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2014年8月15日 (金)

「ル・ピュイ」は巡礼路の起点・溶岩峰のてっぺんに礼拝堂!

フランス中南部、リヨンの南西130km辺りに 「 ル・ピュイ アン ヴレ Le Puy En Velay 」がある

その町の特異な景観は 一度目にした 誰しもの脳裏に 忘れ難い印象を残すに違いありません








01.   山道を進むと、 ドンジョンと城壁がぐるりと取り囲む玄武岩の台地が現れた。 まるで舞台装置のようだ!  


これは 「 ル・ピュイ 」の北西5kmにある 「 ポリニャック城 Chateau de Polignac 」 

ボルヌ川の浸食で削り取られた台地が  周囲の平野より100mも高く すっくと突き出ている

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02.     そのあと 「 ル・ピュイ 」に着き  高台から見渡すと   

てっぺんに礼拝堂や像を頂く岩山が 台地のあちこちから ニョキニョキと生え出ている



まず、 向かって左側の 「 コルネイユ岩山 Rocher Corneille 」 に登ることにした

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03.     岩山の頂上には 「 ノートルダム・ド・フランシス像 」 が建っている。 高さ16mの

この赤い像は、19世紀中頃 クリミア戦争の戦利品として手に入れた213基の大砲を 溶かして作ったのだそうだ

道理でちょっと新しく、 ちょっと奇抜な造りでした ~ 



像の内部を 螺旋階段で登ると 一面の
落書きが ~ !    観光地の宿命みたいなものでしょうか・・ 

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04.     さて、 フランスにも火山があることを知ってる人は 数少ないかも知れないが、 

ル・ピュイを含むオーベルニュ地方は 火山のデパート、 色々な時代の火山が揃っており

独特な観光地巡りを楽しめます・・ 


このあたりにも火道が通っており、 かつての火山活動が そそり立つ尖峰や陥没盆地やらを生み出したのです




赤い像の小窓から見えるのが 「 ノートルダム大聖堂 Cathedrale Notre-Dame 」

創建は430年で、かなりの歴史を誇っている。    次はこの大聖堂を訪ねます

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05.    この大聖堂、 実は スペインの ” サンチャゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路 ” の

出発点として 今日でも多くの巡礼者を集めている。  彼らは 聖堂正面のポルタイユから始まる大階段を降り 


門前町を通って コンポステーラへの歩みを始めるのです

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06.     ル・ピュイは 司教座所在都市として 11世紀には既に繁栄していましたが、 大挙して

やって来る巡礼者がもたらす莫大な税収などを巡り 近隣諸侯との争いが絶えず、 この大聖堂を要塞化せざるを得なくなる



聖堂界隈には 石垣がめぐらされ、 教会・回廊・居住部などの建物の窓には鉄枠が付き、 出入り口は細く狭く、 

聖堂を頂く玄武岩の小山全体が 厳めしい石の砦となった所以です

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07.     大聖堂を頂点に 町のあらゆる個所が急峻な坂道になっているので、 観光は一苦労でした ! 



でも、学生さんたちにとっては 甘酸っぱい青春のシーンは 常に 坂道と共に記憶されることになるのでしょうね ・・

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08.     ノートルダム大聖堂の「 黒マリア 」、 抱かれている幼子キリストの首が衣から出ている姿が印象的。   

聖祭などで 違う色の聖衣をまとうのですが、 聖衣の下 幼子をどのように抱いているか、と 裸像が気になります!



サンチャゴ・デ・コンポステーラの守護神、「 聖ヤコブ 」 も 出発する巡礼者たちを見守っている。 

帽子のホタテ印しで ヤコブだということがわかりますよ 

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09.   最後が 「 サン・ミッシェル・デギュイユ礼拝堂 Chapelle St-Michel d’Aiguilhe 」

礼拝堂を頂く 高さ82mのこの溶岩峰の姿は まさに奇景、 ” ル・ピュイの顔 ” と言える風景です




268段の石段をよじ登って 礼拝堂に到着。   創建は969年、   生活が不便で素朴だったかつての時代、  

礼拝堂を作る石を運び上げた時も ここで祈りを捧げた時も 幾多の困難が待ち受けていたことでしょう ・・

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10.    この礼拝堂は 1、034もあるフランスの文化遺産の中でも 19世紀末 最初の選考リストに載せられた

と言うことですから、 その人気の程と重要度がわかります



礼拝堂入口のアーチは エキゾチックな ビザンチン様式のアラベスク模様とモザイク石で彩られている

内部は素朴なロマネスク様式で、 天井などの壁画は薄れてはいるけれど 古びた色合いが魅力的でした

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11.    登るにも降りるにも かなりの勾配で 足を踏み外したら大変なことになりそうです !

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12.    さて ル・ピュイは 巡礼の人々の祈りを受け入れる厳粛な町ではあるけれど  町は普通に明るい。 



’ 聖母の被昇天祭 ’ ’ 鳥撃ち競技会の仮装フェスティバル ’ など 人々の熱気が爆発する機会も多々あると言う

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覚悟を決めた立派な巡礼者でなくとも、 私のように 物見胡散で出かけても 

十分に感動を味わえること間違いなしでしょう!

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コメント

こんばんは
テーブルのような岩山の台地があるかと思いきや、街の中には急峻な岩山が二つも?!
しかも頂上には立派な礼拝堂や大きな像が!
地形だけでも不思議なのに、あの岩山の上にあのようなもの・・・どうやって造ったんだ?
この街こそ『世界ふしぎ発見』ですよ(笑)
観光地の落書き、「私は○○という名の心無い人間です」ということを書き記しているようなものなのに!
岩山に建つ像や礼拝堂も素晴らしいですが、そこから見た街の景色・・・高所恐怖症の人は絶対に行けないところですね。

正に舞台装置の様な台地。その台地のあちらこちにはには礼拝堂や像等がある
岩山がニヨキニョキとたっているとは、何とも珍しく素敵な忘れがたい景色です。
よくもこんな岩山の頂上に色々のものを建てたものと感心します。
ここがスペインの巡礼路の出発点だったのですね。
確か巡礼者もホタテ印をつけていたと記憶しますが、どうでしたか?

遠々サンチャゴ・デ・コンポステーラのスタート地点はこんなところだったのでしたか。
河川の浸食台地、これほどに小規模急斜面の林立も珍しいのではないでしょうか。
アメリカの西部ににも似たフォルムの、大きな違いは頂の見事な建造物。これはひたすらに文明と歴史のなせる業。
地形もフランスのイメージとは大きく異なって、文明はやはり南方指向ですか。

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