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2014年11月 7日 (金)

「ピレネーの中世ロマネスク教会」「スペインが負けようが関係ありません!」

東西に走るピレネー山脈には 南北に幾筋もの谷間が深く切れ込み 雄大な景観を形作っている。



そんなピレネーが生み出した自然の恵み、  中でも ” 石の文化 ” は

とりわけ不思議な魅力を放っておりました







01.    リーポイの東 車で15分ほどの サンジュアン デ・ラス アバデサス San Juan de las Abadesas

には、 ロマネスクの教会と テル川に架かる「 中世ロマネスクの橋 Pont medieval 」がある。 



橋の一番高い所から川面を覗き込むと 結構な高さがあり、怖いほどでした 

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02.     リーポイ Ripoll 「 サンタマリア修道院 Monestir de Santa Maria 教会」 の正面玄関 

( ポルターダ Portada )の浮彫 12C、には 旧約聖書の物語や12の月の仕事などが刻まれており 

まさに ’ 石の聖書 ’ と言えそうです。       入口ドア両脇の     



聖ペテロ、聖パウロの首が落ちているが、 中央上部の ’ 御座の神 ’ は立派な姿を留めている

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03.    教会正面には 風雨を避ける塀が13Cからあったものの 時の流れによる磨滅は避けられず、

今日では さらにガラス窓が付け加えられている





教会奥の 内庭回廊 Claustro の 「 柱頭彫刻 」 も ロマネスクの傑作です

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04.    ラ・セウ・ドゥルジェイ Seo de Urgel ( セオ・デ・ウルヘル )の 「 サンタ・マリア大聖堂 

Catedral de Santa Maria 」の 内庭回廊の柱頭彫刻 13C も 大変興味深い



フランス人の職人が 花崗岩の柱頭に、 ユーモアを交えつつ 熟練の技術と見事な構成力で 人間や動物を

彫りあげたと言うが、  動物に足をかじられたり、獅子に組み敷かれる人間の姿は 何かの比喩だろう ・・

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05.    さて、ドゥルジェイのオールドタウンの一角にある ’ アーケード街 ’ も 

中世の石の文化遺産の一つです。  

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06.     遺産と言っても 今日でも当たり前のように 人々が アーケードの下を行き来している。


アーケードの一角に 煮炊きしたと思われる ’ かまど ’ が 幾つか残っていた。 湯気が上がる様子が

容易に想像されるし、 冬は格好の暖房の場だったのかも知れない ・・

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07.     ピレネーの山中をさらに西へ向かい ボイの谷を分け入ると 「 タウール Taull 」 

という村に着く。 ボイの谷にある 6つのロマネスク教会が全て世界遺産に登録されているが



なかでも この「 サン・クリメント教会 Eglesia de Sant Climent 1123年 」 は 

スペインで最も美しいロマネスク教会と言われている

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08.    ピレネーから採れる切石と スレート瓦の屋根、  色のない村落の風景から 

厳しい山岳の気候と 質素な生活の様子が 直に肌に伝わって来る

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09.    標高2000mの高地に 100人足らずの村民しかいない タウールだが、

” ピレネーの宝石 ”  知る人ぞ知るロマネスクの村、 ここを訪れる人々は 少なくない。  



この日は 校外学習のスペインの高校生がたくさん来ていました~  

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10.   「 サン・クリメント教会 」 写真07.の鐘楼から 通称上の教会「 サンタ・マリア 」を望む。



この日 私が村に着いたのが3時過ぎ、 下の教会「 サン・クリメント 」には番人がおり 

4時にならないと その番人がカギを開けてくれない。  一方、上の教会は無人で いつでも入ることが出来る

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11.    二つの教会の内部のフレスコ画は 剥がされ、バルセロナのカタルーニャ美術館で 

修復保存・展示されている。  旅の後半 私はバルセロナで本物に出会うことになったが、


” やはり野に置けレンゲソウ ” の例え通り、 ピレネーの谷間で出会った12世紀の教会の

本物の佇まいは 美術館の立派な展示とは 少し異なったものだった





この 上の教会「 サンタ・マリア 」の内部のフレスコ画は 原画通りに再現されたコピーだが

それでも あの古臭い匂い!? 共々 雰囲気は十分素晴らしかった !

