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2017年5月 5日 (金)

イタリア・ヴェローナ 「 ジュリエットからの手紙 」

   
ヴェローナと言えば    シェクスピアの 

「 ヴェローナの紳士 」 や 「 ロメオとジュリエット 」 で有名だ。

しかし実際は、

 シェクスピアは一度もイタリアには来てないらしい。



それらの戯曲には 前の時代に書かれたネタ本があったし、

華やかなヴェローナの隆盛や  ドラマチックな名家の抗争の話は 

優に 彼の耳にも届いていたに違いない。






01.    「 サン・フェルモ・マッジョーレ教会 Chiesa di San Fermo Maggiore 12C 」

フレスコ画や浮彫板、木組みの天井など 内部で見るべきものが多いが、


特に目を引いたのが教会の外部、  

Aventino Fracastoroという人物の石棺が こんな高い所に祀られている !

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02.     「 シニョーリ広場 Piazza dei Signori 」


美しく端麗で気品のあるこの広場、   政争で故郷フィレンツェから追放され、

スカーラ家の庇護の下 ヴェローナで活躍した詩人ダンテの像を


ダンテやスカラ家などの行政長官が住んでいた政庁舎 (13C)や

市庁舎 (12C)、 裁判所、 れんが造りのランベルティの塔

ルネッサンス期のヴェネツィアの建物 ロッジャ・デル・コンシ―リオなどがとり囲む。

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03.      広場の奥から 「 スカーラ家の廟 Arche Scaligero 」 が見えた。

スカーラ家は 13~14Cに ヴェローナを支配した一族だ。

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04.     行って見ると 残念ながら修復中で全容は見られなかったが 

スカーラ家の黄金時代を彷彿とさせる 華麗な墓廟とわかった。


隣のサンタ・マリア・アンティーカ教会のファサードの2階部分にも

カングランデ1世の石棺があった。  高みに棺を設置するとは面白い思想だ。

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          (  写真上は 本来のスカーラ家廟、  オフィシャルサイトから  )






05.     さて 悲劇 「 ロメオとジュリエット 」 は、 スカーラ家隆盛の時代、

教皇派に属するモンテッキ家と 皇帝派に組するカプレーティ家という

敵対する名家のプリンスとプリンセスの悲恋を描いたものだ。



似たような実話はあったらしいが、 ジュリエット本人は架空の人物だ。

それでも  ’ ジュリエットの家 ’ に 行ってみない訳にはいかない。

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06.       しかし ロープが張られて近づけない。 映画の撮影中だった。



貼り紙にはこう書いてあった。  ” 仮題 ジュリエットへの手紙 という映画を

目下撮影中です。  もし 皆様の姿が偶然写真やフィルムに写り込んで、

何らかのメディアで世界中に流れることがあったとしても 

権利は全て当方にあります。    お嫌でしたら このエリアに入るなかれ!



 ” ジュリエットの家を見られず 観光客の皆さま申し訳ありません ”

の一言がないぞ~!

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07.      エキストラの女の子たちが 窓から顔を出していた。

後日 私は当該の映画を見て どんな場面を撮っていたのか知ることになるが

彼女達は 観光客役で出演していたと思う。



ところで このジュリエットの家に詰めかける 多くの観光客が 

ジュリエット宛の手紙をしたため バルコニー下の壁や通路に 

それを貼り付ける習慣があるらしいが、

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08.    それらの手紙は ’ ジュリエットの秘書 ’ なる女性たちが回収し、 

世界中の人々の悩みに答えたり 励ましの返事を書いていると言う。



昔 NHKで そうした番組が放送されていた。   各国語に対応する

スタッフがいて 日本語に対応する人もいたことに驚いた記憶がある。

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     規制が少し緩み、 ジュリエットの家 Casa di Giulietta の前に近づけた。 






09.      通路の先に  ロ~ミオ!と叫ぶ 例のバルコニーが見えた ! 


