「ロウワー・アンテロープキャニオン」 自然は偉大な芸術家!
「 グレンキャニオンダム 」によって作られた 「 レイクパウエル湖 」に流れ込む 川の流れが刻んだ
美しくも不思議な渓谷 「 アンテロープキャニオン Antelope Canyon 」 ( アリゾナ州 )
そこには アッパーキャニオンと ロウワーキャニオンという 2つの渓谷があるのですが
今回は 「 ロウワー・アンテロープキャニオン Lower Antelope Canyon 」を訪ねます
01. 地表の割れ目の下に、 このような 稀にみる幻想的な造形が待っていようとは ・・・
02. 火力発電の煙突を背にした レイクパウエル湖の縁に 「 ロウワー・アンテロープキャニオン 」の
受付があります 入場料は 26ドル、 ガイドツアーが 30分毎に出発する
03. この渓谷も ” ナバホ族居留地内 ” にあり、 ナバホ族が運営管理している
東日本大震災のあった年の秋、 日本に対する募金活動が行われていました
04. 前方にあるのは 単なる地表の皴にしか見えない、、 呆然と、若しくは いぶかしげに見つめる観光客
ここが 渓谷への入口だと 誰が想像出来るでしょうか ・・・
05. この美しくも不思議な空間を造ったのは 鉄砲水、 モンスーン時期 砂漠に降るスコールが
一気に低い所に集まり 強力なうねりの鉄砲水となって、 柔らかく 赤いナバホ・サンドストーンを 削り取ってゆく
06. ナバホ名で ” 螺旋状のロックアーチ ” と呼ばれる「 ロウワー・アンテロープキャニオン 」、
螺旋状に刻まれた壁の形から、 恐ろしく強力な水流が 渦を巻くように疾走した様が 想像されます
07. 人ひとりが やっと通れるだけの箇所もあり、 誰かとすれ違うことなど出来ないワンウエイコース
かがんだり 1~5mの高さの梯子を昇り降りしたり やや難コースとも言えるので、 心臓に問題があったり
息切れしやすい人、 足腰の弱い人には あまりお勧めできないと HPではアドバイスしています~
08. 確かに 「 アッパーキャニオン 」の方が ずっと有名だし 歩きやすいし 観光客も断然多いらしい
しかし 多くのアメリカ人が 口コミで、 「 ロウワーキャニオン 」の方が 光に満ちていて 人が少なく
その上 距離はアッパーより長いのに 入場料は14ドルも安い ・・ どうして 「 アッパーキャニオン 」に
行く必要があるだろうか!? と つぶやいている
「 ロウワーキャニオン 」は そういう意味では 冒険心と 美意識を満たす 穴場だったかもしれません ・・
( 太陽の光が 真上から差す時間帯、 つまりお昼頃が シャッターチャンス )
09. 恋人たちも ・・ 赤ちゃんも ・・ 今日はお天気がよくて幸いでした
10. さて 道順が難しいことはもとより、 ガイドなしで この谷を歩くことは まことに危険なこと !
いったん鉄砲水が流れて来たら逃げ場がない はるか上流で 雷が鳴っただけでも 神経を尖らすらしい
実際 1997年、10km上流で降った雨が この谷に流れ込み 11名が亡くなったということです
11. 約1時間余の行程を終え 地上に戻る出口には 梯子がある 1990年の開業時には
縄梯子だったということですから それだけでも かなり観光客が来易くなった訳ですね
12. 地上に出て ホッと一息ですが 、、、 ナバホのガイドによると 地上を歩いて戻る時も
結構危ないのだとか 、、、 斜面に足を滑らせて 今歩いた空洞の隙間に 落ちた人がいたという
” 高名の木登り ” ではありませんが 安全地帯に戻るまで 気を付けないといけません ・・
アメリカの国立公園などで 本当に驚くような 数多くのダイナミックな造形を 目の当りにしましたが
ここ 「 ロウワー ・ アンテロープキャニオン 」の 創造者は、 つまり
” 自然は、 偉大な芸術家 ” と 言わざるを得ないでしょう !
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コメント
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こんばんは (◎´∀`)ノ
;:゙;`(゚∀゚)`;:゙ウッヒャーッ!凄い、スゴイ、すごい・・・それ以外言葉がありません (゚ー゚)!
アンテロープ、PCのスクリーンセーバーでも有名ですが、これだけ拝見すると・・・凄過ぎ!
もしかしたら、スクリーンセーバーに使われる写真は、こちらではなく「アッパー」のほう?
08. の写真は、もう『感動もの』です (゚o゚)スッゲェ!
大自然真っただ中と思いきや、レイク・パウエルのおびただしい数の船と後ろの火力発電の煙突・・・。
「なんだかなぁ~?!」と思いながらも、東日本大震災の募金箱がこのようなところにも置かれていることに、とても嬉しく思いました。
登山家が山登りの最中「クレパスに落ちる」ニュースはたまに聞きますが、山でなくてもそのような危険はあるのですね。
これもまた地球の『気が遠くなるほどの歴史』を感じる造形でしょうね。
投稿: 慕辺未行 | 2013年11月23日 (土) 00時20分
写真を拝見すると、これはやはり洞穴ではなくて、天井が空に開いているとすれば渓谷なのですね。
触れれば壊れそうなデリケートな見かけの砂の造形とも思えるカタチは、
しかしながら長い年月をかけて浸食された岩石であることも驚きです。
まさに「自然は、偉大な芸術家」。(!)
投稿: kurakame | 2013年11月23日 (土) 16時00分
何とも不思議な光景ですね。
自然が造りだした物とは、とても思えません。
まさに大自然の神秘でしょうか。
見学のコースが造られている事も驚きです。
すばらしいの一言。
投稿: たかchan | 2013年11月23日 (土) 22時13分
想像を超えた不思議な光景を初めて見せて貰いました。
地質学に疎いので何故こんな現象が起きるのかわかりませんが
白は石灰石で赤は酸化鉄?
溶融した状態で均等に混じらないのが地球の不思議さでしょうね。
地球上には不思議な自然の造形が多くあることを知りました。
投稿: Golfun | 2013年11月24日 (日) 16時48分
ご無沙汰です。
自然のなせる技、想像の域を超えていますね~。素晴らしい景観を作り出しています。
Windowsのデスクトップの壁紙にもグランドキャニオンの写真があります。
色などかなりレタッチしたかと思っていたのですが、この通りなんですね。
同じ地球上の景観とは思えません。
bellaさんの写真の素晴らしさと相まってグランドキャニオン堪能させていただきました。
投稿: minoji | 2013年11月28日 (木) 20時36分