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2013年2月22日 (金)

華やか、「ルードヴィヒ一世の美術館」 ほの暗き、「美男ルードヴィヒ二世のお墓」


ミュンヘンは ヴィッテルス・バッハ家の 「 ルードヴィヒ一世 」が 芸術をこよなく愛し、

いくつもの博物館や大学を創設したことから、 華やかな芸術の都として発展してきました

                                                           


01.   ”Achtung Tram 電車に注意! ”という標識の向こうに 大勢の人だかり

近寄ってみると 「 ルードヴィヒ一世の 」銅像の足元が  なんと祭壇と化しています!

雨に濡れないよう ビニールで覆われた「 マイケル・ジャクソンの 」写真が 花やロウソクの中で 微笑んでいる

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02.   ちり取り持参で きれいにお掃除している人もいる 


「 ルートヴィヒ一世 」もびっくりでしょうね・・  
お花が 自分のためでなく 後世のスターのためだなんて!

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03.   ところで、その 「一世」の後継者、 かの有名な「 ルートヴィヒ二世 」の墓が 

このミヒャエル教会 Michaelskirche の地下にある 



墓所に入るには 2ユーロかかったけれど、 ”美男 ”につられて 地下に降りました~

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04.   もともと 芸術を保護・奨励するのは バイエルン王室の伝統的傾向でしたが、

生来のロマンチスト「 ルードヴィヒ二世 」が、芸術を愛し追及する姿は 異常なほどでした
 



歌劇「 ローエングリン 」を見たその時、 ワーグナーに魂を奪われたのが発端で、 

後年に建設した 自らの理想郷 「 ノイシュヴァンシュタイン城 」の壁画は 

ワーグナーオペラの 筋書きのモチーフで彩られた 



しかし、その城で過ごしたのも 僅か170日、 彼は シュタンベルク湖で 謎の水死を遂げてしまう

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約30基の ヴィッテルス・バッハ家の貴人の墓は 結構 質素なしつらえでした
  



「 ルードヴィヒ二世 」は おのれの 美意識の結晶 「 ノイシュヴァンシュタイン城 」に

今日、毎日 多くの人々が 観光バスで押しかけるのを この墓から どんな気持ちで眺めているでしょうか~ 





                                                        



05.   さて こちらは カールス門 Karlstorと カールス広場 Karlsplatz

このあたりは 歩行者天国となっていて ミュンヘンのメインストリートまで伸びている

道すがら 70歳後半と思われる婦人と すれ違ったが 

お洒落のセンスと ” 装うことへの意欲 ”に 目を見張りました! 

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06.   アルテ・ピナコテーク(左上)や イタリア人がデザインした将軍堂 Feldherrnhalle(右上)


ヴィッテルス・バッハ家の宮殿 レジデンツ Residenz(左下)

そして クラシック・ファン垂涎の バイエルン州立歌劇場 Bayerische Staatsoper(右下)

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レジデンツの門前で 盾を持つ獅子の像、 盾に触れると 幸福が訪れるそうで、 

その部分が ピカピカ光っています~  触るべきは ”ジュリエットのおっぱい”だけではなかったのです!


                                                  

07.   何故か 「 将軍堂 」で 棒高跳び大会が 開かれていました~

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08.   ヴィッテルス・バッハ家が集めた  15~18世紀の名画を 展示している 

「 アルテ・ピナコテーク Tlte Pinakothek 」( 1836年 )

パリの 「 ルーヴル美術館 」同様、 ここでも カメラOK、

あちこちで 美術の校外学習が行われていました~

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09.  「アルテ」は 古い、という意味ですから 主に 「古典」が 集められています


フランツ・ハルス、 ボス、 ブリューゲル父子、 ティントレット、 ボッティチェリ、

レオナルド・ダ・ヴィンチ、 ラファエロ など 枚挙にいとまがありませんが、 とりわけ

私にとっての目玉は 「 アルブレヒト・デューラー 」



デューラーが暮した町、 「 ニュルンベルク 」を 訪ねるにあたり、 前もって 作品とご対面!

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10.   「 ノイエ・ピナコテーク Neue Pinakothek 」は 「 アルテ 」の

向い側にある 美術館で、 19世紀から20世紀初めの作品を展示している


パリの「 オルセー美術館 」と違って  ここも カメラOKです

セガンティーニ、クリムト、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルノワール、モネ、 など傑作揃い! 

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11.    ところで、 日本人画家 「 原田直次郎 」が 1884年、21歳で ここミュンヘンに留学して来た

代表作「 靴やのおやじ 」からは 日本人のセンスとも思えぬ 卓越した洋画の才能があふれている

 
同時期にミュンヘンに留学していた 「 森鴎外 」とは 芸術・私生活を通して 深い交流を重ねたという


しかし他方、 同じ1884年に 18歳で フランスに留学した 「 黒田清輝 」が

帰国後、 日本における 西洋画壇の重鎮として 日の当たる場所を 歩き続けたのに対し、

ほんの数年早く帰国した 「 原田直次郎 」は、 運悪く 激しい洋画の排斥運動のピークに遭遇し、

せっかくの 洋画の技術を 存分に発揮・伝授できないまま 36歳で夭折してしまった

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( 帰国後の 最高傑作 「 騎龍観音 」は 当時は 賛否両論・・   写真左が原田 右が鴎外 )







12.   美術館の前庭で・・・    ”  親が親なら  子も子  ^&^  ”

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ミュンヘン市内を ざっとご紹介しましたが  

実際は 「アルテ」と 「ノイエ」 両美術館を見て回るのに それぞれ一日づつかかりました 




                             


19世紀末には 数千人という画家が ミュンヘンに集まり パリ以上に ” 芸術の都 ”だったといいますが

今日、 EUの優等生 経済や産業活動が中心の ドイツにあっても 

ミュンヘンには、 芸術を愛した「 ルードヴィヒ一世 」の志が なお 深く息づいており、



「 ルードヴィヒ二世 」の 儚い悲劇の物語と 「 ノイシュバンシュタイン城」は

山のような観光客を ドイツに呼び寄せる原動力となっています 




まさに ミュンヘンは 「 ヴィッテルス・バッハ家 」の 賜物と言えるでしょう

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ミュンヘン ” のん兵衛天国 ”」カテゴリの記事

コメント

こんな所にも、マイケルのために献花が絶えないなんて、
本当にマイケルは世界的なアーティストですね、驚きます。

ノイエ・ピナコテーク美術館もカメラOKですか。
ゴッホを始めとして傑作ぞろいですね。
ミュンヘンがパリと並ぶ芸術の都とは、初めて知りました。

ドイツに行くときはロマンチック街道をドライブしノイッシュバンシュタイン
城を見物するのが夢でした。
アウトバーンを走るのは難しくドイツの旅は夢で終わりました。
ルートヴィッヒ2世は非常にハンサムですね。

こんばんは o(*^▽^*)o
ミュンヘンと言うと、どうしてもオクトバー・フェストとビールのイメージが強いのですが、これほど芸術に関係が深い街だったのですね。
だとすると、ルートヴィッヒ一世の銅像がマイケル・ジャクソンの祭壇に化しているのって・・・(-_-)ウーン...まずいんじゃないの (^_^;;?!
ミュンヘンの街、さぞ近代建築に囲まれた都会かと思いきや、このような重厚で歴史ある建築物がたくさん残されているのですね。
ルートヴィッヒ二世の”夢の城”、ノイシュヴァンシュタイン城。一見の価値ありの素晴らしいお城でした。見た目の美しさ、そして中も凄かったです。
ところで『ドイツ三大美城』というのをご存知でしょうか?
一つは言わずと知れた”ノイシュヴァンシュタイン城”。あと二つはホーエンツォレルン城とエルツ城だそうです。ホーエンツォレルン城はいたことはありませんが、エルツ城はそれとは知らず訪れたことがあります。

おとぎの国のようなヨーロッパの古城というと、遠い昔に造られたもとばかり思えるのですが、
「ローエングリン」を観てワーグナーに憧れた王様が、白鳥にちなんだ名前のお城を築いたと聞くと、もう時代が混乱してしまいそうになります。
時は幕末と知ると、ついこのあいだの出来事のような気にもなるのですが。ヨーロッパは遥かに遠いのでしょうか。

ミヒャエル教会も中々見応えのある場所ですね。ヴィッテルス・バッハ家の墓が観光対象になっているのも面白いです。ここでご紹介頂いている素敵な場所のどこも知らない小生。
せめてアルテ・ピナコテークにでも行っていたら良い思い出が出来たろうにと何とも残念な思いです。若い頃の一人旅は仕事、仕事で終わってしまいました。
bellaさんのお蔭でミュンヘンの色々を知る事が出来て感謝しています。

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