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12.   ところで 「 サン・クリメント教会 」 の番人が戻るまでの 小一時間、私は

教会隣のカフェレストランで時間を費やした。  マスターは丁度遅いランチを食べようとしていたので、  



話しかけては悪いと思ったが、  大きな飼い犬が奥の方から のそりと姿を現した。 

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その犬をダシに話が始まった。  なんでも 当地を中心に写真を撮っている日本人のフォトグラファーが

当カフェに2度 やって来たとか。  その写真家の伝手で 彼は日本に2回旅行をしたことがあるのだとか。




訪れた日本のあちこちの話、 日本の素晴らしい点 いろいろ話してくれたが 

日本びいきの外人さんによくあるような 浮ついた雰囲気がない ・・・

カタルーニャ独特の 山の男の落ち着きだろうか、、





話は 2014年のサッカーのワールドカップで スペインが 一次リーグで敗退した件になった。

強いはずのスペインが あんなことになって 残念だったでしょう !?




彼はすかさず答えた  ” とんでもない、 全然 残念だなんて思いませんよ、    だって 

僕はスペイン人ではなく カタルーニャ人ですから、 スペインが負けようが関係ありません!   ”






ほお~~  カタルーニャ人は そこまで徹底しているのだ !


感慨深いものを感じながら  話の矛先を変えた ・・・・・

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ピレネー山脈・大自然とその文化」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
今夜もバーチャル旅行させていただきにやって来ました (^_^)ニコッ!
ピレネー山脈の麓の町や村は、そこから切り出した石の文化が今も残っているのですね。
人々を見ていると、それが当たり前のように感じられるから不思議です。
石でできたアーケード街、出来た当時の人々はどのように思ったでしょう?画期的だったことでしょうね。
しかし石の文化で残念なことは、風雨に晒されると当然のごとく年月とともに風化していく・・・ところでしょう。
それでも中世の息吹が数百年経った今も感じられるのは素敵なことですね。
ワールドカップのスペインの1次リーグはまさに”惨敗”でしたが、カタルーニャの人には関係ない・・・彼の心はスペイン人ではなくカタルーニャ人なのですね。

bella様、
こんばんは。ご無沙汰しております(^^♪
石の文化、素晴らしいですね。
そして古い教会。ひんやりとした空気や香りまで漂ってきそうです。
ヨーロッパで教会を見つけると(よく遭遇しますが)、ついふらふらと入ってしまいます。
ずっとその空間に浸っていたいけれどそうも行かず…、日本にも、近所にこんな協会があったらいいな~と思わずにはいられません。
気持ちが疲れると神社に行きたくなるのはそのせいかも?…教会と違って静かに祈るわけにもいかないんですけれどね(^_^;)
bellaさんの作品、やっぱり素敵です。優しくって柔らかくって。
裸婦のモデルさん、裸でパイプ椅子なんて…ちょっと可哀想?冷たくなかったのかな~。
またUPしてくださいね!

石の文化には毎度驚かされることがいっぱいです。
1000年前といえば、平安から鎌倉への時代、木の建造物などは残っていても、触れなば壊れる(?)風情。そこがまたいいという木と紙の文化も此の方にはありますが。
端も、教会も、当時のままに何げにに日常に溶け込んでいるのが改めの驚きでもあります。

何処を見ても石ばかり、日本の建築とは対照的な光景ですね。
日本のように地震の多い国ではおそらく石の文化は
到底考えられないように思います。 
もちろん材料としての石の調達にも違いがあるでしょうね。
いずれにしても素晴らしい光景です。

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