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2014年4月18日 (金)

「オットーボイレン大修道院」かくも華麗で、かくもおどろおどろしい!

南ドイツ、バイエルン州に 「 オットーボイレン大修道院 Ottobeuren 」 がある




旅行では どこの教会も大聖堂も 私は必ず訪れていますが 、いつもブログの記事にするとは限りません

その立派さを伝え切れないからでもあり、 またある意味 どこも同じように見えてしまうからでもあります







01.   しかし 今回の「 オットーボイレン修道院 付属教会 Klosterkirche 」は特別でした  



緑なす丘の上、修道院の広大な敷地に 子供たちが 自転車に乗ってやって来ました ・・・ 

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02.    ” ドイツバロック様式の白眉 ” とされるこの聖堂は 南ドイツの大建築家フィッシャーを中心に

多くの ドイツ人やイタリア人の芸術家を動員して 18世紀に完成しました

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03.     大聖堂の中に入った時 普通は 暗闇に目が慣れるのに数秒かかるものですが、 ここでは 

パッと輝く白い壁がお出迎え、 その華やかで洗練された装飾空間に 目を丸くいたしました ! 

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04.    キリスト教教会の伝統的な習慣とは異なり この教会の身廊は 南北に長く建てられているので

朝日と夕日の時間帯に 日差しが入り込みやすい




堂内は 豪華なロココ調の装飾で覆われ尽されているものの  柔らかい調和に満ちている

白と金を基調に ピンク 黄色 オークル 紫 ブルーグレイなど 色合いがハーフトーンだからかも知れない

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05.        内陣 聖職者席 諸々の祭壇 説教壇 柱 天井 守護天使の像 祭壇画 等々 

見事な造りを このブログで 全てご紹介したいところですが  写真の容量制限があるのが残念です ~ !

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06.     中でも 特筆するとしたら、 天井の 数々のフレスコ画でしょうか ~  



下から見上げられることを前提に、遠近法を駆使して 見事に仕上げられている

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07.     しかし 丸天井の漆喰装飾と絵画が巧みに組み合わされていて、 どこまでが立体の漆喰で

どこからが平面の絵なのか なかなか区別がつかない。   極端な場合、構造上の制約で 真っ平な天井に 

丸いドーム型の騙し絵が描かれることもあるし、  一人の人間の上半身が絵で 足は立体なんてこともある。




目を皿のようにして見てみたいものですね !

今日の西洋の ’ だまし絵 ’ の技術は こうした 歴史的なバックグラウンドの賜物かも知れない

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08.    さて、話変わって  キリストの使徒や聖人たちには その特異な死、非業の死にまつわる

様々な逸話が語られている。   例えば この「 聖セバスティアヌス 」、 



時の皇帝に 裏切りの嫌疑をかけられ、 刑場で 射手たちにより 身体じゅうがハリネズミのようになるまで

矢を射続けられた という伝説が残っている。  しかしその場では 完全な死に至らず、 人に助けられ 


命拾いしたものの、 後年セバスティアヌスは 再び皇帝の命で ’ 死ぬまで ’ 殴打され 命を落とした

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09.     キリスト教には そうした  残酷な逸話に 事欠かないが、


この世の物としては 恐らく最高に美しいであろう 「 オットーボイレン修道院付属教会 」にも

ハッとするような ” おどろおどろしいコーナー ” があった。   聖人の衣装をまとった骸骨だ !

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10.     キリスト教には ” 聖遺物 ” を大切にし  有難がる風習があるが、 

聖人の遺骨をそっくり保存して、 飾り付けるのは その究極の例かも知れない
   




通常 地下のカタコンベには 大腿骨、上腕骨、頭蓋骨などが パーツごとに集められ 山と積まれているものだが  

身体丸ごと保存され 美しい法衣を着せられ、 地下ではなく 地上の大聖堂のケースに収められた聖人たち 

恐らく 百年に一人といった 特別な存在、 相当偉い聖職者だったに違いない !

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11.    ” 骨 ” も 聖遺物ともなれば 美しい装飾品で、 人々が まだ素朴な心情を持っていた時代には

一本の骨をも 本当に有難く 崇めたに違いない ! 

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12.     この大聖堂のそばには さらに大きな修道院の建物がある。 764年には 

ここオットーボイレンに ベネディクト会修道院が創設され 皇帝の庇護のもと 著しい発展を遂げ 



16世紀には世界初の印刷所も開かれ 学問も盛んに行われたという

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観光で大人気の ドイツロマンチック街道のコースからは 少し外れるが、 オットーボイレンまで足を延ばし

” かくも華麗で、かくもおどろおどろしい ”  オットーボイレン修道院付属教会を 訪れて見ませんか ! 

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コメント

西洋美術百戦錬磨のbellaさんをして、特筆させるほどの魅力。
この華麗さとおどろおどろしさを拝見すると、やはりもうこれは民族の血に由来する何ものでもなさそうな気がします。
およそ、ワビサビの世界とは両極端、もう比較することも不可能ですね。
これが、また近世の18世紀に造られたというのも驚きです。

こんばんは (◎´∀`)ノ
オットーボイレン・・・、初めて聞く名の街です。
さすが!bellaさんです。
普通ではなかなか行かないような街へ足を延ばす旅、bellaさんならでは!ですね。
この教会の装飾も素晴らしいですね。
私もヨーロッパの大聖堂や教会の、名も無き芸術家たちの素晴らしい作品を見て、いつも感動していました。
こちらの教会の装飾は、bellaさんが見ても『特別』というほどですから、本当に凄いものなのですね。
私も自分の目で見てみたいです。
そして『おどろおどろしい』骸骨、いや聖人。
このようなものがあるとは・・・(゚o゚)ヒエェーッ!
ウーン・・・奥が深い!
もし、もう一度ドイツへ行く機会があれば・・・訪れてみたいです。

すばらしい大聖堂ですね。
白い壁の内装が明るくて、まさに全体が美しい芸術品ですね。
周辺にはのどかな田園が広がり、日本とはかなり違う環境に、
訪れてみたくなります。

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