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2014年6月13日 (金)

「マルセイユの朝市」そして「仏国歌ラ・マルセイエーズ」

フランス第2の都市、 「 マルセイユ Marseille 」 は 地中海に面した港湾都市









01.     マルセイユは 様々なモノ、人種、文化 が出入りする まさに海の玄関口で、独特な活気に満ちている


大きな船が着く埠頭は外洋側にあり、  この ラキドン入江 Lakydon に作られた  歴史的な

「 マルセイユ旧港 Vieux Port 」 は 今や 観光や商売の拠点として賑わっている

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02.    写真の中央左、 小さな「 マルセイユ旧港 」が ちょうど円形劇場のような配置で 
街にぐるりと囲まれている


ギリシャ・ローマ時代には この入江はもっと奥まで続いていたが やがて土砂で埋まり、停泊の用をなさなくなる

しかし その後の十字軍の活動や ピサやジェノヴァとの勢力争いなどを経て、 
ルイ13世が 今日の原型の港を築いたという。



マルセイユは 地中海の要衝であっただけに その歴史は 結構古いのです 

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03.    さて今日のマルセイユは 治安があまりよくないという噂もあるが、確かに パトカーが常駐していた

’ 刺青屋 ’ も 出ていた。    「 オーストラリア製の 天然素材インクで 描きます  5ユーロから 」

どうやら 本格的刺青ではなく、 いずれは消えるファッション刺青のようだ



欧米では 刺青は 肉体による直接的な自己表現の手段として 人気があり、 必ずしも ’ 悪人 ’ とは結びつかない 



先の話かも知れないが  東京オリンピックへの 海外の ’ 刺青観光客や選手たち ’ について 

潔癖症の日本人の感覚と どう折り合いをつけるかは 悩みどころかも知れない ・・・

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( POLICE の字が 逆さ字となっていますが、 バックミラーで見ると まともに見えるのです 

パトカーが後ろから近づいた時  無言の警告を発する仕組みらしい    )






04.     「 マルセイユの朝市 」  文字通り ” 産地直送 ” で  この上ない新鮮さ !

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05.     ベラ、カサゴ、メバルなど 小型の磯魚をはじめ、 ウナギやアジ 鯛 まぐろなど 様々だ。



マルセイユの名物料理 「 ブイヤベース 」は、 もともとは見た目が悪かったり 毒針があって危険などの理由で

商品価値のない魚を、 大鍋でまとめて煮込んだことから始まった という話が 思い出される

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06.     観光客は 生魚を買う訳にもいかないから、  ただ興味深そうに 取り巻いている

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07.     それでも 店主は 愛想がいい。 自分の腕に巻き付いたタコもろとも 写真を撮らせている


(    隙を盗んで タコが スタコラと逃げ出しました ~  !   )

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08.     とにかく 凄い人出です !            ところで、


こちらの ” ヒトデ ” と ” サザエの目( 日本ではサザエの蓋 ) ” は お守り用だそうですよ


因みに サザエは 俗称Sainte Lucie 聖ルーシー、 ホタテはSaint Jacques 聖ヤコブと

聖人名で呼ばれるなんて 面白いことです ・・

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09.     「 ノートルダム ドラ ガルド教会 Notre Dame de la Garde 」 19C 



01.の写真で 丘の上に見えた教会です。  標高は162mですが  登り道は 数字以上にきつい勾配でした~   

しかし この丘からの眺めが 実に華やかな絶景で、 マルセイユ有数の 観光スポットだと言うことがよくわかりました




ここにいた 物乞いは ずっと 長い時間 この体勢のままで 、、、 

お金をもらうという目的以上に  自分に 何か課題を課しているかのようにも見えました ・・

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10.     この丘から見えるのが 「 イフ島 Chateau d’If 」  アレクサンドル デュマの小説

「 モンテクリスト伯 」 の舞台となった島、      後に訪ねることとなります

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11.     アラブ人街の マルシェ。   雑多な人種の 底知れないエネルギーが ムンムン !

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12.     さて蛇足ですが、フランス国歌は「 ラ・マルセイエーズ La Marseillaise 」でしたね



実は この歌は 当時敵対していたオーストリア軍を倒すべく フランス北東部 ライン川の西、 ストラスブールに

結集した フランスの部隊「 ライン軍 」 を鼓舞する目的で 作られた歌でした



軍人なのに 詩と作曲の才能に恵まれた ある工兵大尉が 1795年4月25日 一夜にして作った曲で、 

まさに天から降りてきた 空前絶後の名曲だったと言えそうです。

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魂が震えるような曲調がたちまち人々の心を捉え、 引く手あまた、 楽譜パンフレットが あちこちに配られました。 



中でも とりわけ、  首都・パリ防衛のため マルセイユを出発した「 マルセイユ義勇団 」 が 

パリに向かう道すがら 事あるごと、場所を選ばず、この歌を歌い広めたことから ” マルセイユ人達が歌う歌 ” 


と呼ばれ、  それが やがてフランス国歌 「 ラ・マルセイエーズ 」 となったのです





歌詞はと言えば 「 残忍な敵兵の雄叫びが聞こえるか、 彼らは やって来て 我らの子と妻の喉を掻き切るぞ !

