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2018年1月12日 (金)

「南仏アヴィニョンの橋」「アヴィニョン捕囚」 疑問が解けました~


  アヴィニョンと言えば、  世界史で出た 「 アヴィニョン捕囚 」 と 

「 アヴィニョンの橋で輪になって踊ろ・・ 」 の歌が有名だ。    



しかし  私はと言えば、、     子供の頃は

教皇はアヴィニョンで囚われの身だったんだ 、、  と思ったり

アヴィニョンの橋で ” 鬼ダンス 鬼ダンス ” と 歌っていたふしがある。






01.    これがアヴィニョンの橋 「 サン・べネゼ橋 Pont St-Benezet 」。


全長900mあった橋は 1669年の大洪水で流され、 残った半身の姿を

今は 滔々と流れる夕映えのローヌ川に映している。

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02.     そして これが 「 法王宮殿 Palais des Papes 」。


ぶ厚く高い壁、 窓を最小限に留めた要塞のような巨大宮殿。 

法王と言えど 敵対勢力の攻撃に備える必要があった時代だ。



遠景では 14Cに造られた旧宮殿と新宮殿、大聖堂などがズラリと居並び

城壁で囲まれた教皇都市が 相当大きかったことがわかる。

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03.  美しいラヴェンダーの向こうにサン・べネゼ橋が見える (上段)。 

橋の下に今は環状道路が走っているが、     昔は ダンスをしたり

人々が集まるような ある程度のスペースがあったと目測される。 



城壁の一部には 「 ドンの岩山 Rocher des Doms 」 (中段) がある。


その岩山は ローヌ川やサン・べネゼ橋を見下ろす 

絶好のヴューポイントとなっている (下段)。

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04.   旧市内は相当広く傾斜もあるので  ’ プチ ・ トラン Petit Train ’ 

で見物するのが便利だ。

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05.   プチ ・ トランの発着所となる 法王宮広場には、 大勢の観光客

尼僧やミュージシャン 大道芸人などがいた ・・

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06.     さて ” 鬼ダンス ” は ” On y dance 人々がそこで踊る ”

という歌だと やがて分かったのだが、   しかし


” 橋の上で輪になって踊る ” には橋が狭すぎるのでは ?!



これは ’ Sous le pont 橋の下で ’ という元歌詞が、 いつの間にか

’ Sur le pont 橋の上で ’ に変えられてしまったというのが真相らしい。



その方が如何にも楽しそうなシーンがイメージされるが、  実際は 広々した 

橋の下・たもとで 人々は集い踊り、 いろんなことをしたのではないだろか。

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07.      プチ ・ トランではフランス人家族と相席となった。  

ぺぺ (じいじ) と メメ (ばあば) は 初孫が可愛くて仕方ない。


彼らのウキウキ感が伝わって来る。     間もなくすると、 

ペペが孫に聞かせようと 指先を振りながら あの歌を歌い出した !

” Sur le pont d’Avignon on y dance, on y dance ・・・・ ”




当たり前ながら フランス人もあの歌を歌うのだ、、  しかも現場で、、、!

正に橋の下をくぐり抜けながら 私も一緒に歌った。  動画にも収めた。


また一つ 忘れられない思い出ができた瞬間でした ~

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                          ( アヴィニョンの橋の橋脚は こんなに狭い )







08.      さて 「 アヴィニョン捕囚 」 は カトリック・ローマ法王の都が

ローマからアヴィニョンに移されていた時期 ( 1309年~1377年 ) を指す。



法王の都には あらゆる富と権力が集中する。   法王を奪われたローマに

とっては 確かに ”捕囚” であったが、   アヴィニョン側から見れば 

又とない好機、 湧きたつような我が世の春を謳歌した時代だった。       

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           ( プチ・トランから ずっと街角の風景を見ながら 進みました ~ )






09.   当時は ドイツ皇帝やフランス王と ローマ法王との間で 教会領地

課税権 聖職者の任命権などについて 激しい権力争いが続いていた。



そんな中 フランス王フィリップ4世 ・ 美貌王は 自分の息のかかった

ボルドー大司教を法王に選出させることに成功。   それが  結局は 


’ キリスト教世界の首都 ’ をアヴィニョンに遷都することに繋がったのだ。

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           ( 靴屋 右上 ”大量放出” ”出血価格” 日本と表現が同じ ! )






