ヴェニス 「 サン・マルコ広場 」「 鐘楼から絶景パノラマを 」
’ 海と結婚した都市 ’ と言われる 「 ヴェニス Venezia 」 は
やっぱり 海の掌にポカリと浮いておりました。
そんな海の都に辿り着くには ちょっとした手間が必要でした ・・
01. 本土から 鉄道と並行して走る4kmの海沿いの道路を進んで行けば
そのまま ヴェニス本島に突っ込んで行けそうだが しかし、
直前で 人々は観光バスから降り、車は有料駐車場に置いて行かねばならない。
( 因みにガレージ Garage SanMarco は 日本からインターネットで確保 )
観光客は ゴロゴロと荷物を引いて バスの発着所に向かう。
バスと言っても ’ 水上バス Vaporetto ’ だ!
普通の市内バスと同じく いくつかの停泊所を回り やっとサン・マルコ着。

02. ヴェニスに着いたら まずは 「 サン・マルコ広場 Piazza San Marco 」 に。
広場に面した 「 サン・マルコ大聖堂 Basilica 1073年 」
ビザンチン ロマネスク ゴシック ルネッサンス 様々な様式が混ざり合う建物、
白い大理石と金地のモザイク装飾が華やかなファサード、
ヴェネツィア帝国の桁外れな栄華のよすがが伝わってくる。

03. サン・マルコ広場と言えば ハト !?

04. 長方形の広場を囲むのは 新・旧行政官官邸の回廊だ。
その一階部分には 有名なカフェや高級ブティックが軒を連ねており
観光客ばかりでなく 地元の人たちにとっても
恰好の寄合いスポットとなっている。

05. 広場は 色々な国からやって来る観光客でいつも賑わっていて
時間帯によっては サン・マルコ大聖堂に入るにも 長蛇の列が出来る。
特に真夏は 素肌が出過ぎないようチェックが入ることもある。
「 鐘楼 Campanile 写真左下 」 の頂上から見るヴェニスのパノラマは絶景だ。

06. 土産物屋も含めて 広場ごと これがイタリアの輝き !!

07. 広場には カフェのテーブルが並び 演奏ブースもあった。
ところで ’ ヴェニスの高潮 Acqua alta ’ は有名で、 広場がひたひたと
海水で覆われるニュースは よく見聞きする。
この異常潮位現象は 秋から春にかけて起こることが多く、
幸いこの日は7月で 全くの異常なし、、 ちょっぴり見てみたい気もするが 、、、

( 右下 高潮の写真は Walks of Italy から )
08. この回廊にも海水はやって来る。 店主たちも慣れたもので
ブティックの高級品の並べ方にも工夫があるのではないだろうか。
” 沈みゆくヴェニス ”、 この状況を収拾するため
現代の英知を結集して 様々な措置が取られていると言うが、
ピサの斜塔の傾きを止めるよりは ずっと難しいに違いない。

09. 大運河に面している 「 ピアツェッタ Piazzetta 小広場 」
サン・マルコ広場の南側にある 美しく晴れやかな広場だ。
聖マルコを表す獅子と 聖テオドーロの像をいただく2本の花崗岩の円柱は
コンスタンティノープルから持って来られたものだ。
これらの2本の柱の間には 昔 絞首刑の執行台が置かれていたので、
ヴェネツィア人は 不吉がり 決してこの間を通らないとか・・

10. さて、 高さ99mの鐘楼にエレベーターで上がりました。
サン・マルコ広場や ヴェニス全体のパノラマは
間違いなく世界一美しいと言えそうだ。
この鐘楼は 1902年に突然崩れ落ち その後 石を積み上げて
再建されたものだと言う。 ( エレベーター付きで助かりました ! )

11. 見下ろすと サン・マルコ広場が長方形だと言うことがよく分かる。
次に、 大運河を挟んで 手前にピアツェッタ小広場、 向こう側に
「 サン・ジョルジョ・マッジョーレ島 San Giorgio Maggiore 」 が見える。
マッジョーレ島に建つ 「 サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会 790年 」 と
「 ベネディクト派の修道院 982年 」 は
本島側の広場から 最も美しく見えるよう設計されたのだとか 、、
09.の写真を見ると 教会がまるで陸続きにあるよう 配置されている !

12. 眼下の 「 サン・マルコ大聖堂 」 には、 828年にエジプトの
アレクサンドリアから運ばれて来た 聖マルコの遺体が収められているはずだ。
聖人の遺体やその一部を手に入れて 教会の礎とし
信仰の拠り所とする話は よくあることだが、
本当にこの美しく青い海の向こうから遺体が運ばれて来たとすれば
まるで 神話の世界だ、、

13. カットケーキのような 三角の建物は 「 海の税関 Dogana di Mar 」
その右が 「 サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会 S.Maria della Salute 」
サン・マルコ湾と大運河の交わるこのあたり、 重要な見張りポイントだっただろう。

ところで ヴェニスの島々には 北イタリアのアルプス方面から運ばれた
無数の木材が 杭として打ちこまれている。
だから もし大男が 島全体をムンズと持ち上げて ひっくり返したら
海上に広大な ’ 林 ’ が出現する と言われる。
そんな楽しい想像を巡らせながら
ヴェニスの絶景パノラマを楽しみました ~
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コメント
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bellaさん、こんばんは(^o^)/!
しばらくぶりでした (^_^;;アセッ!
ベェニス、昔はヨーロッパの人々にとっては「新婚旅行」のメッカだったとか・・・?!
訪れたことはなくても、映画などでこの街並みや広場は目にしたことがあります。
前記事ももちろん拝読しています。
イタリアンキッス、さりげなく挨拶代わりのような感じで、
うらやましいような気も・・・?!
投稿: 慕辺未行 | 2017年3月18日 (土) 23時56分