. 半円形に何重にも張り巡らされた運河、
全長100km、90の島々、1500の橋
から成っている。
04. オランダ人は脚が長くて 自転車の車高も高い。
我々の胸の高さくらいを ビュンビュン飛ばして行く。
05. 運河には 歴史的に最も古い3運河など
道路と同じく 全てに名前が付いているが、
今回は名も知らず 美しい運河風景をただ楽しんだ。
06. 運河沿い・道路沿いの家々の破風部から
棒が一本突き出ている。 これは間口も狭く
階段も急な家の階上に 荷物を釣り上げる為だ。
荷物が建物にぶつからぬよう 建物はほんの少し
前のめりに建っているが、 そう見えるだろうか。
07. 運河をあと一本越せば アンネの家があったが、
HPの写真のように 今は観光地となっていて
見物する時間はとても無かった。
08. 因みにアンネの日記はオランダ語で書かれている。
アンネはフランクフルト生まれのドイツ人だが
迫害を避け移り住んだアムステルダムで、
オランダ語を母国語とする教育を受ける
ある程度平穏な幼少期を持てた、ということ
また アンネの日記は 世間に発表することを
前提とした ちゃんとした作品で、
アンネは 死後ではあったが 小説家か
ジャーナリストになる夢を叶えた、ということも
僅かに ホッとさせられる話ではある。
09. さて とある橋、ここだけ幅が
広く 盛り上がった広場となっている。
ここには ムルタトゥーリという小説家の像が
建っている。 彼はオランダの植民地主義は
余りにひどくありませんか、と批判した作家だ。
10. イギリスやオランダの植民地政策は
悪名高き搾取・やりたい放題の嵐だったと思う。
しかし ネットなど無い時代 欧州列強が
出先でどんなことをしていたか 正確な実情を
本国人がつぶさに知る由もない。
11. 彼のジャワ滞在中の経験を元とした
内部告発本は 長く本国では無視されたが、
英訳されてのち 植民地政策の濫用への
反省が 真摯に採り上げられ、 かくして
ムルタトゥーリも銅像となった次第だ。
12. さて 駆け足のアムステルダム見物も終え
中央駅近くに戻ってきた。
広い道路の向こうに 運河クルーズ船の
発着所が見えた。 そのまた向こうのエリアが
有名な ”飾り窓の女” レッド・ゾーンだ。
13. 赤いイルミネーションが 文字通り
運河を 赤インクのように染め上げる。
入り組んだ小路に 300ほどの小窓があり、
そこがまさに女性たちの仕事場だ。
昨今 レッドライトゾーン・見物ツアーなる
ものが 一晩で何百組と徘徊するらしい。
一人3000円ちょっと。
怖いもの見たさではあるが 良いガイドに当ると
素晴らしい蘭史が勉強できることもあると言う。
しかし、そのツアーは2020年4月で
禁止令が出たそうだ。 夜通し大晦日のような
混雑で 近隣へ迷惑となるし
’本当のお客さん’ が中に入りずらいらしい。
働く女性たちへの敬意なども理由だ。
昨今のグローバル化以前に
私もチラリと歩いたが 女性の見物客は
’お姉さんたち’ に毛嫌いされた ・・
この後
アムステルダムの空港から 無事ツールーズに
向かうことが出来 ホットした。
* * * * *
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コメント
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bellaさん、こんばんは(^o^)/!
アムステルダムの続きですね。
オランダと聞くと、風車とチューリップのイメージですが、運河がそんなに発達していたとはしりませんでした (^_^;;ハズイ!
橋桁に自転車を繋いでおくのは、自転車置き場が特に作られていないからあのような風習になったのかなぁ・・・?!
(゚o゚)ハッ! bellaさん、04.の左上の写真・・・黒いシャツを着た女性の下半身が・・・ない!これは一体・・・?な・な・なんで・・・?
アンネ・フランクの家、見る時間がなかったのは残念ですね。でもbellaさんならいつかきっと訪れるでしょう!
そして驚いたのはレッドライトゾーンの見学ツアーって・・・?今は禁止されたとはいえ、それって・・・???
アムステルダム、ほんの2時間で素晴らしく充実した時間を過ごしましたね。さすが!です。
今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
投稿: 慕辺未行 | 2020年9月 4日 (金) 23時58分
bellaさん こんにちは。
ご無沙汰しています。
英語の受験指導をずっとされていたと、お聞きしましたが、お忙しかったのですね。
アムステルダムの運河風景を描かれる画家の方は多いですが、
まさに、その通りの風景ですね。
この時期に海外旅行記と言う事は、以前に出掛けられた取材を元に
書かれているのでしょうか。
それにしても豊富な旅行記にいつも驚くばかりです。
投稿: たかchan | 2020年9月 6日 (日) 19時43分