今日の絵画 ポルトガル 「 赤肌のコルクの木 」
今日の絵画 「赤肌のコルクの木」 油彩

コルクは ポルトガル・スペイン・南フランス・イタリアなど地中海沿岸に
群生しているが、 ポルトガルが 世界の70%のコルクを生産している。
しかも 収穫や伐採は勝手に行えず、 公有地・私有地を問わず
国の管理下にある。
コルクは まず植えてから25年間はじっと生育を待ち、
25年たって初めて樹皮を剥ぐことが出来る。
しかも やっと採取した ’ バージンコルク ’ は ゴツゴツと目が粗く、
よい製品を作ることが出来ない。
初収穫後は 9~10年周期で樹皮が剥がされ 収穫されるが、
ワインの栓になるような良いコルクは 植えてから最低でも34年を
待たねばなければならない。
( 収穫年次の末尾が 樹皮にマークされる。 )
木の寿命は200年~150年といわれているから、
その間に、一体 何回収穫できるだろうか ・・・
ところで、皮を剥がれたコルクの木は 美しい赤を呈している。
痛々しいとも 若々しいともとれるが、 現地では 恥ずかしがって
頬を染める ’ 恥ずかしの木 ’ と呼ばれているそうだ。
しかし 最初の25年、 その後10年おきにしか収穫できないなんて
気の長い話だ ・・
それでも このコルク樫のドングリをエサとして 樹下で
豚や羊、牛などの放牧を兼ねれば 何とか効率が得られる。
そういう訳で 赤裸のコルクの木と羊の群れ、そして 無口な羊飼い
私が出会った ちょっと心に沁みたポルトガルを絵にしてみました ~
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コメント
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bellaさん、こんばんは
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一枚の絵。しかし、この絵の裏側に bellaさんの深い感性が文章から感じます。
ポルトガルがコルクの名産地であることは、かつての”愛知万博”で知ったのですが、
良質のコルクができるまで、それほど長い年月がかかるとは
羊たちの表情・動作、向こうにいる羊飼い・・・とてもリアルに感じます。
右下のユリのような花、何ていうお花かなぁ・・・?
素晴らしい絵画、ありがとうございました
投稿: 慕辺未行 | 2018年3月23日 (金) 23時17分