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2014年3月21日 (金)

ポルトガル「マルヴァオン」 ベリーダンスとコルクの木

ポルトガルの天空の村 「 マルヴァオン Marvaon 」 で遭遇した アラブ祭り、


そこで目にした ” ベリーダンス ” 、 田舎の祭りとは言え 異文化の強い香りが満ちていました 







01.     アラブ的とは言っても、 ベリーダンスは 

エジプトとトルコ  別々の2つの文化を発祥として 発達・変遷して来た 歴史ある踊りなのです   



女性ダンサーが ステッキを小道具に踊り出した。  ベリーダンスの基本的なテクニックは 体の部分ごとの

円運動だそうで、 彼女は ステッキを回したり 自分の腹筋をくねらせながら 様々なステップを踏みつつ

果てしなく腰を回し続ける     そして指先まで神経が行き届いている

Q01







02.     ベリーダンスは 今日では エロチックでセクシーな踊りという概念が定着している

確かに ハーレム発祥であるし そういう側面がない訳ではないが、 男性だけのダンスもあるし、

どんな踊りもそうであるように、 本物のベリーは 相当の訓練と技術を要するに違いない



服に覆われた魅惑的なボディラインの わずかな変化も見逃すまいと 男たちが身を乗り出す様子が印象的 !

Q02






03.     アラビアンナイトに出てきそうな小物や 華やかな アラビア模様の布 

Q03

 





04.        寸劇

Q04







05.     日本の子供たちが 浴衣を着て お祭りに出かけて行く時 特別な高揚感があるように 

アラビア風のおめかしをした 地元の子供たちも 晴れやかで楽しそう !

Q05







06.     スペインで フラメンコを見た時  私は ” 踊り手は年増がいい ” と感じたが 

” 若い踊り手はダンスを触媒にして何かを伝えるには あまりにも乏しい人生経験しか有していない ” と言う理由で

アラブ世界でも ダンサーは40才は越えていた方がいいと言う見方もあるらしい



” 若者文化 ” の日本では 本気でそう感じる人は 数えるくらいしかいないかも知れないが ・・ 

Q06







07.     大盛況のお祭りも、 いつの間にか夕刻を迎え 大地がセピア色に染まり ・・

Q07

 






08.     祭りを主催する一座のみんなも 腹ごしらえ 。   とにかく ” 肉食人種 ” ! 

直火で焼かれる肉の塊りと 肉を焼くおじさんの逞しい腕、  その区別がつかない ・・

Q08







09.     夜遅くまで 飲み食いが続き、 鉄砲音がはじける中 兵士と豪族の芝居、 頭にろうそくを

立てた女たちのダンス、 広場でみんなが参加するダンス、  そして 打ち上げ花火でフィナーレとなった

Q09







10.     翌朝は 澄み渡る快晴、 大きなテント以外 あっという間に片付けられ

道には 塵一つ落ちていない ・・  小路にあふれた人々のざわめきは幻影だったのだろうか ・・




” パノラミック テラス ・ マルヴァオンから 全土が見渡せる! ” の看板。 今日やって来る人には 

絶景が広がる小さくて静かな村という いつもの姿を見せることになるだろう

Q10







11.     麓に降りると コルクの木が待っていて 溢れんばかりのコルク片を積んだトラックにも出会った


コルクの樹皮は 何年かに一度 剥がされて、 木肌の赤い地色が露出する

Q11







12.     街路樹となったコルクの間から 「 マルヴァオン 」が 夢のように浮かんで見えた



褐色の木肌の このコルク、  剥がされてから 再びここまで復活するのに 何年たったのだろうか 、、、 

Q12




ところで、 アラブ的なものは 確かに 日本人には遠い存在かも知れない。  が、アラビア語を話す人口は

中国語 スペイン語 英語に次いで 世界で第4位、  イスラム支配時代の 遠い昔話を持ち出すまでもなく



現代でも ヨーロッパ、特にイベリア半島には 北アフリカのアラブ系住民が 移住したり出稼ぎに来たり、  

古くから 確固たる地位と文化を築いている





アラビア祭りが そこかしこで行われても 全然珍しくないのかも知れません。    それにしても



” コルク ” は ワインの栓に姿を変えて はるばる日本にやって来るけど 


” アラビアンナイト ” は 今のところ ディズニーランドにしか 現れないデスネ ・・

  

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コメント

こんばんは (◎´∀`)ノ
アラブの民族衣装を着たダンスの次は、ベリーダンスですね。
そして会場のアラブのお土産(?)も、どれもこれも欲しくなるような、見ているだけでも楽しそうです。
05の写真の皆さんの笑顔が素敵ですね。
彼らからすれば、ポルトガルの小さな町のお祭りに日本人が来ていたことがビックリ!で、嬉しかったのかもしれないですね。
直火で焼かれたお肉、むしゃぶりつきたい・・・(・_・)イイナァ!
そして夜まで祭りは続き…翌朝、何事もなかったかのような静けさ・・・。
一夜限りのアラビアンナイト、だったのですネェ!
コルクの木、たしか愛知万博のポルトガル館でもコルク製品が並んでいたような記憶があります。

静かな山の村の一夜のアラブの饗宴、はたまた夢か幻かの印象をいただきました。
そうか、イベリア半島へはジブラルタルを一跨ぎ、北アフリカからのアラブの文化や人の往来があったのですね。
コルクの木、このあたりでも生育するのですか。
ワインの栓のみならず、ボクらはかつて建築や都市模型の制作にタイヘンお世話になったことを思い出します。

2~3日リスボンに滞在した時ファドの演奏を聴きました。
物寂しい印象が残っていたのでベリーダンスを拝見して
アラブの影響が多いのを知りました。
最近、ワインの栓でコルクがほとんどなくなりました。
金属やプラスチックの栓はワインには風情が無く侘しいです。
ワインの消費が増えたからでしょうね。

bellaさん
以前、島根県でもコルクの木があると聞いたことがあるのですが、
気候帯はあまり関係何のですかね?
温暖なところでないと育たないと思っていますが・・・。

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