武器を取れ市民らよ、 隊列を組め、 進め進め、 奴らの汚らわしき血が 我らの畑の畝を満たすまで !」  

実に血なまぐさい歌詞ですね ・・






ところで、  この曲が作られた 元々のきっかけは 外敵であったにせよ、 

実際は フランス革命やナポレオンの台頭 王政復古 共和制 などなどの

国内政情の変化にさらされつつ この「 ラ・マルセイエーズ 」は 生き残って来た訳です




                                 





言葉の残忍さに 常に批判は絶えなかったようですが、  それでも 現代のフランス人が  ワールドカップで 

こんな国歌を歌ったら どれほど ’ やる気 ’ が起きるでしょうか 




” 石ころが 苔むすまで じっとそこに在らん ” なんていう歌詞の 君が代を歌っても、 ワールドカップなら

日本人の心に  静かなる闘志が むくむくと湧いてくるのですから  国歌って面白いものです




・‥…━━━☆   ・‥…━━━☆   ・‥…━━━☆





とりわけ勇猛果敢であったろう マルセイユ義勇兵たちとその風土に 思いを馳せながらの マルセイユ見物でした
  

 

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南フランス マルセイユ・エクサンプロヴァンス」カテゴリの記事

コメント

こんばんは
マルセイユ、訪れたことはありませんが、その名も風景も耳にしTVで目にしたことがあります。
フランス・プロバンス地方の地中海沿いのリゾート都市!ですよネ!
その辺りも「コート・ダ・ジュール」と呼ばれるのでしょうか?

パトカーの”POLICE”の文字、日本の救急車の『救急』と同じ原理ですね。
日本が先か世界の他の国が先か?気になるところです・・・。
港湾都市だからこその豊富な魚介類・・・食べたいですネェ!
どんな料理になって出てくるのかな?
それにしてもサザエとホタテの俗称にビックリ
なんで聖人の名前がぁ~?

それにしても、マルセイユ・・・風光明媚なところですね。
人々のファッションもオシャレ有り、普段着有り・・・
しかし、フランス国歌の内容が・・・今のフランスのイメージにほど遠い・・・(^_^;;!

マルセイユ、極東の島国からみていると、なんとなく時代に置き去りにされた港町の、これはまた個人的な独断の印象。
かつて、そんなに遠い昔ではなくて、外国への移動が航空機でなく船であった時代の憧れの仏蘭西への玄関口。
荷風の時代から、多くの日本人の画家も、近くは遠藤周作さんもマルセイユだったでしょうか。
現代のマルセイユ、漁港であるのは変わりなく、ヨーロッパのどこにでもある中世からの歴史遺産はひたすらに観光頼みなのでしょうか。

bellaさん。

はじめまして。
bellaさんの旅行記、読んで素敵だなと、こんな旅をしたいと重いメールしています。

早速ですが。お尋ねがあります。

カナダ・ケッベックシティのレスレ・シュルメールの詳細を検索してみたんですが全く情報が得られません。

今年、旅仲間と紅葉を観に行く計画をたてていて、そんな折bellaさんの旅行記を見て直ぐ連絡して情報を仕入れたいと思ったのですが。

差し支えなければお勧めの宿や旅情報を教えて頂きたいです。

宜しくお願いします。         加代美

ついにフランスには行く機会をなくしてしまいました。
bellaさんの旅の写真でフランスを想像しています。
高校時代に大学へ行った先輩たちが機関誌「赤旗」と
何故かマルセイユの歌を歌っていたのを思い出しました。

加賀美さん こんにちは  ブログにお寄りいただきありがとうございました。

セントローレンス川に面した 「リズレシュルメール」 でしょうか・・
L’Islet sur Mer で検索していただくと オーベルジュや ジットが出てきます。
もし違う場所でしたら ごめんなさい!

大都市以外は 予約なしで出かけましたので、お伝えできる確実な情報があまりないかも・・
紅葉は 1週間ずれただけでも 機を逃しますが、でも全てが雄大で美しいので
楽しんできてくださいね。  紅葉時期にドンピシャ合うといいですね!

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