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マドリッドのプラド美術館の所蔵作品は2万数千点、
38万点を所蔵するルーブル美術館とは 比べ物にならない。
それでも中身の濃さ 印象の強さは 尋常ではなかった。
01. スペイン王室のコレクションを所蔵したプラド美術館らしく
王室お抱え画家ディエゴ・ベラスケスの像が 入館者をお出迎え。
02. 数ある名画の中の秘宝 「裸のマハ」 「着衣のマハ」
二人揃って 美術館地下階で待っていた。 制作依頼者 当時の首相
マヌエル・デ・ゴドイの邸宅から発見されたのが1808年。 その後
わいせつ論争・裁判等を経て 一般に公開されたのが1901年、
今日まで約210年 「裸のマハ」 は ず~っと門外不出だ。
着衣の方は2012年に東京に来ている。 服を着た方は 海外に
貸し出されることがある。 私の訪問時 二人が揃っていたことは
またとない幸運だった。
ゴドイは自宅の地下室で 普段は 「裸のマハ」 の前に 「着衣のマハ」
を置いてカムフラージュ、 時に応じて 滑車で
「 着衣のマハ 」 を吊り上げ下げし、 楽しんでいたと言う。
二つの絵は 顔 腕の位置 上体の角度など 微妙に違うが、
ベッドの緑色が実物はもっと濃く 白ピンクの肌との対比が美しかった。
とにかく 「裸」 に会うためには アナタはプラドに行かねばなりません!
03. むせかえるような名画のオンパレード ・・
ベラスケスやゴヤなどが、 大作に登場した人物を
小型のキャンバスで 別途習作していたのが 興味深かった。
04. 今回私はマドリッド観光の殆どを プラド美術館探訪に充てたが
館内はカメラ禁止で、結局マドリッドでの有用な写真はあまり撮れなかった。
しかし 私の食いしん坊ぶりが役立ち、 スペイン独特の食文化
「 スペイン小料理・タパス 」 の写真が結構手元に残った。
05. まず ハモン・イベリコ(黒豚) ハモン・セラーノ(白豚) は
何と言っても タパスの代表格だ。 皿をひっくり返しても
イベリコハムのスライスだけは 多分落ちない。 粘りとつやが見事だ!
06. トルティージャ スペイン版キッシュ
07. タラのブニュエロ (コロッケ) と ピミエントス炒め (しし唐)
08. 一口にタパスと言っても 地方によって種類は様々だ。
どれもほぼハズレがなく 結構日本人の口に合うので 特に観光の
昼食の強い味方になる。 いざとなったら 写真を指差せばいい。
09. チョリソー ( 豚ひき肉にパプリカやニンニク、胡椒などの
香辛料を混ぜた辛いソーセージ ) プンティジタス (イカフライリング)
10. ガンバス・アル・アヒージョ ( ガーリックとオリーブオイル
で揚げ煮したエビ ) プルポ (たこ足ピリ辛アヒージョ)
黒いキノコだったか・・ 忘れてしまったが とにかく美味しかった・・!
11. オリーブの実とチコリーの和え物 黒豆塩味煮豆
アルメハス (アサリのワインハーブ煮) メイヨネス ( ムール貝の酒蒸し)
12. 実は今回 スペイン王宮 Palacio も見学したが、 ここも
カメラ禁止だった。 歴史は古いが 現在の建物は18世紀半ばに
再建されたもので 実際は国王は別の場所に住んでいる。
しかし 内部の超豪華絢爛たる設えは 外交や諸行事で
スペインの威光を見せつけるに十分な 舞台装置と言えそうだ。 
13. 結局 恐そうな警備者の眼と, カフェテリアの
タパスと言えそうもない軽食の写真だけが手元に残った。
プラド美術館と王宮、豪華な貴族文化と タパスという庶民文化
マドリッドという大都会を 私なりに興味深く探索した旅となりました。
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大都会・マドリッドの宵、 夕食に色々な選択の幅がある中
当夜は スペイン小料理 ’ タパス ’ を試したいと、
特に評判の マッシュルーム屋を目指して街に出た。
01. スペイン感満載 ! 迫力のショウウインドウ。
吊るされたハムの原木はもとより、 種々のサンドイッチ
イベリコ豚ロースハム・チョリソー・チーズなどを挟んで売ってます。
02. マドリッド マヨル広場 Plaza Mayor 付近、 夜7時前
もうお客は去った? いえ スペインでは9時頃からが本番。
03. マヨル広場の南西の角から マッシュルーム屋さんに向かう。
04. 様々な小料理屋・メソンが 建ち並ぶ地域だが、 目指す
マッシュルーム屋 「 メソン デル シャンピノン Meson del Champinon 」 は
写真右下の小さな看板のお店。 日本語表記もありました ~
05. 7時半 ようやく客が飲み始め、
オルガニストもスタンバイして 音響調整を開始 ・・
06. Tapas タパス (スペイン小料理) は 本当に美味しい。
色々な種類があり ほぼハズレが無い。 とろりと仕上がったしし唐も絶品、
コロッケも香ばしい。 イカフライ、 それから当然イベリコハムもある。
07. これが 看板料理・マッシュルームの鉄板焼き。
チョリソーとニンニクの乗った大振りのマッシュルームを
ひまわりオイルで焼いたもの。
ナイフとフォークでなく 楊枝でつまむところが タパスの真髄 ! ^&^
08. オルガニストは客のリクエストを募る。 こんな時どんな曲を
リクエストしたらいいのだろう ・・ 上を向いて歩こうと 古いシャンソン、
知らないと2曲断られた。 ならばと 「コンドルは飛んで行く」 をリクエスト。
09. やがて スペイン三兄弟も入店。 レモネードを注文。
ここは 本格レストランに行く前のバールと同じ立ち位置だから
夕食の前準備、 子供はビールの代わりにジュースで乾杯。
10. 電子オルガンのメロディとワインに 気分が高揚 、、
やがて 知らない者同士も 振り返って話し出す。
