« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月

2014年9月26日 (金)

奇岩「モンセラット山」は カタルーニャ魂の拠り所!

スペイン バルセロナの北西50kmに 

「 モンセラット Montserrat 」(1236m) という極めて印象的な山塊がある


ガウディの 「 サグラダファミリア 」 は相当奇抜な形の大聖堂ですが、 彼がインスピレーションを得たという

このモンセラットは それに輪をかけての異形、 人為を越えた面白さがある







01.    ’ Mont ’ は山   ’ Serrat ’ は鋸引きの 、 日本にも「鋸山」がありますが

ここは 一層雄大な スペインの 「 鋸山 」 と言えそうです




車で行く場合は 山塊の西側から 直接中腹に乗り入れ(写真上)、 山塊の東側からは 鉄道や 

黄色いロープウエイで 中腹の修道院下まで登って来ることが出来る(写真下)

01







02.    「 モンセラット修道院 Al Monestir 」 の背後に迫る モンセラットの奇岩に 

最前までの雨の雲がたなびいて  一層謎めいて見えました ・・・

02







03.    1025年に この地に作られた修道院は その後も改修されつつ 発展し、  

格式の高い、熱心な巡礼者が押し寄せる人気の聖地として 不動の地位を築いて来ました。   しかし、



1812年に ナポレオン軍の略奪に遭い 荒廃、 今日の建物は 20世紀に完成したものだ

03







04.     建物は新しいが 本尊の彩色木像 「 黒い聖母 ラ・モレネタ La Moreneta(95cm)」 は 

12世紀のもの。  聖母は 透明のガラスパネルで覆われているが、天球を意味する玉を持つ右手部分には

丸く穴が開けられていて、 聖母の手に直接触れることが出来る。  



私は信者ではないけれど 檀上のマリア像までの長い列に加わり マリアの手に挨拶して来ましたよ

04







05.     さて、 修道院の向かい側の山塊には 羊飼いが 上の 「 黒い聖母 ラ・モレネタ 」 を

発見したと言う洞窟がある。      こちら側から仰ぎ見るモンセラットも なかなかの風景です !

05







06.     ケーブルカーを降りたあと、 洞窟までは 崖を水平に切り通した山道を歩いて行く



その洞窟 「 サンタ・コヴァ Santa Cova 」 に 今はお堂が出来ているが 

修道院に運ばれた ラ・モレネタの代わりに 復元された同じマリア像が置かれている 

06

 





07.    洞穴への道すがら キリストにまつわる様々な場面の 15のモニュメントが点在している

07

(  左上は ’ キリスト復活 ′をテーマとした ガウディの作品  ) 







08.    次は再び ケーブルカーに乗って 修道院よりさらに上のレベルまで登ります ~

08







09.    今回私は カタルーニャ地方のほぼ全域を回ったが、 話に聞く ’ スペインからの独立の気運 ’ 

というものを 確かに随所で感じることがありました。 




フランコ独裁時代、 特に民族意識の高い 北部のバスク地方や カタルーニャ地方は フランコから

ひどい弾圧を受けました。 しかし ここモンセラット修道院では カタルーニャ語が禁止されていた時期にも 

ずっと カタルーニャ語でミサをあげ続けたと言う。    




モンセラットは そのシンボリックな姿に相応しく  今も昔も ’ スペインの ’ ではなく、

’ カタルーニャ国の ’ 中心地であり 心の拠り所であり続けて来たのです

09







10.    ケーブルカーのサン・ジョアン山上駅の展望台から。  ここにはハイキングコースがある



モンセラット山全体に 昔の僧院が13か所点在しているが その幾つかに行けるらしい

10







11.    さて、この天然の舞台装置、モンセラットは 多くの芸術家魂を刺激して来ました



イタリア・スペインなどを旅し、小説や絵を表した文豪ゲーテは この山を「魔の山」と呼び

オペラ「パルジファル」を作曲したワーグナーは 舞台となる城を この山中に設定し、



カタルーニャ人を自称するピカソは バスク地方へのドイツ軍の爆撃を非難して「 ゲルニカ 」を描いたが、 

カタルーニャ地方のこのモンセラットからも 多くのヒントを得たと言う



他に ゴヤ ダリ ミロ グレコなど 多くの画家が イマジネーションを得たそうだ

私めも アマチュアはアマチュアなりの油彩を 一枚描かせてもらいました ・・ !

11

 
(  画面左手に 僧院が見えます   )







12.     今も80人余の修道士が生活し 多くの巡礼者が訪れる 聖地モンセラットだが 


ホテルもあるから 泊まってハイキングするもよし、 バルセロナからのワンデイトリップもよし、

観光地としても よく整備されていると感じました

12




振り返ると 武人みたいな岩々が  ” また来いよ~~ ! ”  っと 手を振ってくれた





”  ちょっと無理かも ・・    きっと もう来られないナァ ~~~   ”

2014年9月19日 (金)

「黒トリュフ市」開幕は儀式付き トリュフ探すはブタ?犬?

