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2019年7月12日 (金)

ウイーン驚きのカフェ5選。 トルテ戦争・ザッハートルテのお味は!

ウイーンのカフェ文化は 19世紀半ばから花開き 今や

市内で 600軒を超えるカフェが 軒を連ねている。


カフェと言っても豪華絢爛、 かなりのカルチャーショックが味わえる。

 

今回は 特に有名どころ5軒のカフェを訪れて見た。




 


01.     💓  『 ザッハー Cafe Sacher 』


ザッハーに来たら取りあえず かの有名な ’ザッハー・トルテ’ を

食さねばならない。   ホイップクリームが添えられたトルテの 

中層部にアンズのママレードを挟んだものが正統的レシピだ。



コーヒーはホイップに砂糖を掛けて ジャリジャリと噛みしだく。

ナプキンとフォークの置き位置が独特だ。

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02.     オペラ座近くのザッハーには  今 常に観光客の

長い入店待ちの列ができるが、 当時も 大公や多くの音楽家が

足繁く通う大繁盛店だった。         しかし 



世界大戦後1930年代の不況時、店が傾きかけた際 ザッハーは 

なんと ライバルの カフェ・デーメルに援助を要請した。  

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 ( 新聞のスティックバインダーを模したメニューが有名だ )




 


03.       💓 『 デーメル Cafe Konditorei Demel 』


デーメルは 助ける代わりにデーメルでもザッハトルテを作る権利を

獲得する。       しかし やがて両家の代が替わると 

正統的 オリジナル・ザッハートルテをめぐり 裁判が起こされ、  



ザッハーとデーメルの間に ” トルテ戦争 ” なるものが

延々10年も 続いたのだ。

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04.      現在は 玉虫色の決着で 両者に製造・販売が

認められていて 互いは良きライバルであり続けているが、



かつて 皇妃エリザベートが 毎日のようにデーメルに使いを出し

ケーキを届けさせたことが縁で得た 

’宮廷御用達菓子商 K.u.K. Hofzuckerbacker ’ の看板は

とりわけ デーメルにとっての誇りだろう。

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  ( ザッハーを助けた時代の女主人 アンナ・デーメル考案の 

’アンナ・トルテ’ 右上  )

 





05.     💓  『 カフェ・ツェントラル Cafe Central  』


かつてハプスブルク家の宮殿だった建物内にある 宮殿カフェ。 



高い天井、 幾重にも重なる梁のアーチ が美しい。  所どころに 

フランツ・ヨーゼフ皇帝と皇妃エリザベートの肖像が飾られている

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06.     世紀末思潮・芸術が流行した19世紀末 このカフェは 

レーニン ヒットラー トロツキー フロイト クリムトなど 

政治家・知識人・文化人等が 寄り合う場所だった。



ウィーンを代表する作家ぺーター・アルテンベルクは 

通いつめた挙句 郵便の宛先住所をこのカフェに変えてしまったと言う。 

今や人形となって 店の入口でお客を迎えている。

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07.      アルカーデンホフと呼ばれるヴェネチア風の中庭と 

階段の造作が美しい。   このカフェでは、多くの映画が撮影され

ウィーンを舞台にした映画 「クリムト」 でもここが出て来るそうだ。

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08.     💓 『 ゲルストナー Gerstner  』


ウィーン国立歌劇場横の カフェ・ゲルストナー、  かの

エリザベート王妃が こちらも大のお気に入りだったことから 1873年

’ K.u.K.宮廷御用達菓子店 ’ の称号が与えられている。

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09.     ふかふかの高級椅子で ケーキをいただく3階サロン、 

ガラステーブルには 天井の見事な寄木細工模様が映り込み、 

周囲は 金箔の宮廷装飾が施された豪華な柱や壁が取り囲む。

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10.     階段で1階に降りると ケーキの売店がある。

見るだけでも 目の保養になる。          ところで、


前出のウイーン菓子の代名詞 ザッハートルテのお味は ?!  

ちょっと濃いめ ・・・  やっぱり日本人はあっさり系がいいかも。

 

600軒のうちの5軒ではあるけど、    ウイーンでは 

ここゲルストナーのケーキが 一番美味しかったと言えそうだ。

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11. 💓 『 ウィーン美術史美術館内カフェ Kunsthistorisches Museum 』


世界で一番美しいカフェ と呼ばれている。
 

ホール席から 八角形のドーム天井を見上げたり、 女王様のように 

バルコニから見下ろせば、 どこもかしこも優雅な美しさに満ちていた。

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12.     美術館には ブリューゲルやフェルメール、アルチンボルト

クリムトなど 有名な絵が目白押しだ。    日本でなら行列必至の

フェルメールも 何気なく壁に架かっている。



それにしても 中世の豪華な設えは 絵の雰囲気にマッチしている!

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13.     この美術館内カフェは 08.の ゲルストナーがもともと

監修していたそうで、 今も ゲルストナーの味に近いと言う。

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シーズン中は どの有名カフェでも 時には中国人の長い行列

が出来ていたり、   観光客の喧騒が漏れたり、、

地元民は 別の隠れ家カフェに逃げ込んでいるかも知れない。





私も ウイーンのカフェを5か所も巡る悠長な旅はもうしないだろう。



観光シーズン前 ある年3月の旅、 

素晴らしいウインナーメモリーでした !

 



 

*    *    *    *    *    *    *

 

 

 

 

 

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コメント

bellaさん、こんばんは(^o^)/!
ザッハートルテ、名前もどのようなケーキかも知っているのですが、食べたことは一度もありません(>_<)!コーヒーやチョコレート系のものは好きなだけに、食べてみたいです。写真のザッハートルテ、ホント美味しそう・・・って言うか、「おいしいに決まってる!」・・・(・_・)イイナァ!
どれも濃厚な味で舌も胃袋も、心も満足させられそうです w(^o^)w!
私はそんじょそこらのスーパーに売っているチョコレートケーキで我慢するしかないか?!(笑)
ウィーン美術史美術館内カフェ、素敵ですネ!このようなカフェで優雅に頂くコーヒーや紅茶、ケーキの味は格別でしょうね。
今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。

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