ウズベキスタン:ディナーは民族衣装の踊りとファッションショー
ウズベキスタンの古都 ブハラには 「 タキ 」 と呼ばれるバザールが 幾つかあり、
そこでは 宝石 毛皮 木工細工 陶器 絨毯 布地 帽子 スパイスなどが売られている。
01. 「 スザニ 」 は ザクロ・ブドウ・唐辛子・サソリ・鳥など
それぞれ意味がある図柄を絹糸で刺繍した布のこと。
嫁入り道具などは 本来は心を込めて 刺繍だけで模様を表現するものだが
一般には プリント図柄の上に刺繍が施される。
02. 焼き物は それぞれ地方ごとに特徴が異なるが
このお皿は 周囲の ’ 砂漠色 ’ とは対照的な 鮮やかな緑色だ。
03. 伝統的な図柄のこれらの絨毯は 栗の木やザクロなど
天然の草木を染料とした絹糸を用いて 手織りで仕上げられる。
こんな若くてチャーミングな女性が そんな根気と技術を持ち合わせて
いるとは 本当に素晴らしいことだ!
04. さて、オアシスの町ブハラには 近年まで 町中に運河が
張り巡らされ、 池 (ハウズ ) も200近く存在した。 しかし、
池で洗濯したり 汚物を流したり 不衛生であったため 疫病が流行し、
人々の平均寿命も32歳とかなり短かった。
今日では 整備された6つの池だけが残っている。
写真の 「 ラビ ・ ハウズ 」 の水辺には 樹齢数百年の樹木が生い茂り
木陰でお茶を飲んだり ボートを漕いだり 人々の憩いの場となっている。
05. こちらは 「 ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ 」 の中庭。
民族舞踊のディナーショーが行われた。 土間に絨毯が敷かれている。
06. 踊りのバックに 生演奏バンドが付いた。
タンバリンのような打楽器 小太鼓 短いフルート、 そして
琵琶形のマンドリン、 膝立て型のヴァイオリン、そしてボーカル。
やはり西洋音楽とは違う 民族調でアラビアンチックな旋律だ。
07. このショーは踊りや音楽、美女が目玉ではあるが
ある種 民族衣装のファッションショーでもある。
ウズベキスタンの布地は 絹100%のものが 「 アトラス 」、
絹と木綿が50%づつのものが 「 アドラス 」 と呼ばれている。
いずれも 単調な砂漠の風景に抗うかのごとく カラフルで大胆な図柄だ !
08. ダンスは完璧とは言い難いが 選りすぐりの美女ばかりだ。
どの衣装も 帽子がポイント、 一段とムードを醸し出している。
09. ディナーはこんな感じ。 ウオーキングによるファッションショーもあった。
モデルの多くが すらりとした 色白の ’ ロシア系美人 ’ だ。
10. 伝統的なアトラス織シルク生地は 虹をイメージした七色の糸で
孔雀のように華やかに織り上げられるが、 時代ごと変化があって当然だろう。
ましてや ファッションショーならば シックなものも登場 !
しかし図柄だけは ” 矢絣模様 ” という矢羽をモチーフにした幾何学模様が
基本になっている。 日本の絣 (かすり) に似た懐かしさをちょっぴり感じます ~
11. 今回のブハラ土産はコウノトリ型のハサミ。 メス型とオス型の
それぞれに私達夫婦のイニシャルを彫り 赤と青の袋に入れてもらった。
それにしても 売り口上を述べるこのおじさんの日本語の上手なこと!
どこで日本語を覚えたのだろう ・・
12. さて、 ブハラを出て いよいよサマルカンドに向かったが、
途中 「 シャフリサーブス 」 に立ち寄った。
後にティムール王国を築いた ティムールが生まれた町だ ( 1336年 )。
写真は 「 アク・サライ・宮殿跡 」 ( 1380年着工、1405年まで建設が続いた )
13. 「 ドルッティロヴァット 建築群 」 ( ~1435年 )
” 瞑想の家 ” と呼ばれるティムールゆかりの建築群。
13世紀に出現したチンギス・ハーンの次々世代に現れたのがティムールで、
高校の世界史で よく勉強した人には憧れの人物らしい。
私は不勉強で 名前ぐらいしか知らないけれど ・・・!
次はかつてのティムール王国 サマルカンドに向かいます。
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