三大珍味と言えば キャビア、フォアグラ、トリュフ と言われます



その中でも トリュフは 人工的に栽培出来ないし、探すのも動物の鼻任せ と

かなり貴重な珍味と言えるでしょう







01.    ここは フランス ブルゴーニュ地方、 ” フランスの最も美しい村 ”にも

登録されている 「 ノワイエー Noyer 」、   広場に大勢の人々が集まっています。




(  今回は ノワイエーのフレンドが撮って下さった写真が とても印象的でしたので

私自身の取材ではありませんが 皆様にも是非見て頂きたいと 記事にさせていただきました )

01







02.    11月初旬 この日は 冬のあいだ開かれる 「 黒トリュフ市 」のオープニングの日

02







03.    販売開始までのひと時、   張られたロープ越しに  ” 黒いダイヤ ” と称される

黒トリュフを見つめる 品定めの眼差しは 鋭く 真剣そのもの !

03







04.    ノワイエーの黒トリュフは 100g およそ35ユーロ、 リーズナブルな値段だと

主催者は言っている。  生産者側は14団体、 買い手の方は 1000人以上の人々がやって来る。 

04







05.    皆買う気満々 !   しかしちょっと待て、、  10時半に まずセレモニーが始まる。


揃いの帽子とマントに身を包んだ トリュフ協会の面々が行列して入場する

05







06.    お偉方のご挨拶、 優秀なトリュフ業者の表彰などがあって、 ようやく

協会長が 鐘の紐を引くと カランカランと開会の音が響き渡る

06







07.    ブルゴーニュと言えば フランスでも とりわけ美食の都だ。 



一時は猛烈な勢いで トリュフを食べ 乱獲した時期があったようだが、  ちゃんと協会を作って 

トリュフの保護育成に気を配り始めたのは それ程大昔の話ではない 

07

 





08.    トリュフは 要するに ” キノコ ” だから、 生のまま持つのは せいぜい一週間ぐらい。


味というより 香りが命の贅沢品であることは間違いない

08







09.     ところで、 トリュフと言えば ブタに探させるもの、と思いがちだが



最近は 犬に探させることも多いようだ。  何と言っても ” サイズと飼いやすさ ” がその理由らしい

ブタの場合、飼うのも本格的だし 連れて行くのに 軽トラの荷台ぐらいの広さは必要だ

09







10.    トリュフ刈りに連れて行くのは 雌ブタだ。 なんでもトリュフは オスの発情期の匂いに

似ているそうで、 探し当てたトリュフに 時によっては食いついてしまう場合もあるのだとか・・



その点、犬は 麻薬犬のように訓練されて 仕事をする訳だから 食べたりしないのが都合が良い

10







11.    さて トリュフには 他に イタリア産の「 白トリュフ 」がある。   



白と黒、違いが分かるほど  私は ’ トリュフ様 ’ にはお目にかかってないが、 


スライスしたものを 加熱して ほぼ料理の具の一部になるのが 黒トリュフ   

料理の上に 香りづけとして 生のまま削り振りかけられるのが 白トリュフと言えそうです

11

(  イタリア トスカーナ地方の 白トリュフ   )







12.    こちらは フランス南東部 トリカスタン Tricastin 地方、 トリュフで有名な町

「 サン・ポール・トロワ・シャトー St Paul Trois Chateaux 」 




83もの生産グループが トリカスタン・トリュフ ブランドを 守り育てているが

こちらも 1978年から保護活動が始まっている

12

                                       ( オフィシャルサイトから )  



お揃いの 黒いハットと黒マントをまとった生産者たち、 ただの農産物でなく 貴重な

” 黒いダイヤモンド ” を扱っているのだ、 という誇りと歓びが ひしひしと伝わります ! 






トリュフを心ゆくまで味わえるチャンスが 私にも またあればなあ、と 改めて思いますが 

果たして ・・・・・!?

2014年9月12日 (金)

