「セトゥーバル」アズレージョを見るとやっぱりポルトガルだなあと思います!
「 セトゥーバル Setubal 」 は リスボンの南40km 大西洋に面した歴史都市で
古代ローマ時代から栄え、 中世には交易都市として、 又近代でも
ポルトガル南部における 漁業 工業 観光業などの拠点として重要な位置を占めて来た。
01. 大西洋に面した港町、 ホテルのバルコニーから見る街は明るく気持ちいい。
02. 西側の丘に 「 サン・フェリペ城 Castelo de Sao Filipe 」 が見える。
16Cにイギリス軍の攻撃に備えて造られた要塞だ。
海岸沿いのプロムナードでは 大西洋のしぶきが間近に降りかかる !
03. 固そうな石畳がピカピカ光る 西洋によくある街の風景ですが、
04. やっぱりここはポルトガル !
建物の外壁タイルの ’ アズレージョ azulejo ’ が 独特な雰囲気を醸し出している。
05. アズレージョは タイルに青い顔料で描かれることが多いので 私も初めは
’ azur 青い ’ から来てると、 誤解しましたが、
実際は アラビア語の ’ al zulayj 磨かれた石で ’ という言葉が語源だそうだ。
こんな所にもあったんですね、 スペインやポルトガル ひいては
ヨーロッパ全体に及ぼしたアラビア文化の大きな影響力 !
06. アズレージョは 当初は ひたすら壁を覆うという実用的目的で用いられたが、
徐々に 床 天井 通路など ポルトガル建築の主要な構成体となっていく。
さらに絵画的要素も兼ね備えていたことから アズレージョは実用から芸術へと大きな変遷を遂げる。
教会や宮殿、駅舎などで見られる 宗教画 歴史画は 今やポルトガルの代名詞と言えるでしょう。
07. 「 サン・ジュリアン教会 Igreja de Sao Juliao 」
内部のアズレージョには 聖ジュリアンの生涯が描かれている。
08. 9月末のこの日、 広場は既に落ち葉で覆われていたが、
こんな大樹の陰でお茶を飲むのは 本当に気持ちいいことでしょう !
09. 通りの石畳、 それぞれ模様がデザインされている。
そう言えば 長くポルトガルの支配を受けたマカオでも 通りにはこんな装飾がありました ・・
10. ショッピング街 唐草模様の鉄柵も素敵です。
11. こんな ’ 洋服屋さんのジーパンオブジェ ’ 、 初めて目にしました !
つい最前まで 通り雨が降ってましたから、 全天候型広告塔なんでしょうね。
12. セトゥーバルは ポルトガルで リスボン ポルト コインブラに次ぐ第4の都市、
大きな工業都市には どこかしらに こんなうらぶれた!?家並があるものです。
年月を経たボロ壁の共演を得て 落書きはこの上ない芸術作品に仕上がっていました。
13. セトゥーバルには メゾソプラノのオペラ歌手 ルイサ・トディ Luisa Todi の
モニュメントがある。 知らない名前だと思ったら なんと1753年生まれの人 !
彼女はリスボンという大都会を足掛かりとして世に出て、 最後にリスボンで死去。
結婚相手はイタリア人 活動の本拠地はパリ、 演奏活動もイギリス ドイツ オーストリア
イタリア そしてロシアなど 現在のオペラ歌手とほぼ変わらぬ生活ぶりだった。
どこの国や街でも 地元の英雄が地元だけで活躍したとは限らない。
セトゥーバルの誇るべき英雄 トディの白いモニュメントを眺めつつ
後に訪ねるリスボンの 華やかな大都会ぶりに想像を巡らせました ・・・
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
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コメント
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ご無沙汰しています。
ポルトガルのリスボンはとても懐かしいです。
初めての出張がリスボンだったので今でも良く思い出します。
曲がりくねった坂道やアズレージョを昔撮った写真を見ながら
想いに耽っています。
投稿: golfun | 2016年5月22日 (日) 09時50分