イタリア・ヴェローナ 「古色蒼然スカーラ橋」「アレーナコンサートに俄雨」
イタリア・ヴェニスの西方100km余にある古都 「 ヴェローナ Verona 」、
有史前からの歴史を持つ 世界遺産登録の美しい街だ。
01. アーディジェ川に架かる 「 スカーラ橋 Ponte Scaligero 13C 」
領主スカーラ家の名を留めるこの橋は
「 カステルヴェッキオ城 Castelvecchio 1354年 (現在は美術館) 」 と
一体となって 古色蒼然たる風格だ !
02. ローマ帝国時代 植民地だったこの地は、 スカーラ家 Scaligeri の
支配時期 1260年から1387年にかけてが最盛期だった。
現代の人々が行き交う橋の下、
歴史が刻んだ無数の窪みに 鳩たちが巣食っている。
03. 夏の夕暮れ時 7時前 仕事帰りの女性たちが橋を渡る。
04. スカーラ橋の近くに 「 ガーヴィ門 Arco d Gavi 1C 」 がある。
古代ローマ時代の遺構で、 その足元の敷石は 擦り減って摩耗し
ツルツルに光っていた。
ローマを目指した いにしえのアッピア街道と同じく 歴史の生き証人だ。
05. さて 「 アレーナ Arena 1C末 」 も古代ローマ時代の遺跡だが
バラ色と白の大理石、煉瓦ブロックから成る このローマ円形劇場は
未だに現役で ヴェローナ市民のシンボル的存在となっている。
06. アレーナでは 円形の44段の階段席に 約2万5000人を収容できる。
真ん中の赤い客席は 現代社会が必要とした設えだと思う。
ランチは 「 ブラ広場 Piazza Bra 」 に面したレストランで
スパゲッティボンゴレを食べた。
07. アレーナでは 毎夏6月中旬から8月末にかけて
オペラフェスティヴァルが 開かれる。
この年は プラシナ・ドミンゴなどを迎えて アイーダ、 トゥーランドット、
セビリアの理髪師、 カルメン、 トスカ などの演目がかかっていた。
08. 時代物に扮装したスタッフが 観光客の相手をするのは
江戸村や忍者屋敷と似ている ^&^
09. さて この日は オペラでなく、人気バンドのコンサートが予定されていた。
日本で、 ビーズとかミスチルなどが 5大ドームツアーなどをやるのと同じだが
現代人が 2千年前の人々と同じ場に立つなんて 日本では考えられないことだ。
楽しみにしていた地元の人たちが大勢集まり、
アレーナの周辺に 活気が満ち始めた。
10. 切符を買わなくても 青天井から音がバッチリ響くので
アレーナの外の ’ 敷石特等席 ’ も すっかり観客で埋まった。
私達の夕食、 またまたスパゲッティだ。 フルーツパフェはやけに豪華だけど!
そして 夜8時半、 大音響でバンドコンサートの幕が切って落とされた。
11. やがて、、、 10時前 突然 土砂降りの雨が襲いかかった。
逃げ惑う人々 、、、 変わり易い天気に慣れっこのヨーロッパ人は
普通 にわか雨にも殆ど動じない。 こんな光景に出会うのは久し振りだった。
12. 私を含め、 初めから屋根付きレストラン席にいた人々は幸運だ。
そうでない人たちは 雨風を凌ぐ せめてもの避難地帯にひしめいた ・・
13. お馬さんはずぶ濡れだが 観光馬車の客席にはシートが掛けられた。
こうなったら もうコンサートはお仕舞だ! アレーナからサッと群衆が引いた。
しかし、2時間弱の演奏があったから ” 試合は成立した ” に違いない。
切符の払い戻しは恐らく無いだろう ・・
大荒れで終了したヴェローナ初日でしたが、
次の日は 再び輝かしいイタリアの日差しが迎えてくれたのでした ~
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コメント
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ローマの昔、我が国の飛鳥、天平なんて比較にになりませんね。
古代の遺跡でイベント観覧、雨など問題にならないぐらいに素敵でしょうね。
これが壮大なオペラなどだったら、なおさら。
残念ながら、ぼくなどは、その昔東京ドームのアイーダがやっとの経験。(笑)
ベローナには、たぶん、次の楽しみも。お待ちしています。
投稿: kurakame | 2017年5月 1日 (月) 08時33分