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2014年5月 2日 (金)

「ノイシュヴァンシュタイン城」「リンダーホーフ城」 美男王の狂気の産物!

南ドイツ「 フッセン Fussen 」 という町は ドイツロマンチック街道の終着点として有名ですが

むしろ アルプスの山裾に位置する 「 ドイツアルペン街道 花形の町 」と言う方が相応しいかも知れない




フッセン郊外の小高い丘には、 世界中の観光客がやって来る バイエルン王宮の二つの城があります







01.    「 ホーエンシュヴァンガウ城 Schloss Hohenschwangau 」

一見 ホテルかなとも思えるほど 新しく 整っている城で ( 1832~1836年築 )、 

その足元は 押し寄せる多くの観光客用の 駐車場になっていました 

 



マクシミリアン2世が 12Cの廃墟城のあとに 建てたものだが、  彼の長男 世に名高い

 
” ワーグナーに執着した ルートヴィヒ2世 ” が 夢見がちな少年時代の大半を過ごしたのもここ

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02.    モンサンミッシェルと並んで ’ 是非行ってみたい人気観光地 ’ となったこの地域に 

多国籍の観光客が 大勢 押し寄せていました ~ 

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03.     ディズニーランドの シンデレラ城のモデルとなったと言われる

「 ノイシュヴァンシュタイン城 Schloss Neuschwanstein 1886年 」




この城を作った ルートヴィヒ2世は、  約1km離れた ホーエンシュヴァンガウ城の窓から  

望遠鏡で 城の工事の進捗状況を観察したという                           ところで、




ノイシュヴァンシュタイン城は 歴史的には結構最近の建物で、 鉄骨造り、当初からエレベーターや電話が備わており

 ’ ほぼ現代建築だった ’ と言えるのではないでしょうか

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04.    治世を等閑にし 芸術に耽溺していたルートヴィヒは、 

ワーグナーのローエングリンの場面を描いた居間、タンホイザー伝説を彷彿とさせる庭など

一般的な城の概念からかけ離れた ” マニアックで夢のような城 ” を
築こうとした


発注先が 建築家でなく 舞台装置家や画家だったということからも その異常さが窺えます




ディズニーランドに真似されたこの城ですが、 こちらこそが既に 本家 ” シンデレラ城 ” だったとも言えそうです 





前回城の中に入ったので 私は今回は遠くから眺めるだけにしましたが、 私が訪れた3カ月後、 13年にわたる


改装工事が終了し( 昨2013年 )、   このシートが取れ 今は 白亜の美しい姿が見られるそうですよ ! 

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05.      実際のところ、  こんな君主 ” 狂王 ” に付き合う政府や国民は たまったものではない。 



ルートヴィヒ2世が この城で暮らしたのは わずか170日。 1886年6月10日 ミュンヘンから派遣された 

政府委員会によって 王の廃位が通告され、  その3日後  王は シュタルンベルク湖で

医師のフォン・グッデンと共に 謎の死を遂げている。  他殺説も自殺説もあり、 ミステリーのままだ  ・・・

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(   城を東側から眺めています    こちら側は 嘘のように静かでした!   )    








06.     フッセンの東側 町を巻くように流れる レッヒ川



オーストリアとの国境付近に 「 レッヒ滝 Lechfall 」がある。  雨上がりで 濁流が 渦巻いていた

普段は 青く澄んだ水が 段々になった堰を サラサラと流れ落ちている

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07.    川は この先の 水利を目的とした人工湖 フォルゲン湖 Forggensee に向かっている

岩肌には 水利開発に寄与した マクシミリアン2世の像。       変わった 男性トイレでした ~ !



こんな水流を見ていたら きっとトイレに行きたくなりますよね !?

