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2013年9月13日 (金)

スコットランド「 グレンコー渓谷 」ドラマチックな景観と大虐殺と

スコットランド北西部 ハイランド地方に、  もし「 ネス湖 」がなかったら 

寒風が吹き荒む この北の大地に訪れる人々の数は もっともっと少なかったかも知れない



しかしながら 幸い「 ネス湖 」のお陰で、 今日私たちは 計らずも その道中で

雄大な 生のままの自然に触れるチャンスを 得ています




                         




01.     「 スカイ島 」と本土の隙間に 深く入り込む「 アルシュ湾 Loch Alsh 」の入江に 

「 エイリアン・ドナン城 Eilean Donan Castle」がある


スコットランドの 数ある古城の中でも 特にロマンチックで魅力的と言われ 映画007の舞台にもなったという 

A01








02.    13Cの築城だが 城につながる石橋は 20世紀になってから造られたもの  

雪景色の厳冬期( パンフレットより )には 城の住人は 相当不便な生活を強いられたのではないでしょうか 

A02








03.     ハイランド統治の拠点だった「 フォート・ウイリアム Fort Wiliam 」 には

かつて 城塞が築かれていたが(1635年)、 今 緑の芝に記念碑と大砲が残るだけ ・・





この 湖か海かわからないような 「 リニー湾 Loch Linnhe 」を 南へ 数十キロ下ると 北海に出る

逆に 写真の右手にある 「 カレドニアン運河 Caledonian Canal 」を 

直線で約110km 北上すると 「 ネス湖 」や「 インヴァネス 」を経て 同じく 北海に出る

A03


因みに、 < 湖 >も < 湾 >も < Loch >という単語が使われているが、  実際 両方とも

くねくねと 細長いナマコの様な形をしていて、 海水が 時々入ったり入らなかったり 区別が付けずらい


釣りについても < 湖 >なら入漁料が要るし、 < 湾 >なら タダ なのです !





                        




04.    「 リニー湾 」 沿いには 別荘のような 洒落たB&B(民宿)が並んでいる

その中のひとつ、 白いシャツがお似合いの 素敵なご夫婦のハウスに1泊しました~

A04








05.     朝食は 特別変わった素材ではありませんが マダムのお洒落な心意気を感じました~

夕食は 近くの魚料理専門店にて ~

A05









06.     さて 次は 「 グレンコー渓谷 Glencoe 」

緑の谷の両側に 標高1000m前後の山並みが連なり  スコットランドを代表するドラマチックな景観が広がる

A06








07.    別名 The Lost Valley、 木も生えない岩山の連続ではあるけれど 

何故か 懐かしいスコットランド民謡の 穏やかなメロディが 心一杯に広がりました 


” スコットランドの釣鐘草 ” ” アーニーローリイ ” ” 蛍の光 ” ” マイボーニー ”

” 故郷の空 ” などなど、  既に 日本の歌そのものと言ってもおかしくないものばかり

A07








08.     すると、 奇遇なことに 車寄せで ”バグパイプ ” のメロディが聞こえて来た 



残念ながら 私たちの到着から程なく 彼は 楽器を仕舞い 帽子を脱いで 帰り支度に入りました

でもその時 中国人のバスが到着 !   すると 彼、 再び 帽子をかぶり、、 演奏を始めましたよ 

A08








09.     いよいよ ここが 「 グレンコー渓谷 Glencoe 」 の ” 出口 ”

( グラスゴー方面から 北上した場合、 ”入り口 ” となる訳ですが ・・ )


観光バスのロゴではありませんが  ” Wild & Sexy !! ”  

大きくえぐられ 逆光の暗い谷間に 雲の切れ間からまばゆい光が走った瞬間は 

一生忘れられない光景となりました 

A09








10.     「 グレンコーの大虐殺 Massacre of Glencoe 」 1692年2月


イングランドとスコットランドは 長く敵対関係にありましたが、 とりわけ 地理や言語など その特殊性から 

ハイランド地方の平定に イングランドは 手を焼いていました




数々の複雑な経緯はさて置き、 ある時、ハイランドの氏族の中で イングランドに加担するものが現れる

それが 「 キャンベル一族 」・・ その領主 ロバート・キャンベルが  民族上は味方であるはずの

「 グレンコーのマクドナルド一族 」を だまし討ちの形で 殲滅しようとしたのです!


