「 マッキントッシュの椅子 」・「 グラスゴーのパブは別世界 」
近代イギリスの 有名な芸術家と言えば 「 マッキントッシュ Charles Rennie Mackintosh 」
マッキントッシュと言ったら、 もしかして ” アップルのコンピューター ” か
” チョコ菓子 キットカットの ” マッキントッシュを 思い浮かべるかもしれない
でも 今回のマッキントッシュは スコットランドの 建築家・画家・デザイナー (1868~1928)
彼のデザインした 細長い背もたれの椅子は きっと誰でも一度は 見たことがあるでしょう
01. グラスゴー Glasgow の北西30km付近に イギリス最大の淡水湖
「 ローモンド湖 Loch Lomond 」がある ・・ 遊覧船や モーターボートが 美しい航跡を描く湖 ・・
大都会グラスゴーから 週末の夕方にも 簡単に向うことが出来る休暇地です
02. 「 ローモンド湖 」観光の拠点となる町が 「 バーロッホ Balloch 」
バーロッホの郊外には 美しい高級住宅が点在し、 そこに マッキントッシュが 友人の為に デザインした家がある
03. 「 ヒル・ハウス The Hill House 」 1904年
建物の設計から 家具・インテリア 庭のデザインにまで、 彼の繊細なセンスと 技術の粋が注ぎ込まれている
04. 部屋全体の ” 直線を基調としたデザイン ”と、 壁・ソファー・ライト・タンスなどに施された
” 曲線を基調とした装飾 ” が 程よくマッチ、 とりわけ 布のパッチワークや 手塗りのステンシルなど
アールヌヴォーを彷彿とさせる 唐草模様の装飾が 最高にお洒落でした~
背もたれが 梯子のようになっている ” ラダーバックチェア ”は この住宅のために設計されたもの
05. 日本文化のエッセンスを 採り入れたに違いない エントランスや廊下部分
このハウスでは 残念ながら 写真はNGで、 各部屋ごとに にこやかで話し好きな ’おばさん案内人兼見張り ’が
豊富に! 配置されておりました 仕方ない、、 あとで絵はがきでも買いましょう 、、
と、期待した 売店の絵はがきが この上なく無味乾燥!! これだけの素材を表現しきれないとは
本当にもったいないことだと、 この時ばかりは イギリス人のお尻を ペンペンしたくなりました ・・・
( 写真はH・Pなどから )
06. しかしながら この「 ヒル・ハウス 」、 ナショナル・トラストが しっかりその保護の下に置いている
イギリス人に芸術性が少し欠けていたとしても、 守るべきを守る 頑固な国民性を 見習うべきは間違いないことです
07. マッキントッシュが 散策したかもしれない 林の小道
08. 彼は 水彩画も描いている 「 The Village of Lagonne (フランスの村)」
09. さて 次は グラスゴー市内の 繁華街 「 ソーキーホールストリート Sauchiehall St.」
マッキントシュが 女性向けに設計した喫茶店 「 ウイロウ ティー・ルーム Willow Tea Room 」 1903年
ソーキーが( 多分ゲール語で ) ” 柳 ”という意味なので?、 英語の Willow ( 柳 )が付けられたのだが、
柱、窓枠、椅子などの直線が、 ちょうど 林の中にいるような雰囲気を醸し出している
10. ここで 売っているお土産の数々 ・・ ヒル・ハウスでの 絵はがきは イマイチでしたが
マッキントッシュのデザイン、 いったん商品化されたら 結構 魅力的に扱われています ~ !
11. さて、 ” マッキントッシュの芸術の話 ”、 続きは また来週に譲るとして
グラスゴーで滞在したホテルの 部屋の飾り戸棚に ウイスキー、ジン、ウオッカ が 綺麗なグラスと共に並べられ
’ ご自由にお飲みください ’と 書いてありました~ !
( 旦那様へのささやかなサプライズ・・・ そういうホテルを 予約の時見つけておいた訳ですが
結局 自由だからと言って そうはガブガブ 飲めないのが 人の常です ~~ )
12. 夕食は レストランで でなく ” パブ ”で パブでも 食事用のメニューは充分揃っている
ただ レストランのように テーブルで待っていてはダメ
こちらから カウンターに出向き、 ビールなどをもらうついでに 注文する
料理は さすがに運んでくれるが、 サーブしてくれたお兄さんは 歯科医師の勉強中の学生さんでした ~
とにかく このパブ 「 ワクシィ オコナーズ Waxy O’Connor’s 」は 内装が素晴らしい !
