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2017年11月10日 (金)

死体の花 「燭台オオコンニャク」 キューガーデンズ 


「 ショクダイオオコンニャク  学名Amorphophallus titanum 」 は、

サトイモ科 ・ コンニャク属の植物だが、  

その名の通り ロウソクを立てた燭台のような形をしている。






01.     日本では1991年 文京区の小石川植物園で 初めての開花を

みたが、 今や日本の各地で見られるようになった。 



これは 2005年 ロンドン・キューガーデンズでの開花の様子だ。

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02.      5月のある朝 開花したショクダイオオコンニャク。 


もともと インドネシア ・ スマトラ島の熱帯雨林に自生する植物で

7年に一度 2日間しか咲かない世界最大の花として有名だ。

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03.     ただ 桜のようにパッと咲いてパッと散るのではない。  


強烈な腐臭を発して甲虫類を呼び寄せる役目を持つローソク状の 「 花序付属体 」

  というのが真ん中にあり、 まわりのフレアスカートのような 「 仏炎砲 」 が 

開いて閉じるのが2日間ということだ。 
 

従って全体が枯れるには数週間かかる。

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04.      全体で大きな花に見えるが 本当の花は 燭台の底部にある。   

切り取った穴から 「 雌花 」 と その上の黄色い 「 雄花 」 が見える。  


ここに落ちた甲虫が 花粉まみれとなって 受粉を担う訳だ。

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05.      ピンセットで雄花をつまむ。

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06.      個体によっては フレアスカートが外側に大きく開くのもあるが、


このキューガーデンズの花は慎ましく? これで最大限の開花だ。

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07.      ところで  「 死体の花 」 とも呼ばれるこのオオコンニャクが 


開花時に 強い腐臭を発するのは、  自生地のスマトラの熱帯林の奥深い所から 

素早く虫たちをおびき寄せ、   制限時間内に首尾よく受粉させるのに 

必要不可欠な仕組みなのだ。

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08.        翌日には 花序付属体が こうべを垂れ、

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09.       すっかりしぼんでしまうまで 約2週間だ。

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10.      ところで ショクダイオオコンニャクは   種の発芽から

開花に至るまでの  全行程では10年から13年はかかるそうだ。   


自然の自生地なら別だが、  人工栽培で花を咲かせるには   

たとえ専門の植物園にあっても 相当な知識と経験が必要だ。

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11.      ここまで育てば あとは開花を待つばかり。

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12.     こちらは参考まで、 2006年のボン植物園の三つ子のオオコンニャク。


白黒写真の開花は1937年のもの。   右下は 開花時の湯気 !

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13.      因みに ボン大学付属のボン植物園も 1759年開園の

キューガーデンズと同じく 古い歴史を持っている。


しかも この巨大コンニャクが ボン植物園のシンボルマークになっているほどで

その育成には造詣が深い。 



2000年 史上3位となる花丈257cmのオオコンニャクの開花時には

温室に 3日間で約 1万5千人の見学者と報道陣が駆けつけたと言うことだ。

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                          (   図表は ボン植物園のHPから  )





日本でも 神代植物公園や小石川植物園での開花の際は 長い行列が出来た。



動物園のパンダのように 植物園ではオオコンニャクが目玉となれば良いが



6~7年に1回では 効率が悪いかも知れないし、

「 死体の花 」 の匂いのこともある。



しかし あの巨大さは見事だ ・・



いろんな意味で 興味深い花ではある。








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コメント

bellaさん、こんばんは
毎週金曜日のbellaさんのブログ、楽しみにやって来ましたぁ
世界最大の花ってラフレシアかと思っていたのですが、
この燭台オオコンニャクという花が、世界最大でしたか ?!
たしかラフレシアもかなりの異臭を放つそうですが、この花も・・・ですか?!
それにしても本当に大きいですね。
7年に1度たった2日間だけしか咲かないなんて・・・
これほど珍しい貴重な花の紹介、ありがとうございました。
また一つ、私の雑学が増えました

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