これさえ見て置けば不幸中の幸いと言うものだ !   実はこのバルコニー 

物語に即して 後付けしたものだと言うが  それでも見ておきたい ・・



Tシャツ・道具を身に着けたスタッフとは違い サラサラ髪の主演女優の姿も見えた。

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10.       下は映画の場面。        
観光客が

 その右胸を触ると幸せになるという ジュリエット像の前で記念撮影。  

ジュリエットへの手紙を書いて壁に貼る。



そして ’ ジュリエットの秘書 ’ が手紙を回収して 事務所へ運ぶ ・・ 

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11.      映画では ルポルタージュ記者の主人公 ・ ソフィーが 

仕事柄 手紙の行方に興味をそそられて 事務所まで付いて行ってしまう。


そして結局 手紙の返事を書くジュリエットの秘書という役割まで担うことになる。



つづきの話をかいつまんで言えば、 

恋人に会いに行くべきか躊躇してると 相談して来た50年前の古びた手紙を 

たまたま見つけ出したソフィーが  ” 真実の愛は過去も現在も真実だから 

今からでも会いに行きましょう ” と、 その差出人に 返事を書く。  



すると  70歳近い老婦人が ロンドンからヴェローナにやって来る。

そして 老婦人とその孫息子、 そしてソフィー 

三人で 婦人の昔の恋人 ・ ロレンツォを探す旅に出る。

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           (  ヴェローナ  街角風景  )






12.     彼らはあちこちで 何十人もの 同姓同名のロレンツォを探すが

最後に シエナにやって来る。   そして シエナ郊外の とあるワイナリーの

経営者が 本物のロレンツォだと判明する。 


その後 50年ぶりの恋が実り、 結婚まで至るというハッピーエンドだ。




おまけに 孫息子とソフィーが恋に落ちて、 ワイナリーのバルコニーで

ロメオとジュリエット張りに 愛を語るというおまけつきだ !




ところで 私にとっても 大きな大きなおまけが付いていた。    

シエナの 「 バティステロ聖堂 Il Battistero 」 前広場のカフェで

ソフィー達が語らうシーンがあったが、


なんとそこは 以前 私が泊まったシエナの宿の窓の下 、、、

見覚えある風景に 目が釘付けになってしまった !

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 (  ホテルの窓からバティステロ聖堂広場を望む。 左下 映画のシーン )







13.        映画だからの あり得ないような筋の展開だが、 

ジュリエット宛に 相談や告白の手紙を書く人が沢山いて、  
しかも 

  それに返事を書く人がいる、 と言うところまでは 紛れもなく現実の世界だ。



現実と非現実をつなぐ  ’ 現代のジュリエットたち ’ 

ヴェローナには そんな女性たちがおりました ・・・

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さて 場所は変わって 「 サン・タナスタシア教会 」。


そこの せむし男が言っている。

” 恐れるなかれ、 ただ信仰を持ち続けるのみ ! ”





思い通りにならないことが多い人生   、現実の向こうに 

何か良い 非現実的なことが起きるかも知れない。


信仰心とは違うかも知れないが 

希望は持ち続けたいと思う ・・・









★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★ 

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コメント

bellaさん、こんばんはhappy01
ヴェローナ、聞き覚えがあるような、ないような・・・coldsweats01
あの「ロミオとジュリエット」の舞台となった街なのですね。
正直言って、ストーリーそのもの、良く知らない私です coldsweats01
日本語で読んだことはなく、高校時代に英語の先生から、
非売品の教本をいただいたのが、この「ロミオとジュリエット」でした。
しかし、英語の成績がひどかった私は、ほとんど訳すことができず・・・でした。

と、私の古い思い出話はおいておきまして・・・
毎々、楽しくバーチャル旅行させていただいてます。
リアルではとても旅行できないので、これからも楽しみにしています confident

bella様、
こんばんは(^^♪
そうですよねぇ、やっぱりココにも行かれましたよねぇ…いいなー。
せっかく出かけていったのにジュリエットの家に入れなかったのは残念ですよね。
この映画が好きで映画館で観てDVDも買ってしまいました
(…久しぶりに観たくなって棚からひっぱりだしてきました)
本作品に出演しているヴァネッサ・レッドグレイヴというイギリスの女優さんが大好きで
彼女が出演していなかったら映画館まで足を運んでいなかったかもしれません(^_^;)
シェイクスピアの作品の中で一番好きなのはハムレットなのですが
ロミオとジュリエットはなんだかんだで馴染みのある(ご縁のある?)作品です。

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