アンダルシアの白い村「アルコス・デラ・フロンテーラ」見晴らしだけでなく
セビリアの南 約80kmにある アンダルシアの白い村、
「 アルコス・デ・ラ・フロンテーラ Arcos de la Frontera 」は とにかく見晴らしが素晴らしい
しかし 「 村 」と言いつつ、 実は 驚く程豪華な宗教遺産にも 恵まれている
01. 白い壁と 胸突き坂 、、、 村人にとっては 当たり前の日常だ
02. アンダルシアの 白く輝く岩山が まるで 細長い恐竜の背のよう ・・
しかも その背中には 登り龍の刺青みたいな模様が ” 彫られている ”
こんな迷路に 観光客が 車を乗り入れるなんて 狂気の沙汰かも知れない ・・
前日のホテルで ” 車は 下の町に置いて、あとはタクシーで登るように ” と念を押されていた
03. ところが タクシーなんて 影も形もないし、 パーキングは暗い岩穴の中、、
泥棒の心配もあり、迷いに迷った。 近くにいたシニョーラが あれこれやってくれたが埒が明かない
” 上に行っちゃいましょう ! ” 子連れの その奥さんが 車に同乗して 案内してくれることになった
( やはり、「 サンタ・マリア教会 」 の前の小さな広場だけが 唯一の公共駐車場でした ! )
04. 急坂、ヘアピンカーブ、 車体を擦らないよう 細い路地を 指示に従って進んだ
こんな教会の門も 狭すぎて 通るには ちょっとした ” 地獄門 ” でした ~~
05. ようやく ホテルに着いた ! 見晴らしのいい部屋のうち 角部屋は
残念ながら フランス人の長期滞在者がいたので、 その隣を 交渉してゲット
角部屋のバルコニー越しに見る 白い家々の頂上に鎮座ます 「 サン・ペドロ教会 」 の姿は見事だった
角部屋を取れなかった という心残りも まあそれなり 一種の旅情と言えそうです ・・
06. そのホテルは 「 パラドール・デ・アルコス 」、 ” パラドール Parador ” とは
古城や宮殿、修道院などを改修した 国営ホテルで、 現在は スペイン国内に83か所ある
パラドールと言うだけで 有難がる傾向があるが、 ここは 建物は中級品、
しかし ロケーションが最高で 予約が引きも切らない
( 体を張って駐車場所を確保してくれたパラドールの女主人と パラドールのパティオ )
07. パラドール テラスの朝
08. パラドール 午後のテラスから
画家 西房浩二氏も 2013年の日展に ちょうどこのアングルで描いた油彩画を出品している
和・洋問わず 多くの画家の絵心を誘う風景と言えそうです !
09. 「 サンタ・マリア教会 Ig.de Santa Maria 15C 」 と
「 サン・ペドロ教会 Ig.de San Pedro 」、 二つの教会の内部は 驚くほど豪華だ
アルコスは、 ローマ人 アラブ人が 軍事上の要塞とした町でしたが、 カトリックの修道会が
15Cにやって来てからは 宗教上の拠点となりました。 しかしながら
比叡山とか高野山など 大仏閣は別として、 日本の鄙びた一山寺が こんな豪華なことはあり得ない訳で
改めて カトリックの力の偉大さ ( あるいは尋常でなさ ) に驚いた次第でした
10. 「 サン・ペドロ教会 」 にて 。 聖人の聖遺物、 髪の毛とか血液とか
頭蓋骨や 大腿骨・上腕骨、 はたまた 有難い説教を唱えた舌などを 祀る教会はたくさんある。
ミイラだって 決して珍しくはないが 特に この聖人、
デコレーションが とても美しく優雅だったので 失礼して写させていただきました~
因みに 昔、 山形県で 2体ほど ” 生き仏ミイラ ” に対面したことがありましたが、 日本の場合
高徳の僧が 自らの意思で 歩いて穴に入り 生きたまま死する訳ですから
その壮絶さは 比べようもないと言えそうです
11. 鷲やタカは この断崖絶壁の町に よく似合いますが、 こんなに
立派に美しく仕上げるのは やはりその道のプロならではの仕事 !
子供たちも 足腰が丈夫に育つんでしょうね ・・
12. 10月初旬、 夜7時、 日没の時間となりました
2千年も前から 人々は 同じ日没を眺めて来た訳です
ところで、 思い返してみれば 住民は殆どが半袖でした
南スペインは 夏は酷暑、 秋が丁度いい暑さ と言えるのではないでしょうか
そして、 アンダルシアの白い村 「 アルコス・デ・ラ・フロンテーラ 」 は
是非 訪ねてみたい町の一つ と言えそうです
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コメント
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こんばんは (◎´∀`)ノ
白亜の街、いや村!上から見ると・・・たしかに『恐竜』だ w(゚o゚)w!
高低差が半端ないですネェ!
このような断崖がある岩山の上に、よくぞ街を造ったものです。
ここで暮らす人々の足、鍛えられるでしょうね。
そして素敵なホテルに泊まられましたネェ・・・(・_・)イイナァ!
もしかしたら、見晴らし最高のテラスで食事を?
鷲や鷹、あのように普通にいるのですか (゚o゚)ナニッ?
カッコいいですよねぇ!
ところで、bellaさんが行く先々で泊まるホテルのオーナーさん達の写真、よくブログで拝見しますが、いつも皆さん素敵な笑顔で写っていらっしゃいますね。
bellaさんのお人柄や話術がこのような笑顔をひき出すのでしょう。
投稿: 慕辺未行 | 2014年2月14日 (金) 23時54分
「アンダルシアの白い村」、このことばのみで全てが想像できそうな、やはりそんな村でしたね。
丘の街は、当然坂が多くなる。狭い道路巾はかつてのヒューマンスケールそのものだった筈です。
bellaさんを責める訳ではありませんが、この美しい村にクルマはスケールアウトに思えました。
この村のレポートを、bellaさんの素敵な経験を拝見するだけで、文化とはこういうことなのだと、納得することができます。
投稿: kurakame | 2014年2月15日 (土) 15時36分
パラドールは古城や宮殿、修道院などを改修しただけあって、テラスから眺めた白い村の景色、そして夕暮れのけしきは本当に素敵ですね。
そして笑顔のパラドールの女主人さんは、どんな素敵な食事を作ってくださったのかも知りたいようです。こんなパラドールに泊まってみたかったです。
美しい景色と立派な教会を拝見すると、急な道は当然ですが、もっと広い道がありそうなのに狭い道だけなのですね。急な坂に狭い道では、親切な小母さんが案内してくれなければ、とても車では乗り入いれないですね。
お蔭様で行けないアンダルシアの白い村を、何時ものbellaさんの素敵なレポートで楽しく見学させて頂き感謝しています。
投稿: ktemple | 2014年2月15日 (土) 20時01分
bellaさん、こんばんは。
坂道とか白い風景とか、とてもヨーロッパっぽくて見惚れてしまいました。
やっぱりカトリックの教会は豪華。
写真だけなのに、歴史の古さからそこに漂う香りまでもが感じられそうです。
確かにあのミイラは優雅ですね。ミイラには見えないかも(^_^;)
投稿: 花弁雪 | 2014年2月16日 (日) 01時17分