それが 世に言う 「 グレンコーの大虐殺 」 

A10








11.     ロバート・キャンベルは 手勢120名を従えて グレンゴーに 2週間滞在する

不穏なものを感じながらも マクドナルド一族は 習慣にのっとり 客人に宿と食事を提供し 厚くもてなす



                         

しかし、2月13日早朝、まだ人々が目覚める前、 虐殺が始まった !  族長以下38名が刃にかけられ

家々には火が放たれ 子供を含む40人が焼死した。  逃亡したものの 凍死したり 餓死した者もいたという

A11

( 大英帝国旗、ユニオンジャック は イングランド、スコットランド、アイルランドの 国旗が合体したもの )









12.     生き残った者から事件の顛末が口づてに広まり この事件は ついこのあいだまで 氏族間に強いしこりを残した


グレンコーや マクドナルド氏族系のパブなどの多くで 「 No Hawkers or Campbells ( 行商とキャンベルお断り )」

の札が掲げられ、キャンベルの子孫はひっそりとウイスキーを飲まなければならなかったという

A12


                        




さて この山岳地帯を抜けて スコットランド第一の都市、グラスゴーに近づくと 全てが一変する


文明が花開き、まるで 別な国に来たようにさえ感じましたし、 

天候も もしかして南国なのではないかしらと、 錯覚さえ覚えたものでした

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コメント

こんばんは (◎´∀`)ノ

>もし「 ネス湖 」がなかったら…

bellaさんがこの地を訪れることはなかったかもしれませんし、私もこの風景を見ることはなかったでしょうね。
最初のお城、なぜに「エイリアン」などと名前が付いているのか気になりました。
しかしあの橋がなければ『孤島に立つお城』なのですよね。
お泊りになられたB&B、ふと「もうすぐハロウィンだなぁ」と思いました。
夜の建物の写真が何故かそんな雰囲気を感じさせます。
朝食、美味しそう・・・!盛り付けにもセンスがあって、しばらく見ていたいほど!
これを崩して食べるのはちょっと惜しい・・・(-_-)ウーン...
グレンコー渓谷で思い出された歌、”マイボーニー”は私も懐かしく思い出しました。
♪マイボーニー オーバー ジ オーシャン マイボーニー・・・ブリングバック、ブリングバック・・・♪
でしたよね?! (^_^)
それにしても見事なカーブを描いていますね。
自然の地形でこれほどきれいなカーブ、ビックリ!です。
イギリスやスコットランドの歴史は全く知らないのですが、イギリス国旗の変遷を見て「なるほど」と思いました。
だからこそ、あの長い正式名称(グレートブリテンおよびアイルランド諸国連合・・・)があるのですね。

スコットランド縦横無尽、お見事なパワーです。
極北のイメージもあったハイランド地方、こうなればここでも地図と首っ引きの楽しみをいただくことにしました。
遠い遠いと思えていたハイランドも、今クルマの時代には実距離はそれほどでもないのでしょうが、
やはり、気候や文化、歴史的には、スコットランドの南部とは大きな距離があることが、良く理解できました。

bellaさんはエディンバラから東海岸を北上し、セントアンドリュース、
ダフタウン、ネス湖、スカイ島を1周してから南下していますね。
グレンコーからグラスゴーへですか?
私はグラスゴーからローモンド湖を見てメンデルスゾーンが作曲した
Staffa 島・フィンガルの洞窟を目指しました。
天気が悪く諦め北上しGlencoe Visitor Centreを訪問しました。
大虐殺を想像すると不気味な気もしました。
ここでも同じ風景を見ています。
その後スカイ島を見物して西海岸を北上してUK本土最北端へ着きました。
旅の思い出を共有出来る人がいることは嬉しいですね。


北海に近い地域は、なんとなく暗いイメージがあります。
そんな中にあって、おしゃれな民宿ですね。
食事は素朴な感じがして親しみが持てます。
グレンコー渓谷は見事な曲線を描く景観ですね。
確かにセクシーさも感じます。
しかし、ここでも悲しい歴史があったんですね。
ユニオンジャックがこのようにできた事は初めて知り勉強になりました。

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