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2018年5月25日 (金)

コインブラ・学生の誇り高き黒マント 裾を切られ 地面に敷かれ

ポルトガル中部の 「 コインブラ Coimbra 」 は大学生の街だ。


学生がまとう 印象深い黒マントには 色々秘密がありそうです~






01.    市内バスでコインブラ大学のある丘に上がって来た。

通りに面して学舎がある。   街そのものがキャンパスのようだ。

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02.     まずはロマネスク様式の 「 旧カテドラル Se Velha 1162年 」 

を探訪。  レコンキスタの時代には要塞となっただけあり 重厚な佇まいだ。

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03.    13世紀の回廊から コインブラ大学の時計塔が見えた。


近いように見えても 経路によっては 大回りさせられることもある。


外に出て 大学への道を教えてもらおうと 一人の学生に声を掛けた。  


すると彼は 

今降りてきた道をわざわざ引き返し 大学まで案内してくれた。

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04.      時間は昼の12時半。 ” 少し前に起きたところなんですよ ”

  おや、試験勉強で徹夜でしたか 、、 ” いやあ~ 昨夜は飲みすぎまして・・・”



ところで 学生さん、 日本とポルトガルは とても深い関係にあるんですよ、

なにしろ日本人が 最初に接した西洋人は ポルトガル人なんですから 、、

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05.     ” 知ってますよ! ポルトガル人が 初めて日本に鉄砲を

持ち込んだのだけど、 日本人はその最初の2挺から 構造や作り方を研究して

あっという間に 何百挺にも増やしてしまったんでしょう! ”



どうやら 《 ポルトガルからの鉄砲伝来 》 が  ポルトガルでは

《 日本への鉄砲伝達 》 として教科書に載っているらしい!  
  
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( コインブラ大学 1308年 と カブラ(山羊)と呼ばれる時計塔 )







06.     それにつけても 学生たちの黒いスーツとマント姿がカッコいい !


昔 コインブラ大学の儀式などで用いたコスチュームが 日常の制服となり、 

やがて ポルトガルの他の大学にも浸透していった。



Tシャツとジーパンで過ごせば もっと楽なのに、 このスタイルが伝統的に

継承されて来たのは ひとえに 最高学府の学生としての誇りによるものだ。



日本でも有名校の制服を着て歩くのが誇らしいのと似ているかも知れない。

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07.      ウール製の重たい黒マント、 肩に掛けたり 腕で抱えたり

本当に荷物になりそうだ。      しかしこのお荷物マント、 飲み明かして

酔い潰れても くるまって路上で寝込むのに便利だそうだ !?



また今回実際に 八百屋の店先で 盗んだネギをマントに隠し 

逃げようとした学生が 店主にこっぴどく叱られるのを目撃した。


マントの効用は多種多様です !



さて、    彼女に付いて学内に入ってみた。

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08.       かつてラテン語で話すことが義務付けられていた  

「 ラテン回廊 Via Latina 」。



キャフェテリアには 普段着の学生も沢山いた。

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09.     さて、学生の黒マントの内側に ちらりとワッペンが見えることがある。

学生生活中 所属したグループの会員証や 成績優秀の賞 スポーツや特技で

獲得した称号などのワッペンが びっしりと縫い付けられる。



その上、 マントの裾は 進学や卒業など機会を得て 縦に切り割かれる。

右裾は家族によって、左裾は親友によって、背中は恋人によって切られるが

その際 ナイフではなく 手か歯で切るのがルールだと言う。



かくして ボロボロのマントは 単なる服でなく 

学生の人生の重さ・深さを 言い表すものとなって行く。

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( 帽子の間 Sala dos Capelos 学位授与などの儀式が行われる )







10.     こうして人生を共に過ごした ’ 愛しいマント ’ を

卒業生が 地面に敷いて先生を歩かせたり (写真右下 h.pから) 、 

レストランの入口で やって来たお客にマントを踏ませたりすることがある。



これは おもてなしの心を表す一つの表現法だと言う。

つまり 自分にとってこんなに大事なものを差し出すのだから 

これ以上ないおもてなし ・ 感謝だ、  というコンセプトになる。
 
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 ( ジョアニア図書館 Biblioteca Joania 1724年 30万の蔵書 )







11.      さて このカッコいい制服姿、 映画ハリーポッターで

採り入れられている、 と世間で噂されている。   著者 J・K ローリングは

1991年 ポルトで英語教師の職を得て 2年弱ポルトガル暮らしをしている。



彼女はポルトでハリーポッターを執筆し、 結婚 出産 離婚なども経験、

意味深い人生の傍ら  学生服にもきっと興味を持ったに違いない。 

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12.       大学の丘から モンデゴ川岸に降りて来た。
 
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13.      あちこちで 大学生に会った。


学校行事で 何かの役に扮装している学生もいれば、 

劇中人物にも見紛う 普通の!学生さんもいた。 
 
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コインブラは  ハリーポッターのホグワーツに劣らず 


素晴らしい学生の街でした ~








★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

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コメント

bellaさん、こんばんは happy01
先週に続いてポルトガル・コインブラの街ですネ o(*^▽^*)o!
学生たちの黒マントを纏った姿、初め(先週)は失礼ながら「不気味」な印象を抱きましたが、改めて拝見しますと「おしゃれ」ですね (^_^;;ヘヘッ!けどやっぱり普段着の学生もいるのですね。
大学まで案内してくれた学生さん、優しいですね。それに大昔(?)の日本との関係をポルトガルでも教科書に載っているとは sign02 いやはや・・・驚きました coldsweats02
黒マントは最後にはそのような運命に?!もったいないような・・・しかしそれが一つの卒業であり旅立ちなのでしょうね。
今夜も素敵なバーチャル旅行、ありがとうございました happy02

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