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2015年10月 2日 (金)

ローマの2500歳「ヴィーナスの誕生」・1900歳「パンテオン」

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01.           ローマの街角で出会う貴重な古代の遺跡は カッコよくて

まるで 現代生活のお洒落なアンティークアクセサリーのようにも見えてくる。

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02.     さて 誰もが教科書などで 一度は見たであろう 「 ルドヴィシの玉座 Trono Ludovisi 」。


それを目当てに アルテンプス宮に出かけました。 アフロディテが 二人の乙女に海から引き上げられる場面、

紀元前460年のギリシア彫刻は 2500年弱の時を経て 素朴な佇まいで待っていました。



枢機卿ルドヴィシが 16世紀に収集したことからその名が付いたが、 別名 「 ヴィーナスの誕生 」

とも呼ばれている。   本来、愛と美と性を司るアフロディテは どこか艶めかしいものだが

この女神は繊細でナイーヴ,   ’ 生まれたばかり ’ という設定だから 当然のことかも ・・・

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03.       実は この彫刻の左右の側面に 別な像があることを知って、 大変驚いた !


左側の裸の巫女は 高音低音2本に分かれたフルートを吹いている。 右側の乙女は服を着て香をたいている。

因みに 裸の方がより神に近い神聖な存在で 服を着てる方が俗世的な存在ということだろう。



ここ 「 アルテンプス宮 Palazzo Altemps 」 は 以前の 「 ローマ国立博物館 」 が老朽化したため 

その半分を引き受けた博物館で、 その作品群の質は高く 貴重な古代彫刻ばかりが並んでいる。



日差しが美しい この宮殿の2階のバルコニーを 貴族たちが行き来した場面が想像される。 

地下では 発掘された古代の土台部分を覗けるようになっている。

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04.     「 自害するガリア人 Galata Suicida 前1世紀 」。  


現在のトルコの一部 ペルガモン国との戦いに敗れたガリアの武将が 捕虜となることを恐れ、 

妻を殺したあと 今まさに喉を突いて自害しようとしている。   

カピトリーニ美術館の 「 瀕死のガリア人 」 と同じく、敗者の像は奥深い趣きを持っている ・・・



ところで この像の背後には 多分後代のものだろうが、つっかえ棒が掛けられている。 

時代こそ全然違うが、 360度どこから見ても完璧に均整の取れたベルニーニの彫刻作品と比べて 

こちらの方には 人間的な親しみを覚えるのは面白いことだ。

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( レリーフは ローマ人と蛮族ガリアとの戦いを描いた 「 ルドヴィシの石棺 Grande Ludovisi 」 )







05.      さて次は 「 パンテオン Pantheon 」。  1900年も前に建てられたこの建物、

その古さ 美しさ 大きさ 建築技術の高さ、 どれを取ってもローマで一番と言われている。



パンテオンとは ’ 全ての神々の ’ という意味だが、  正面ファサードには  神々をさて置いて!?

’ ルキウスの息子 マルクス・アグリッパが 三度目のコンスルのとき建造した ’

 とデカデカと 記されている。 

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06.       中の丸い本殿部は 直径・高さ共に43.3mという巨大なクーポラで覆われている。

基礎部の壁の厚みは6.2mもあるが、 賢いことに、 上に行くにつれて 壁は薄くなり 

使う石も徐々に軽いものが用いられているそうだ。 



直径が9mの天井の穴は 「 目 Occhio・オッキォ 」 と呼ばれる。   そこから差し込む日の光は

刻々角度を変え  確かに天上の神々の視線であるかのように美しかった ・・




因みに 国王や聖職者に並んで 37歳で亡くなったあのラファエロの墓 Tomba di Raffaello もここにある。

同じく35歳で早世したモーツアルトの遺体が リヤカーで運ばれ 共同墓地の大穴に投げ込まれたのとは

大違いだなあ、と ふと思ったりしました ・・

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     (   左上のラファエロの墓は  向かって一番左側の祭壇にある   )








07.        このコリントス様式の柱は太さ4.5m、 計16本が並んでいる。

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08.     パンテオン前の 「 ロトンダ広場 Piazza Rotonda 」 は 大勢の観光客でごった返している。



ローマにまつわる諺に ” ローマを旅し、 パンテオンを訪れぬ者は  ロバのような愚者で現れ 

ロバのような愚者として去る。 Chi va a Roma e nun vede la, Ritonna asino va e asino ritorna. ” というのがある。



幸いなことに 私はパンテオンを訪れたけれど、  少しも賢くならなかった気がする ・・  

でも クーポラの天井の目玉から降り注ぐ光を浴びた分だけ ご利益があったかも知れない ! 
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09.     市内のあちこちで出会う寺院や彫刻、 芸術活動、 どれもこれも魅力的でした ~

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10.     「 サンタンジェロ城 Castel Sant' Angelo 」 と 「 サンタンジェロ橋 Ponte Sant' Angelo 」


城は2世紀にハドリアヌス帝が 霊廟として造らせたものだったが、 徐々に要塞として使われるようになり 

その後牢獄になったり 法王の豪華な邸宅になったり 思う存分歴史の荒波を越えてきた建物だ。



テヴェレ川に架かるサンタンジェロ橋の両側は 何体かの天使像に飾られて 本当に豪華、

文字通り サント・アンジェロ,  聖・天使橋だ !

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11.        パリにはセーヌ、 ロンドンにはテムズ、 ローマにはテヴェレ川 Tevere がある。

やっぱり大都市には川岸の風景が欠かせない。



ところで サンタンジェロ城と 城の左手にあるヴァチカンは 城壁でつながっていて 

その一番高い所にある通路を使い 法王はいつでも城内に避難できる体制だった。  物語満載の風景です。

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12.        ローマ見物は 見どころも多いし、 坂道も多い。  本当に疲れます。


写真の彼らは純粋な観光客ではないようだが、 木陰とベンチがあったら 私もきっとウトウトしてしまうかも!

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13.        ” ローマは一日にして成らず ” と言うけれど まことにその通り。


そして 大抵の名所旧跡は観光客でごった返しているが 

歴史を物語るこんな静かな小路も無いこともない。

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” 郷に入っては郷に従え ”  

たまには ローマ人がやるようにのんびりやってみるのもいいかも知れません。







★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

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