3フロアある広い店内 内装は全て木で出来ている バンドが入るスペースや サッカー応援のスポーツバーコーナー
パイプオルガンがあったり、 秘密めいた個室が ズラ~っと並ぶ廊下もある
私が座ったテーブルの脚は 唐草模様のアンティーク・ミシンの脚でした ~
入店した途端 別世界にワープして、 ” 木肌と木目の宇宙 ” に足を踏み入れることに ・・・
グラスゴーに行ったなら 是非 一度訪れたい場所のひとつです !
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コメント
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こんばんは (◎´∀`)ノ
いきなり (^_^;; (^_^;; (^_^;;アセアセアセッ!です。
マッキントッシュ・・・平々凡々な私はbellaさんの推測通りのことを思い浮かべていました (。_。)ハズイ!
それはさておいて・・・bellaさんのブログでバーチャル旅行です (^_^)ニコッ!
ローモンド湖にバーロッホ、風光明媚なところですね。
しかしそこにあるヒルハウスの外観・・・ちょっと冷たそう・・・(-_-)ウーン...
でも中は素晴らしいですネ!
あの背もたれが長い椅子、ピアニストが演奏する時の椅子のよう・・・。
05. の写真、絵葉書がどんなデザインだか分かりませんが、bellaさんが「イギリス人のお尻を ペンペンしたくなりました ・・・」と言うほどですから、よほどセンスがなかったのですね。
Willow Tea Room、洒落てますネ!こんなところで午後のティータイムとってみたいです。
>ウイスキー、ジン、ウオッカ が 綺麗なグラスと共に並べられ’ ご自由にお飲みください ’と 書いてありました~ !
w(^o^)w! 貧乏症の私だったら遠慮なくすべて戴いてしまいます (笑)!
その代わり次の日は『二日酔いの頭痛』で動けないこと間違いなし・・・(爆)!
投稿: 慕辺未行 | 2013年9月21日 (土) 00時46分
ラダーバック チェアーの生誕地(!)、なのですね。
ボクのマッキントッシュはオーディオから始まりました。アップルさんはなぜかご縁が全くない。(笑)
C.R.マッキントッシュ、アールヌーボーよりもデコの印象もあるのですが、時代はいずれよりも早いのでしたか。
例の美術学校などではアールヌーボーの先駆けのような片鱗も伺わせますが。
マッキントッシュのラダーバックで、すぐに思い出したのは磯崎新さんのモンローチェアー。
両者とも、現代にしっかりと生きていますね。
投稿: kurakame | 2013年9月21日 (土) 12時54分
ローモンド湖湖畔のホテルに泊まり散策しました。
マッキントッシュの散策した小道かも知れない所に
「Buchanan Caslte」素晴らしい廃城に目を奪われました。
グラスゴー市内はダブルデッカーで見物、マッキントッシュの
デザインしたランターンと説明を受けました。
磯崎新さん↑水戸の芸術館を設計・建設し小澤征爾が指揮しています。
bellaさん、脱線してすみません。
投稿: Golfun | 2013年9月22日 (日) 10時42分
お恥ずかしい事ながら、マッキントッシュと聞くとアップルのコンピューターしか思い出せない小生です。
センスの無い小生にはヒル・ハウスそのものの良さは分かりませんが、部屋の中の様子はbellaさんが軽蔑されている絵葉書の写真を拝見しても素敵です。
確かにエントランスや廊下部分は日本の建物を感じますね。
そしてウイロウ ティー・ルームはまさにマッキントッシュを感じさせるデザインで、男性の小生もここでティーを楽しみたい様です。
またパブの内装の豪華さには驚かされます。
投稿: ktemple | 2013年9月23日 (月) 10時53分
芸術家マッキントッシュは思い浮かばず、
私などは真空管式のアンプリファイヤーとPCでしょうか。
それにしても、bella さんの芸術についての幅の広さと深さには驚くばかりです。
グラスゴーはたいへん静かで落ち着いた雰囲気がしますね。
林の小道 はいい感じです。
最後のパブはすばらしい建築のようですね。 凝った造りです。
マッキントッシュの続きが楽しみです。
投稿: たかchan | 2013年9月26日 (木) 21時41分