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08.     「 リンダーホーフ城 Schloss Linderhof 」 ( 1869~1879年築 )

狂王 ルートヴィヒ2世は  森に覆われた アマルガウの谷間にも こんな小宮殿を建てている 



360度 見渡す限り 目に入るのは深い緑だけ ・・  イタリアの別荘をモデルに 池やテラス 噴水・花壇を

中心軸に沿って配置しているが、 谷間の斜面を利用したことで ひときわハイセンスな立体感が生れている

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09.     この頃 オリエントの物語や ドイツの英雄伝説などに憑りつかれていたルートヴィヒは

モロッコ風の家や パリ万博で購入したムーア風のあずまやなどを庭に配置し、 そのムードに浸ったという

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10.    しかし 宮殿の内部はもっと凄い。  基本的には ヴェルサイユ宮殿を模したと言われるが

贅を尽くした内装は、 未だ現役として使われるマドリード王宮と並んで 豪華さは一番かも知れない



ルイ14世 ルイ15世 ポンパドール夫人 デュバリー夫人などの肖像画や胸像に ルートヴィヒは 

毎日 挨拶をして回ったという

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(  この宮殿に入るにも 長い行列を作る必要があります  )







11.    凝りに凝った演出の最たるものが 「 ヴィーナスの洞窟 Grotte 」 



ワーグナーの楽劇 「 タンホイザー 」 の ヴィーナス山 Venusberg の雰囲気を醸し出そうとして

わざわざ人工的に作ったもの。   金色の小舟が浮かぶ池には 実際白鳥が入れられることもあったという



カラーライティングも含め、 当時も オペラの舞台装置らしく 色々な演出があったかも知れない

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12.     ところで ルートヴィヒ2世と言えば ” 美男 ” で一世を風靡したものでした

私のブログ 「 ミュンヘン ” のん兵衛天国 ”」の回で、 彼のお墓と ハンサムな写真を掲載しましたが、



あんな儚いほどの美男も 肖像画によれば、 晩年は こんな風に太り また歳を重ねたと見えます (上の写真)




噴水の前で 記念写真を撮る彼は もしかして ルートヴィヒの化身かしら ・・

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彼の夢想のために 国民の血税が浪費され 政治も等閑にされた 当時の人々からしたら、 

ルートヴィヒは  呆れてモノが言えないような はらわたが煮えくり返るような存在だったかもしれない。  



しかし こうして いくつものお城と個性的な文化が残った ・・   




歴史とは  いつも いつも 摩訶不思議なもの !!

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コメント

こんばんは (◎´∀`)ノ
世界中の観光客が集まるあの『ノイシュヴァンシュタイン城』、ヨーロッパに造詣が深いbellaさんが訪れているのは”当たり前”のことですね。それにしても懐かしいです、
Fussenの街にSchloss Hohenschwangau、そしてSchloss Neuschwanstein・・・。
bellaさんはやはりレンタカーで訪れたのですよね?いいなぁ!
私は鉄道でフッセンへ。ホテルで1泊し翌日バスでホーエンシュヴァンガウへ向かいました。

お城を見た後は周辺をドライブ!良いですネェ!羨ましいです。
観光客でごった返すところとは打って変わって静かなところからの眺め!
そしてリンダーホーフ城!初めて聞きました。素敵な宮殿ですね。
いかにも、あの『狂王 ルートヴィヒ2世』が好みそうな外観と庭園!
さらに内部は・・・派手~ w(^o^)w!
ノイシュヴァンシュタイン城にも洞窟を模したところがあって驚いたものでしたが、
こちらのは・・・さらに派手!
国民の血税が国王の趣味に使われ、衰退したバイエルン王国・・・。
当時の民衆の怒りとは別に、今の時代の我々は感嘆の声をあげながらこれらの場所を訪れているのですね。

お早うございます。
ドイツには出張の合間にライン川船旅とハイデルベルグを見物しました。
リタイアしたらドイツの城とワインの旅を考えて計画を立てていました。
最も行きたい「ノイシュヴァンシュタイン城」でしたが
言葉の壁が高くて英語圏ばかりになりました。
bellaさんの旅物語を楽しみにしています。

とかく芸術は狂気の産物であることが多いのかも知れませんが。
ノイシュヴァンシュタイン城が芸術作品であるかどうかはともかく、ルードリッヒ2世はワーグナーを世に送り、19世紀に生きた最後に近い封建君主の我儘を今日に残した功績(?)は認めざるを得ませんね。
血税を浪費され、政治をないがしろにされた領民たちも、いやおう無しにこれらの君主の遺産創りに一役買っていたことになるのかも知れません。

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