マンダレー 最後の王朝・旧王宮 川岸に住む人・川砂を採る人
ミャンマーのほぼ中央部に ミャンマー第2の都市
「 マンダレー 」 がある。 当時のビルマが
英国の植民地となるまで ここに王朝が置かれていた。
01. 「 旧王宮 」、 1858年に即位した
ミンドン王は それまでアマラブラに置かれていた首都を
マンダレーに移すことを決め 王宮を始め仏塔や寺院など
壮大な建物を 街のあちこちに建設した。
02. この旧王宮は第二次大戦で焼失後 復元された
もので、見事な外観だが 内部に見るべきものは少ない。
英軍が奪った当時の財宝の一部は ロンドンの
ヴィクトリア&アルバート美術館に収蔵されている。
それに 現在も 大部分は軍事施設となっていて
観光客が入れるのはごく一部分だけだ。
03. これがミンドン王。 ’ 王様と私 ’、
シャム王を演じた 渡辺謙に似た風貌だ !
04. 1885年 王宮完成の僅か24年後 後継者
ティーボー王の時代に 宮殿は英国の支配下に置かれた。
当時インドシナ半島は ヨーロッパ列強による植民地化が
進んでいて、 イギリスはインドに続いてビルマまでを
フランスは カンボジャ ラオス ベトナムを獲り、
緩衝帯的存在となったタイは 植民地化を免れた。
ティーボー王は捕えられインドに幽閉され 王朝は消滅。
今でもインドのラトナギリに王の子孫が住んでいると言う。
05. 王宮は 一辺が3kmの正方形をしていて、
高さ8mの城壁と 幅70mの濠に囲まれている。
五層屋根の建物が 中央王宮、
手前の白い建物は 王が使ったプール。
赤い屋根が 碁盤の目のように整然と並んでいて、
いにしえの奈良の都 さらに長安が 頭に浮かぶ。
06. ミャンマー伝統の巻きスカート ・ ロンジー、
若いお嬢さんたち ウエストも細くスラッとしている!
ロンジーは筒状になっていて 身体を通したら 男は前
女は横で 余った布を締めて固定させる。
07. マンダレーの市街地も 碁盤の目のように
東西南北規則正しく 整然と区割りされているが、
通りの店々からは 東南アジアの国らしく
雑然としたエネルギーが溢れ出している。
08. ホテルの窓からも コンクリートのビル、
仏閣、 門前のゴミ、 そして手押し屋台など
渾然雑多なものが 目に入った。
09. さて 王宮の西方にはエーヤワディー川が
流れているが、 川岸に なにやら生活の匂いがした。
10. 川岸にしゅんせつ船が停泊し 川砂を採っている。
11. 川底から パイプで土砂が吸い上げられ,
砂は残り、 水分は再び川に流れ帰る。
12. 砂山を背にした土手には 鍋 バケツ等が
ずらりと並び、すっかり ’自宅の ’ 台所と化している。
川岸の小さな小屋群は もしかして 川砂を採る人々の
家だろうか・・ いずれにせよ、
川沿いに 無断で!?暮らす 人々がいるようだ。
13. このあと 160年の歴史を持つ木橋、
ウー・べイン橋に 夕日が沈むのを見に行く。
バスの日除けの青いガラス越しに 乗合トラックが
並走するのが見えた。 お坊さんの一群だ ・・
どんな木橋だろうか ・・・
どんな夕日が見られるだろうか ・・
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