10.      法王が一人移動すると 役人や行政機関も移動する。

護衛や職人、コックも移動する。 医者や美容師 道化までついて行ったと言う。


もともとテーブルマナーやレース・装飾品などをフランスにもたらしたイタリアだ。

画家や建築家など あらゆる先進的なものをアヴィニョンに送り込んだと思う。


そして アヴィニョンは 各国の高位聖職者から普通の巡礼者まで 

多くの旅人が出入りするメッカとなった。



そうなると地元の手工業、 染色 織物 刺繍 金銀細工 宝石・ガラス細工

加えて農畜産業も、 ありとあらゆるものが活気づかないはずがなかった。

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11.    さて 当夜は法王庁広場 赤いパラソルの辺りで食事をした。 


食卓の先 法王庁の灰色の壁をバックに 貧相な半ズボンの男が歌い出した。

が、 そのアリアは 意外なほど澄んで美しく 外見とのギャップに驚かされた。




テーブルは オートバイでやって来た2組、 イタリア人夫婦とオーストリア姉さんと

隣り合った。  カッコいい姉さん(写真右)は  イギリスでオートバイを買い

南仏 スイス ドイツ そして北仏をツーリング、英国でまたバイクを売るんだそう。



単身ユースホステルに泊まりながら  本を著すため旅日記を綴っているとか。


南仏エズ村の急勾配坂で転んで泣いた、、 と言う彼女に コモ湖から来た

イタリア人が ” バカ ” とつぶやいたのを 私は聞き洩らさなかった ・・

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12.     ここは アヴィニョンのメインストリート レピュブリック大通り。

ホテルの窓から プラタナスの大樹とカフェ・レストランの朝の風景が見渡せた。



法王庁がローマに返されたあとも、 フランス大革命までは アヴィニョンは

法王領として華やかな繁栄が続いたというから、 この大道りも 時代ごとに

どれ程多種多様な人々が闊歩して来たことだろうか ・・

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13.      サン・べネゼ橋は 夕方ゲートが閉まるので 日中行くとよい。

昔は洪水も多く、 手摺もなかったし 踊ったら危険でした~ 



法王庁など 内部はあまり見るべきものはない。   アヴィニョンは

街を訪れて おやまあ~とビックリする、   それで十分だと思う。

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法王庁都市がもたらした繁栄とその余韻は どっちみち 思想や文化の

奥深い所に浸透してしまい、   簡単には見えないでしょうから ・・




それより ’ 鬼ダンス ’ や ’ 法王が本当に幽閉されていたのか ’

と言った馬鹿な疑問が解けて 本当にホッとしました。 




これこそ旅の醍醐味でしょうか !  









・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆    

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コメント

bellaさん、こんばんは
遅ればせながら・・・
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年初のブログですね。バーチャル旅行楽しみにやって来ました
アヴィニョンの橋、名前は記憶の片隅に残ってはいるものの、
歌は全く覚えていません
大洪水で半分流されてから350年・・・、修復せずずっとそのままなのですね。
だからこそ歴史的価値が生まれたのかなぁ・・・と安直に考えています (^_^;;ヘヘッ!
法王宮殿も素敵な外観ですね。
城壁に囲まれ難攻不落の宮殿だったのでしょう!
プチ・トラン、ドイツのある街で、このような乗り物に乗ったことがあります。
懐かしさがこみ上げてきました。
プチ・トランから見る街角の風景がイイですネ
その土地の人々の日常が垣間見ることができます。
夕食時の会話も、国際派bellaさんらしいです。
>イタリア人が ” バカ ” とつぶやいたのを 私は聞き洩らさなかった ・・
そのイタリア人は”解からない”と思っていたのでしょうね。
最後にアヴィニョンの橋、この橋の上で昔、本当に踊っていたのだろうか・・・?
危険を承知で踊っていたのかもしれませんね

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