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2019年9月20日 (金)

「マイセン」 錬金術師を幽閉して作り上げた白磁・双剣マークの変遷

白く上品な磁器で世界的に有名な 「 マイセン Meissen 」 は 

ドイツ東部 ドレスデンの北西15kmにある街だ。




 

01.    マイセンはエルベ川沿いにあり、 船による材料・製品の

運搬が容易な上、 白い磁器の原料・カオリンが採れるザイリッツ鉱山

が近郊にあることで、        今日まで300年 

磁器産業のブランド価値を失うことなく 繁栄し続けてきた。

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02.    チェコの山岳に発し ドイツ東部を流れて北海へ注ぐ

エルベ川は 全長1091km、 大きな国際河川だ。


ドナウ河等と同様、増水による氾濫・堤防決壊を繰り返したが 

直近 2013年の氾濫では  ベルリンと他の都市を結ぶ

殆どの高速鉄道網が遮断され 大きな被害が出たらしい。  
  

木造ではこうは行かないが、  石造りの建物の壁に

最も古いものとして 1734年の洪水の水位が記されていた。

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03.       「 アルブレヒト城 Albrechtsburg 」


中国の景徳鎮や日本の伊万里など東洋磁器の屈指の蒐集家だった

ザクセン選帝侯アウグスト強王は 白磁に憧れ、 錬金術師ヨハン・

フリードリッヒ・ベトガーを監禁して 磁器製造の秘法を研究させた。



ベトガーは苦心惨憺の末 ようやく1709年 白磁製法を解明、

1710年 ついにヨーロッパ初の硬質磁器窯 「マイセン」 が誕生、

ドレスデンに 「 王立ザクセン磁器工場 」 が設立された。



同年 工場はここアルブレヒト城内に移され 製造が開始されたが

その製法が漏れないよう 厳重に機密保持がなされたと言う。

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04.    死力を尽くして開発に成功したベドガーは  やっと

幽閉を解かれるかと思いきや、 次は染付の複製を命じられる。

しかし 彼の命は尽き果て 37歳の若さでこの世を去った。



彼の数奇な幽閉物語は 後世に語り継がれているが、 

銅像やプレートにも  彼の苦難を偲ぶいたわりと

未知なるものへの挑戦を讃える言葉が添えられている。

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             ( 白磁の原料となるカオリン石、 アルブレヒト城南側は修復中 )

 



 


05.     「 国立マイセン磁器製作所 Meissen Porcelain Factory 」


館内には マイセン磁器の博物館と   制作過程を見せる見学用工房、

実際に製品が買える販売コーナー   マイセン食器によるカフェ等がある。

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06.     博物館の外壁に ’ マイセンマーク ’ の

初期から今日までの変遷がディスプレイされていた。  



双剣をX型に組み合わせた形は 時代ごとに微妙に異なり 

ペインターのサインが添えられる場合もある。

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07.     日本の書道ではないが、  マイセンマークの筆順 ・

払いと止め を想像すると楽しい。  剣のツバ部分の払いも 

上から下から色々だ。     磁器の染付けは筆で行うから

当然 書道のような 書き順 ・ 筆さばきがあって 然るべきだろう。

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08.         さて、館内を探索する前に 腹ごしらえをしておこう。

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09.       レストランの入口は狭そうだが   看板には  

中に自転車を止めるスペースや ビアガーデンがあると書いてある。 

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10.     メニューは ドイツだからあまり深く考えることはない。

野菜スープ ザワークラウト ソーセージ ジャガイモ そしてビール

いつもの料理で充分美味しい ! 

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11.     食後 再び通りに出ようとしたら 二つの眼と目が合った。

ポツダム会談が行われたツェツィーリエンホーフ宮殿でも 

屋根に設えられた2つの眼が じっとこちらを見下ろしていた。

 


詳しい建築様式はわからないが、 壁に耳あり障子に目あり、

監視社会だった東ドイツでは ” 屋根に目あり ” かも知れない。

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12.     ところで 「 聖母教会 Frauenkirche 」 のカリヨン

( 組み鐘 ) は マイセンの磁器の鐘で出来ている。

写真下は マルクト広場。  

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     ( 時間の都合で訪ねられなかった。  いずれもウイキペディアから )

 



 

13.     いよいよ 国立マイセン磁器博物館に入ってみる。

真っ白いドレスを着た大きな女性像が迎えてくれた。 



大きい焼き物ほど 焼成時に壊れやすいと言うし 

ドレスを飾る小花も 何万粒にもなるだろう。  

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磁器を買って帰るつもりは 端からなかったが 

何年も頭で想像していた ’ あのマイセン ’ に

本当にやって来たと、 我ながら 驚きつつ入場した ・・ 

 

 

 

 


*    *    *    *    *    *    *

 

 

 

 

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コメント

bellaさん、こんばんは(^o^)/!
オォーッ!今回はマイセンだぁ~!マイセン、エルベ川沿いにある街でしたか?!
エルベ川の氾濫時の水位、そういえばツェルを訪れたときのワインショップの中にモーゼル川氾濫時の水位が記されていたのを思い出しました。
アルブレヒト城の写真の駐車場、キャンピングカーがたくさん停まっていますね。お城よりそちらが気になってしまいました (^_^;;ヘヘッ!
マイセンの磁器が世界的に有名になった裏には一人の若い錬金術師の犠牲があったのですね。初めて聞きました。マークが時代ごとにこんなに異なることも知らなかったです。
私がドイツへ初めて行ったとき、再会したエルマーたちに有田焼の湯吞み茶碗をお土産に持参したのですが、その際「日本の”マイセン”のようなもの」と説明したのが今思えば良かったのかどうか・・・?
レストランの看板、bellaさんドイツ語もさすが!ですね。私はもうかなり忘れてしまいました (^_^;;アセッ!そして、いかにもドイツらしい料理 (*^o^*)ニョホ!エルディンガービール、美味しいですよネ!
博物館の様子は次に”つづく”のでしょうか?楽しみにしています。
今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。

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