ウズベキスタン:砂漠の中で千数百年眠っていた廃墟遺跡
ウズベキスタンという国が どんな国でどのあたりにあるのか
的確に説明できる人は少ないかも知れない。
最近 私の身近な人が旅行して来た。
シルクロードの真っただ中にあるエキゾチックなこの国、
せっかくですので、写真を中心に掲載させていただくことにいたしました。
01. 「 ウズベキスタン 」 は カザフスタン、キルギス、タジキスタン、
トルクメニスタンを含めた中央アジア5か国のうちの一つ。
ロシア 中国 中東の諸国に囲まれて 見るからに複雑な歴史を持っていそうだ。

02. 旅行はウズベキスタン西部のカラカル・パクスタン自治共和国から始まった。
もともと 砂漠地帯の水資源やオアシスを巡っての争いがそのまま歴史となった地域で、
数々の王国の盛衰は このアムダリヤ川と切っても切れない関係にあった。

( 上は 農業用水路 )
03. 庶民にとってロバは 相変わらず大切な労働力。
スイカとメロンは旅行者にとって 美味しくて貴重な生水の代用品ではあるが
食卓に出るまでの過程で どうしても生水に触れるのかも知れない。
スイカのお陰で 旅行中ずっと下痢に悩まされた人もいた。

04. さて 当日の見物地 「 トプラク・カラ遺跡 」 紀元前1世紀~
13世紀に 勢力を拡大したチンギス・ハーンが アムダリヤ川を堰き止め、
流れの方向を変えたため この地域は水資源を失い 王国が滅亡したと言う。

05. 現地ガイド 大学で日本語を学び 日本にも留学した二十歳代の女性。
日本語が流暢なだけでなく 説明が的確でとても頭のいいガイドだったそうだ。

06. 住民の居住跡

07. 昼食は ユルタと呼ばれる建物の中で。
ビールも日本とは水質が 違うので ほどほどにしないと下痢の心配ありで 要注意。

08. ユルタの内部は興味深い。 移動に便利な組み立て方と
砂漠の上に敷かれる絨毯が 民族的な香りを醸し出している。

09. 次の見物地は 「 アヤズ・カラ遺跡 」 6~7世紀
砂漠の土くれにまみれた廃墟で 当時の繁栄を想像するよすがもない。

10. これらの遺跡群が観光ルートに組み込まれたのは最近のことらしく
ガイドも 説明に足りる資料を持ち合わせていなかった。
発見されたのが1930年だから 千数百年も砂漠で寝ていた城塞の方こそ
起こされてびっくりしているかも知れない。

11. 観光バスに激しく揺られながらやって来たこの乾いた大地、
強烈な日差しを遮るユルタの有難さが分かろうと言うものだ。
山麓の ’ユルタキャンプ ’ には ユルタが12あり
その中には 食事をしたり泊まることが出来るものもある ( 写真07,08 )。

12. 観光用にラクダが待っていた。
ラクダの背に乗り 近場を一周。 大回りしたところで 景色に変化はない !?

13. 成田から首都タシケントに着いたあと 国内線でウルゲンチへ、
さらにバスでヒヴァという街にやって来て 上の二か所の廃墟を見物した訳だ。
ヒヴァのホテルに2泊。 案内書によれば ウズベキスタンの
ホテルは砂漠地帯に点在しているため、ホテルのグレードに関わらず
水やお湯が出にくい場合があると言う。
ここはユルタでなくちゃんとした建物だが 床の絨毯がいかにも中央アジアだ!

この後は 現存する宮殿や世界遺産の街を巡るので
もっと ’ 色のある世界 ’ が見られるはずです ・・・
お断り : このウズベキスタン旅行記は
bellaーDanna(旦那)さんの写真と談話から構成されています。
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コメント
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bellaさん、こんばんは
ウズベキスタン、大体の場所は分かるのですが、
どのような国なのかは・・・? です
あの辺りの国々は、”~(イ)スタン”と言う名の国が多いですね。
イスラム教からなのかなぁ・・・?
bellaさんのブログで、いつもバーチャル旅行させていただき、
本当に楽しくて、感謝しています。
未知の国・ウズベキスタン・・・、
「へぇ~!」と思いながら、旅させていただきました。
ありがとうございました。
投稿: 慕辺未行 | 2016年10月16日 (日) 23時54分