« 「ポルトガル・モンサント」 水は惜しみつつお使い下さい・コルクの木 | トップページ | 今日の絵画 「 晩夏 」 油彩 »

2018年2月 2日 (金)

「ポルトガル・トマール」 騎士団の修道院・ポルトガルでユーカリの話


「 トマール Tomar 」 は ポルトガルの地図上ちょうど真ん中辺りにあり、

世界遺産登録のキリスト教修道院など 有名な歴史遺産を多々有している。



そんな中、 とりわけ ナバオン川の清らかな風景が魅力的だった。 







01.   ローマ時代からこのナバオン川を礎として発展して来た街だが、 

近代では川の水利を活かして 織物 製紙 鋳造 ガラス 絹 石鹸

などの工業が盛んだった。     



しかし、人口4万人ほどの小都市でもある

トマールは 世界遺産登録後は 観光産業が主となっているようだ。

01







02.     街の高台に 「 トマール城 」 がそびえている。


中世時代 殆どの住民は この要塞城壁の内側で暮らしていた。

02







03.     城壁は12世紀頃築かれた。 城内では急な登り坂が続くが

プチ・トランも利用できる。     子供たちが丁度帰るところだった。

03







04.     「 キリスト教修道院の円堂 Convento de Cristo em Tomar 」

外観は16角形で 鐘楼もあるが、 内部は8角形という構造になっている。



もともと城塞として造られた建物だが  地下には修道院や回廊があり 

いわば教会でもある。    領地や財力を持ったキリスト教騎士団が

軍事と信仰を表裏一体となし、まるで国のような勢力誇った時代が見て取れる。

04







05.     古くはエルサレムに遠征した十字軍に始まる騎士団だが、


ここでは 14Cのテンプル騎士団、  15C大航海時代のエンリケ航海王子

15C末のマヌエル一世などが率いた騎士団、  それぞれが増築・建設した

目を見張るような美しく壮大な構造物が 内部で複雑に絡み合っている。

05







06.      城壁からの遠望も清々しく  深緑の糸杉や松林が美しい。

06







07.      駐車場での露店。   バスの運転手さんもぶらりと・・


ヨーロッパの果物はだいたい見栄えが良くない。  日本では 果物は美しく 

甘く 美味しそうでないと市場でモテない。   それが普通だと思いきや


そんなことはない。   善し悪しは別として 日本人の繊細な感性や 

外見をおもんぱかる価値観、  改良の研究熱心さは格別だと思う。

07








  • 08.      キリスト教修道院の西側の風景。  


    マヌエル様式の丸窓が見える。  オリーブの木が銀緑に輝いている。

    08








    09.      さて 「 トマールの水道橋 Pegoes Aqueduct 」 も有名だ。 


    12世紀頃 水を送るため 修道院建設と同調して造られたと言う。

    09








    10.     エンリケ航海王子の治水事業を受けた 全長66kmの

    ナバオン川。     豊かな水量が かつては流域の工場群を潤したが


    現在は 街の中心で どれほど市民の心を癒していることだろうか ・・

    10







    11.       鳥たちの楽園でもある ・・

    11








    12.     街を出ると ポルトガルでは だいたいすぐに田舎となり

    ロバの 辺りを憚らない大音量の鳴き声が 野原に響き渡ることもある。



    そして 県道や高速道路の両側には 延々とユーカリ林が続く。



    驚くことに ポルトガルではここ数十年 オーストラリアなどから輸入された

    ユーカリの木が多く栽培されている。    ユーカリは 成長が物凄く速く 

    パルプ、 特にトイレットペーパーなどの製紙業にピッタリの植物なのだ。

    12








    13.    しかし ユーカリは土地から多くの水分を吸い上げてしまうし、

    葉に油分が多いので ちょっとした摩擦で燃えたり 

    落雷によっても 山火事が起きやすい。       しかも



    ユーカリが植えてあった土地で 数年間は他の木が育ちにくく

    一旦持ち込まれた新種の動物の駆除が難しいのと同じような

    厄介な問題をはらんでいる。

    13



    しかし、 他国の産業政策に何をか言わんやだ。 


    日本だって言われたくないこともある。




    64名もの死者が出たという 昨年6月のポルトガル中部の山火事も、

    そこかしこで バサバサと枝を伸ばすユーカリの風景を思い出しながら 


    ニュースに耳を傾けた私でした。。。    









    ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

« 「ポルトガル・モンサント」 水は惜しみつつお使い下さい・コルクの木 | トップページ | 今日の絵画 「 晩夏 」 油彩 »

ポルトガル中部・ナザレ ファティマ トマール」カテゴリの記事

コメント

bellaさん、こんばんは
ポルトガル・トマールという街ですね。もちろん初めて知りました
ヨーロッパのこのような街並み、そして丘の上の要塞・・・何故か懐かしさを覚えます。
プチ・トランも街に溶け込んでいる感じですね。私もドイツで利用したことあります。
果物は、どのような種類のものが売られていたのでしょうか?
ブルーベリーのような色の大きな実の果物(下の写真、下段左から2つ目のカゴ)が気になります。
水道橋も立派ですねぇ。古の人々は何千年も残る頑丈なものを造っていたのですね。
日本でも池や川などあちこちで外来種が生態系を崩していますが、生き物に限らず植物にも同じことが言えるとは・・・?!
名古屋・東山動物園にコアラがいますので、市内のある場所でユーカリが栽培されています。
このブログを読んでちょっと心配になりました。

今夜も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 「ポルトガル・モンサント」 水は惜しみつつお使い下さい・コルクの木 | トップページ | 今日の絵画 「 晩夏 」 油彩 »

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー

リンク先

フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック