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2013年4月16日 (火)

ロンドン「キューガーデンズ」 世界一の植物園 冬来たりなば春遠からじ

ロンドン郊外にある 「 王立植物園 キューガーデンズ Royal Botanic Gardens Kew 」

現在では 全世界の 植物園のメッカ、   総本山のような 存在です





                                                



01. 冬 1月 )     植物園の広さは 132ha、  塀や柵で囲まれた 普通の植物園を想像するのでなく

” 林や丘、川を含めた 一つの町、地域 ”と 考えたらいいのではないでしょうか ・・

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( 02. 冬 1月 )       「 テムズ川 」も 植物園の景観の一部

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( 03. 冬 1月 )     ちゃんと整備された領域の他に 220haもの 緩衝地帯があります~

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( 04. 冬 1月 )     ”冬来たりなば春遠からじ ” この雪景色が 春の栄華を約束している ?!

イギリスの詩人 シェリー P・B Shelley の 「西風に寄せる歌」の一節 

人生を言い表す言葉とは言え、 厳しい気候に晒される 英国の詩人ならではの 発想です・・ 

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( 05. 春 4月 )     そもそも植物園は 1759年に 宮殿併設の庭園として 作られたのが発端ですが、

次第に、 世界中の イギリス領植民地から ”ハンティング ”した ありとあらゆる植物を 

本格的に 分類・育成・研究する場となりました

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 (  八重桜  )  








( 06. 春 4月 )     ” プラントハンターたち ”が 世界中から掻き集めたのは  

美しく珍しい植物ばかりでなく むしろ 非常に実用的な素材が主でした     結局は その研究から 

世界の植物の育成地図が塗り替えられるほどの プランテーションが行われ 膨大な実益を上げたのです

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(   春のテムズ川   )








( 07. 春 5月 )     例えば 中国の茶を インドやスリランカで育てることで、 紅茶が大量生産され

やがて英国の庶民までが 「 イングリッシュ・ティー 」を 楽しむ習慣が 生まれた訳です

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 (  つつじ  )







( 08. 春 5月 )        アマゾン川流域産の天然ゴムを マレー半島へ移し栽培

「 ゴム 」は 石炭や鉄と共に 産業革命の主役の一つとなりましたし、 

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( 09. 春 5月 )         ペルーの キナの木を インドで栽培することで 

「 マラリアの特効薬キニーネ 」が作られ 世界中で 多くの命が救われました

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(  日本にも プラントハンターが  やって来たそうです  )








( 10. 春 5月 )      その他、 産業革命で汚れた空気を浄化する「 シダ類 」や 

繊維やロープを作るための 「 木綿や麻 」の栽培も 人々に大きな利益をもたらしました 

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( 11. 春 5月 )        そうした 膨大な もろもろの植物の研究と その資料が 

今日の植物学の 基礎ともなり 宝ともなった訳ですから

王様とか教会とか 一部のものに権力と富が集中することも よい側面があるという事例になるでしょうか・・

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( 12. 春 5月 )        ここは 2003年に ユネスコの世界遺産に登録されましたが 

今、 キューガーデンズの研究員は、英国人に加えて 外国人をまんべんなく採用しているという

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世界中から ハントして来た植物と その研究ノウハウを   各国の研究員たちが 

今度は自国に持ち帰って 役立てる訳です ・・ 


 ” 大英帝国、心ばかりの利益還元 ” と 言えるでしょうか!



                                            
                                       

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イギリス 植物王国」カテゴリの記事

コメント

満開のツツジが水面に写る写真はいいですね。
私の絵画では好んで水のある構図を使ったりしていますが、
やはり、水というものは、写真や絵画において、
画面に動きを与える重要な要素なんですね。

お茶、ゴム、キナ等、植物が時代に大きな影響を
与えている事、そしてその陰にイギリスの植物園が
かかわっているとは知りませんでした。

大英帝国の略奪(?)は世界の植物生態系にまで及んでいたのは驚き、いや、なるほどと納得です。
古代の財宝の収集が、結果的には古代美術の保存と研究に大きく貢献したように、
この植物園が、当初は実用から始まったとはいえ、世界の植物学の発展に大いに寄与したことは、やはり喜ばしいことであったのでしょう。
それにしても、美しい巨大な植物公園ですね。

こんばんは (◎´∀`)ノ
植物園の中にテムズ川が流れ、一般道も通っているのですか?!
植物園というより、自然公園と言った雰囲気ですね。
現代でこそアメリカが世界をリードしていますが、かつてはイギリスが良い意味でも悪い意味でも世界をリードしていたのですよね。
そのお陰(?)で、当時植民地であった国々は新たな産業を得たのかもしれないですね。
また、こうした植物を集めることによって、様々な研究や改良などが為されたのでしょう。

ところで、『冬1月』『春4月』『春5月』とありますが、ロンドンにも在住経験がおありなのでしょうか?
それとも、イギリスへ旅する度に立ち寄ってのことですか?

流石大英帝国の世界一の植物園というだけあって、想像以上の大規模のものですね。
世界中から多くの植物が集められ保存されていれば、絶滅植物の多くなっている今有難いかもしれませんね。 小生英国は余り縁がなく、ロンドンは観光バスでの一巡りと、大英博物館の見学位。バーミンガムは学会で一度、スインドンには水の研究所での打ち合わせに一度だけという状態でもう少し行きたかった国です。

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