インレー湖 縦の糸はロータス・シルク 鏡餅!5体の金箔仏像
ミャンマー中央部 シャン高原にある 「 インレー湖 」 、
沿岸地帯には いくつかの伝統工芸品があるが
” ロータス・シルク ” は その一つだ。
01. シルク、 っと言っても 正体は蓮の繊維。
蓮の茎から繊維を剥ぎ取り 紡いで糸にするという
超絶繊細な作業が 現在でも 手で行われている。
02. インレー湖西岸には 仏教寺院や伝統工芸の
工房などが 多く点在し、 染色・織物工房もある。
03、 さて、 剥ぎ取られた 30~50cm位の
蓮の繊維は 昔ながらの糸車を回しつつ
ベテラン職人の指先で紡がれ 1本の糸になる。
どれ程 熟練の技が必要なことだろうか !
04. ここは 「 ミャー・セッチャー工房 」
1932年来 約100人の職人が働いている。
05. 機織り機越しに 湖面と小舟が光る。
縦の糸がロータス、 横の糸が木綿
逢うべき糸に 出逢えることを
人は仕合わせと呼ぶ ・・・
そして 織りなす布は さすがに高く、
行きずりの客は 気軽に買えない ・・
06. ” 自家用車 ガレージ ”
07. 次は 有名なパゴダに向かう。
この辺り、ヴェニスの運河風景を彷彿とさせる。
大運河 小運河 そしてリアルト橋みたいな架け橋 、、
船や橋の素材は違っても 水に生きる人の営みは同じ。
08. 「 ファウンドーウー・パゴダ 」 着。
都会的なお姉さん、 お洒落 !
09. 1955年に新築されたこのパゴダは
豪華絢爛、鄙びた田舎を見た後では目が覚めるようだ!
10. 建物は新しいが、 12Cにバガンの王が
残したとされる5体の仏像が 本尊として祀られている。
皆 裸足になって祈りを奉げる。
11. 五体の仏像に金箔を貼り 功徳を積むのは
男たち。 女性は台座に上がることを許されてない。
仏塔ではどこでもそうだから ミャンマーで
目くじらを立てる女性はいないようだ。
12. ところで、 5体は当初 小さい木彫りの
仏像だったらしい。 1934年の写真では
法衣を着せられ、まだ仏像らしい形態を留めている。
それが2019年末 鏡餅みたいなこのお姿はどう!
13. ビルマ (ミャンマー) の歴史的 社会的
経済的変遷を経て お参りに来る人たちの人数は
昔より 何倍にもなったに違いない。
100年後は
どんな ’ 球体 ’ になっているだろうか!?
それにしても この煌びやかで 華やかな装飾は
なんて魅力的なのだろう ・・
侘び寂びを良しとする日本人にも
こんな 率直な 愛らしい装飾への憧れが
少なからず心に潜んでいると思う 。
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