11. Meson del Champinon は 創業1964年、 粒ぞろいの
マッシュルームが 確実に生産・入荷出来る体制が得らた後の
開店だったに違いない。
英国の朝食に付きもののマッシュルームもこれほど大きくない。
12. 隣の席 地元の二人連れ、 ビール一杯のため立ち寄った。
観光客ばかりでないところが いいじゃない ・・
ところで、 彼氏 エル・グレコの絵に出てくる人に似てない? って聞いたら
” ああ、そう言われますよ~ ” っと ニッコリ。
13. 彼らが立ち去った後の テーブルとチョイ座りの椅子。
年季の入った色合いと風合い、、 手触りと庶民感 、、
ここで 何千・何万のマッシュルームが食べられ、 乾杯が交わされ
人生模様が織り成されたことだろうか。
9時半頃 私は店を出たが、 肉を喰らい酒を浴びるスペインの夜は
これからが盛況。
マッシュルームごときで満腹となった我、日本人は
おとなしくホテルへの帰路に就き、 ベッドに倒れ込んだのでした ・・
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2018年のボジョレーヌーボーの解禁日は11月15日。
ところで、ボトル詰めされた新酒より もっと出来立ての新酒を
味わう方法がある。
オーストリアやドイツでは ’ホイリゲ ’ フランスでは ’カーヴ ’
と呼ばれるワイナリー又はその出店で、
葡萄ジュースでも 仕上がった葡萄酒でもない
仕込んで何日目かのフレッシュワインを飲むことだ。
それを口にした時の ちょっとした感動を
一度絵にしてみたいと思っていた ・・・
01. おめかしして新酒を手にした女性の傍らを
収穫の女神がふわりと通り過ぎる。 ハッとして 女性が
気配に耳をそばだてるも 姿はなく、ただ豊潤な香りが漂うばかり・・
02. ” 収穫の歓び Joie de la Vendange ” と
新酒のお味を象徴すべく
画材の金箔を用いて 泡にして飛ばしてみました ・・・

そう言えば 日本酒でも
新酒とか にごり酒というジャンルがありました。
でも 瓶詰めされる以前の 超新酒をいただくには
やはり 酒蔵に行かないといけないのでしょうね ・・・
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01. サンフランシスコの見どころ 人気ナンバーワンと言えば
「 ピア Pier39 」 だろう。 海に細長く突き出した桟橋 Pier に
レストランや水族館など 楽しい見どころがズラリと並んでいる。
02. サンフランシスコ湾に面した海岸線には、
沢山のピアが角のように突き出していて それぞれに番号がふられている。
( 左下は 交通ターミナル兼人気のマーケットプレイス )
03. ピア39などがある地区は フィッシャーマンズワーフと呼ばれ
もともと イタリア人漁師の船着き場として栄えて来たため
’ リトルイタリア ’ と呼ばれることもある。
04. ピア39は レストランやショップ、 ガラス製の海底トンネルが
付属している水族館、 アシカセンターなど 100軒以上の施設が
木のデッキで結ばれている。
( 右下は 旧港のメモリアルゲート )
05. 木のデッキの風合いが 何とも言えず素晴らしい!
06. さて、 ピア39の最大の見ものは 野生のアシカ Sea Lionが集まる
ドック。 1989年のサンフランシスコ大地震のあと集まるようになったと言う。
今日では アシカの大群目当てに 負けじと観光客も大勢集まって来る。
07. ハーレムのような一群だが 顔も表情もそれぞれで 可愛い。
この朝デッキはまだ日影で 十分温まっていなかったので 日向ぼっこの
アシカは数少なかった。
08. どれくらいのアシカに会えるかは 時間帯・季節による。
2014年のある時期 アシカが忽然と姿を消したことがあり、 もう戻らない
のではと危惧されたこともあったらしいから 会えただけでも幸せだ ・・
( アシカ満艦飾の写真は California Diver から )
09. その代わり アシカのデッキの向こう側でUFOを発見 !?
そして 遠くに 「 アルカトラス島 Alcatraz Island 」 を見た。
島は1934年から1963年まで 連邦刑務所として 1576人の囚人を
収監していたが、 維持経費の関係で現在は閉鎖。
島を囲む潮流は速く冷たく 泳いでの脱獄は絶対不可能とされた牢獄だ。
10. UFOの操縦士はこんなおじさんでした ~
いかにもアメリカらしいユーモアのセンスだ !
11. アルカトラス島へのツアーは大人気で 年間100万人もが訪れる。
囚人には マフィアの帝王アル・カポネや 早撃ちマシンガン・ケリーなど
有名人も多く、 秘密めいた隔絶されたこの牢獄の島は
何度も映画の舞台になったそうだ。
今回はアルカトラス島へ渡れなかったが、 恐いもの見たさがそそられる!
( 写真は FogCitySecrets.com から )
12. ホテルのオーシャンビューの窓辺から 件の牢獄島を見ながら、
マルセイユのイフ島や ノルマンディのモンサンミッシェルなど 同じく
牢獄島だった島々の不思議な魅力を思い出した。
日本でも 数多くの島流し伝説があるが、 電話やドローンなどハイテクの
なかった時代の人間臭い物語は 過去の遺物となったろうか ・・
13. 牢屋でもないのに ホテルのベッドに何故か S.O.S が!
その夜は部屋からうまく脱出、 名物のカニ料理 ムール貝など
お腹一杯いただきました。 ああ、 囚人でなくて良かった !!
駆け足の サンフランシスコ巡りでした。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
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