「ルッカ」てっぺんにカシの木が茂る塔! 円形競技場跡の丸い町並!
イタリア トスカーナ州の北西部 肥沃な平野の真ん中に 「 ルッカ Lucca 」 という
ローマ時代からの 古い町がある。
教会が多い町とは聞いてましたが、 意外と 他にも見どころ満載の面白い町でした。
01. ルッカには 午後 雷鳴がとどろく中到着。 「 ルッカ大聖堂 11C 」 が
まるで 薄暗がりの中世を思わせるような 不思議な姿を見せていました。
02. ルッカは 周囲を4kmほどの城壁で囲まれている城塞都市。 城壁と言っても
ゆったりした幅の 木々に囲まれた美しい遊歩道になっていて 市民の憩いの場となっている。
この日は 城門の屋根の下で 学生たちと 暫し雨宿り ・・
03. さて翌日は天気も回復し、 シエナカラー( 赤茶の褐色 )の美しい家並を
遠くまで見渡すことが出来ました。
04. 旧市街を散策すると あちこちでイタリアらしい教会に出会う。
上は 「 サン・フレディアーノ聖堂 12C 」 下右は 「 サンタ・マリア・フォリスポルタム教会 12C 」
05. 特に 「 サン・ミケーレ・イン・フォロ教会 12C 」 は 横から見るとまるで衝立のような
ファサードが天を仰いでいる。 独特の形をした そのファサードは ’ ルッカ様式 ’ と言われ
アーチ型のギャラリー( 回廊 )に 華やかな象嵌や浮き彫りが施され リッチで美しかった。
06. 大聖堂内の さらに鉄柵の中に安置された 「 木彫りのキリストの磔刑像 」 や
石棺の上に配置された 「 イラリア・デル・カッレットの彫像 」など 美しい芸術品も見応えがありました。
07. さて、14世紀の最盛期には この町にも 100を超える塔が立ち並んでいたという。
今はたった2つの塔が残るばかりだ。 この 「 グイニージの塔 」 は 高さ41m、
てっぺんに樹木が茂っている ! 人間の頭の髪みたいで なんか変わっている ・・
08. この塔からの眺望は価千金だ ( 写真03 )。 頂上に茂っていたのはカシの木だった。
結構な太さで驚いた ! そもそもの始まりは こんな鳩君が 偶然フンで種を運んだのだろうか ・・
それとも グイニージ家が日除けのために 意識的に植えたのだろうか ・・
09. ルッカは オペラの ’ トスカ ’ や ’ 蝶々夫人 ’ でお馴染みの
「 ジャコモ・プッチーニ 」 の生誕の地でもあります。
立派な銅像の斜め後ろが 生家で、 今は 「 プッチーニ博物館 」 となっている。
10. 博物館は 入口の切符売場以外はカメラ禁止でした。 音楽家の博物館は
そもそも 本来耳で聞くものを 目で見る物体 家具や文字・楽譜・写真に置き換えての展示となりますから
だいたいどこに行っても 理屈っぽく つまらない? ことが多い。
ここでは トイレに寄ってホッとさせていただいたのが 私にはせめてもの収穫だったでしょうか ・・
銅像広場で見かけた女性の ダメージ加工スキニーの方が 余程印象的でした ~~
11. 最後にやって来たのが 「 アンフィテアトロ広場 Piazza Anfiteatro 」
建物が サークル状に建てられ カフェやレストランのテーブルも それに沿って丸く置かれている。
12. ここは 紀元1世紀頃 ローマの植民地時代の 円形闘技場があったところだ。
歴史上の様々な理由で 闘技場の役目が終わると、 大抵は 闘技場の石は盗まれたり運ばれたりして
何か別な建物に転用される。 勿論 競技場がそのまま 牢屋になったり市場になったり
あるいは 人がそこに( 勝手に ) 住み始めたりすることもある。
19世紀までは この丸い広場の全面に 無秩序に家が建って、 アリーナの形状は跡形も無かったが
何度か整備を繰り返して、 やっとこのように 競技場の面影を示す ’ 円形広場 ’ に戻したということです。
13. 努力の甲斐があって、観光地としての ’ 売り ’ が出来たというものですね。
扇型とか 半円形の街並みは たまにありますが、 こんな円形は そうは見つからないですし ・・
空撮の絵葉書 いろいろ並んでいましたが、 私は お土産に こんな小さな壁掛けを買いました。
イタリアは どの町も それぞれに個性的でとても楽しい !
次はどんな町が待っているでしょうか ・・・
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★
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コメント
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こんばんは
ご無沙汰してました。PCが直り再設定なども済ませ、どうにか復活です。
↓記事も併せて拝見しました。
私にとってはどちらの街も初めて見聞きする街。
写真を見ながらいつものバーチャル旅行です (^_^)ニコッ!
古い建物と雨の風情もいいですね。
特に石畳は、雨がよく似合います。
サン・フレディアーノ聖堂の壁画(?)も素敵ですね。
教会の外観も中の彫刻も、本当に素晴らしく、私はヨーロッパでは美術館へ行かずとも教会や大聖堂で満足してしまいます。
道行く人々のファッションにも目を留めるbellaさんのブログ、やっぱり楽しいです (^o^)!
今日も楽しいバーチャル旅行、ありがとうございました。
投稿: 慕辺未行 | 2015年5月26日 (火) 21時33分