「大都会リヨンの歴史地区」「絹にまつわるリヨンと日本」

フランス南東部の「 リヨン Lyon 」 は 人口165万、 フランス第2の都市 



この旅行、 私はスイスのチューリッヒ経由で リヨンの 「 サンテグジュペリ空港 」から入りました

「 星の王子さま 」の作者サン・テグジュペリ Saint-Exuperyはリヨン出身なのです







01.     リヨンは 「 ソーヌ la Saone 」 と 「 ローヌ le Rhone 」という 

二つの大河が合流するところに発達した街で 2000年以上の歴史を持っている ・・

01







02.    二つの川に挟まれた半島部から 西側の 世界遺産に登録された歴史地区 「 ヴュー・リヨン 

Vieux Lyon 」 に入るには、 ソーヌ川に架かる 「 ボナパルト橋 Pont Bonaparte 」

や 「 サン・ジョルジュ歩道橋 Pssserelle Saint Georges 」 などを渡って行く




歴史地区にある サン・ジャン大司教教会には 世界でも貴重な「 天文時計 (14世紀)」がある。


文字盤は 24分割されていて、 時刻や季節ばかりでなく 星座や惑星の軌道 聖人の記念日など 

様々なことがわかる 驚くべき仕組みとなっている

02







03.    ケーブルカーに乗って 「 フルヴィエールの丘 Fourviere 」 に行くと 

リヨンの大パノラマが開ける。         朝日の逆光の中で 白く輝く街を見ながら  



フランスの新幹線TGVが 1976年 まず最初に パリーリヨン間を走ったことを思い出し、 

リヨンは 丁度 東京に対する大阪のような立ち位置にあるのかなあなどと考えました 

03







04.     丘の上に立つ 「 ノートルダム・ド・フルヴィエール大聖堂 」は ’ 地味派手 ’

というのでしょうか、、  なかなか印象的な美しい聖堂でした

04







05.    さて、 リヨンは 「 印刷・機械・化学産業の街 」「 金融の街 」「 ハイテクの街 」

「 美食の街 」と様々な呼び名を持つ。   そんな先進の大都会、 まだ9月半ばだというのに 


多くの人々は 都会特有の色、シックな黒褐色を纏っています

05







06.    町のサンドイッチ屋さん、   フランスパンと生ハムが美味しかったですよ !

06







07.     フランスの都会人は やっぱり黒が好き !?

07







08.     「 ヴュー・リヨン 」には 急坂と階段が多い

毎日の登り降りは大変かも知れないが   この雰囲気は何とも言えず魅力的 ・・




1907年、8か月間 銀行員としてリヨンに滞在した 永井荷風が ” ふらんす物語 ” を 書いたのも

ソーヌ、ローヌの 二つの川が織りなす四季折々の変化や こんな古びた街角の趣きのせいだったことでしょう !

08







09.     リヨンは 14世紀に絹織物の交易が盛んとなってから ずっと 世界に絹製品を

輸出する ’ 絹の町 ’ として名を馳せて来ました。 



しかし、 1855年にスペインで発生した蚕の病気が リヨンに大打撃を与えた際は

日本の蚕が病に強いからと フランスから横浜に買い付けが殺到したこともあったということです。



さらに 富岡製糸場も 1872年 リヨンから技術指導者を招いて創設されましたし

ジャカード織機も リヨンから 日本に伝わりました。 

絹にまつわる日本とリヨンの関係は 浅くはないようです。        そう言えば



フランス北部で 牡蠣が大量に死滅した時も 広島の牡蠣が新たな種牡蠣として役立ちましたね ・・

09







10.     リヨンは 「 美食の街 」としても有名ですが、 ミシュランの三ツ星レストランが 

リヨンには一軒もないことを リヨンっ子は かなり不満に思っているらしい。 ミシュラン社の採点基準には

上質な雰囲気やトイレの清潔さまでが含まれるため なかなか合格点に達しないのだそうだ。 



最近は 日本までミシュランでランク付けされるようになって 余計なお世話、と 私は思うこともありますが

あらゆる場面で ” 他者の評価が気になる ” 日本人には 打ってつけの仕組みなのかも知れません ・・

10







11.     リヨンの「 ギニョール 操り人形 」も 歴史が長い。 マリオネット博物館では

フランスのギニョルばかりでなく、  日本の文楽人形の特別展示もありました。 

11

 (  あるレストランの帳場にて  )







12.    リヨンと言う大都会  とりとめのない散策でしたが 、  

せっかくですので リヨンの高級フランス料理、 最後に添えさせていただきます。


この繊細な飾りつけったら 、、、 
 



スーツをシュッと着て、背筋をピッと伸ばした年配の執事風が 靴音を響かせ 何度か料理を運びました   

やっぱり 雑で安いレストランの方が 私には合いそうですが  まあ 何事も経験ですから !

12



食後に チーズの屋台を若いボーイさんが引いて来ました。  この時 なんだかホッとしましたよ

  
  

 

2014年9月 5日 (金)

「 朝顔美人 」 木炭デッサン

9月になりましたが 日中は まだ暑い日もありますね

 

夏休みを思い返しつつ 木炭デッサンを一枚 描きました

 

この 「 朝顔美人さん 」 は 現役の美大生、

 

黒地に白い朝顔模様の この浴衣、 彼女の母親のものだそうです

 

着物は 代々伝えられても 感覚が古くならないところがいいですね~!

Photo

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2022年8月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

リンク先

フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック

ココログフレンド